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山茶花の季節


November 7, 2017

November 7, 2017

さざんか 山茶花 さいた道

 

たきびだ 焚火だ 落葉たき

 

あたろうか あたろうよ

 

霜やけ おててが もうかゆい

 

 

これは、皆さんよくご存じの童謡『たきび』(作詞:巽聖歌/作曲:渡辺茂)の歌詞の二番目です。この上越地域もそろそろこの季節になってきましたね。

 

 

日本の季節の移ろいを繊細に表現した二十四節気(にじゅうしせっき)の第19番目は「立冬(りっとう)です。ちょうど本日11月7日~21日頃までの間がこの立冬にあたります。初めて冬の気配を強く感じ始める日、秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬とされています。

 

 

二十四節気|上越市・糸魚川市・妙高市の自然素材の家|キノイエ|

 

 

その立冬の期間のはじまり、七十二候(しちじゅうにこう)でいう初候(11月7日~11日頃)は「山茶始開(つばき はじめて ひらく)といいます。実は、ここでいう「つばき」というのは、俗に呼ばれる「椿」ではなく、山茶花(さざんか)のことを指しています。先ほどご紹介した童謡『たきび』の歌詞に出てくる「山茶花(さざんか)」はまさにこの時季の情景を表現しているのでしょう。

 

 

 

 

さて、「山茶花(さざんか)」といえば、実は糸魚川市内にこの名前と同じ名前をもつ飲食店があります。それがこちら、「和食料理 旬彩 山茶花」様。新鮮な魚介を中心に、地元の食材を取り入れた和食のほか、丼物や麺類などの手軽なメニューも豊富で、昼はランチ、夜はミニ会席や一品料理を、糸魚川の地酒と一緒に楽しめるお店です。

 

 

山茶花|和食料理|旬彩|カネタ建設|上越・糸魚川・妙高の木の家|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

その昔、糸魚川市内の街なかで稼働していたちいさな縫製工場の居抜きを利用して全面改装によって誕生したこのお店は、古民家や古い土蔵の扉や建具などを一部あしらったジャパニーズモダンテイストの落ち着いた空間。日中はゆっくり話せるランチ会場として、夜は会合や懇親会などで貸切予約も多い人気のお店です。

 

 

山茶花|和食料理|旬彩|カネタ建設|上越・糸魚川・妙高の木の家|新築・リフォーム|キノイエ|

 

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・・・実は、何を隠そう、弊社カネタ建設による設計施工でお手伝いさせていただいたお店なのです。童謡『たきび』に始まり、二十四節気の「立冬」、七十二候の「山茶始開(つばきはじめてひらく)」に便乗して、本日ちゃっかりご紹介させていただきました(笑)ご興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてください。

 

 

【和食料理 旬彩 山茶花】

<所在地>

新潟県糸魚川市大町1-1-17

TEL:025-553-0016

<営業時間>

11時30分~14時30分(14時LO)

17時~22時(21時LO)

<定休日>

火曜(祝前日は営業)

<席数>

40席

<駐車場>

4台

 

 

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楓蔦黄(もみじつたきばむ)


November 3, 2017

|自然素材の家|上越・糸魚川・妙高の木の家|新築・リフォーム|キノイエ|

November 3, 2017

日本は春夏秋冬と四季折々の変化に富んでいます。昔から日本人はとても繊細な感性を持ち合わせており、この季節の移ろい、情緒を様々な言葉で表現してきました。実は、その日本の季節には、春夏秋冬をさらに細かく分けた24の分類、その先にはさらに繊細な表現の区分けがあるのをご存知でしたか?

 

 

本日は、日本の「二十四節気」「七十二候」についてお話をしたいと思います。

 

 

まず、「二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点です。一太陽年を24等分し,立春から交互に節気・中気を設け,それぞれに名称を与えたものを表します。

 

 

二十四節気|上越市・糸魚川市・妙高市の自然素材の家|キノイエ|

 

 

10月23日~11月6日の間は、二十四節気では「霜降(そうこう)といいます。この時季、北国では早々に地表が0度以下になり、霜が降り始めることに由来しているようです。ただ、私たちの暮らす上越地域は、一部の山間部を除き、霜が降るのはもう少し先の話になります。

 

 

そして、その二十四節気の各節気を、さらに初候・二候・三候に三分したものを「七十二候(しちじゅうにこう) といいます。二十四節気の霜降の末候にあたり、11月2日~11月6日ごろに相当するこの時期を七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)といいます。文字通り「もみじやつたが黄葉する」という情景を表現しています。一般的な季節の表現では「晩秋」ですが、二十四節気、七十二候がもつなんとも美しい季節の表現は、日本人ならではのもの。この国に生まれてよかったと素直に感じます。

 

 

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写真は、代表猪又の愛娘三姉妹が、地元の西海地区文化祭で描いた絵手紙。上の写真は長女(小5)、下の写真は次女(小3)の作。まさに七十二候の「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」にふさわしい季節を感じる挿絵が続きます。

 

 

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三女(年長)の作品(下)もなかなかの力作。

 

 

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しかし、代表猪又のいちばんのお気に入りは、小3の次女が特別に描いた下の作品・・・

 

 

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二十四節気よりも七十二候よりもこの言葉にやられました(笑)

 

 

 

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家具選びのストーリー


October 19, 2017

|家具選び|小さくつくって大きく暮らす||上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|現代町家|

October 19, 2017

キノイエの家具は、お客様それぞれの暮らしに合わせ、一部がオーダー製作、そして市販のセレクト家具との組み合わせによって構成されています。

 

 

来月に予定されている上越市内での完成見学会「雁木のある暮らし(仮称)の家」の家具について、担当スタッフが企画書をまとめていたので、ちょっとのぞき見してみました(笑)

 

 

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「今回の家具選び、カラー選びは、自然についてしまった自分たちにある「固定概念」をまず疑ってみることから考えました」

 

 

こんなフレーズが刻まれているこの企画書には、選定家具の仕様はもちろんのこと、そこには選定に至るまでのちょっとしたストーリーが書かれています。

 

 

お施主様が最終的にキノイエに決めた理由、求めている未来の暮らし、これまで私たちとの会話の中で発せられた象徴的なフレーズ、それらを元にたどり着いたメインテーマ。それと共に、お施主様だけではなく、協力していただいている家具・雑貨ショップの担当者の目線、もう一度考え直してみた私たちのあるべき役割などにも言及しています。「決してプロの押し付けではいけない」、「家具から考えるのではなく居場所から考える」、「使いやすさと求めやすさのバランス」・・・そこから最終的に選ばれた家具たちは、必要な機能、具体的なサイズ感、カタチ、素材、カラーなど、アイテム一つひとつに、しっかりとした根拠と思いが込められています。

 

 

来月の見学会で、そんなストーリーを皆様にお伝えできればと考えています。どうぞお楽しみに。

 

 

>>>完成見学会の最新情報は、「イベント情報」ページへ

 

 

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地域を守る260年以上続く例大祭


October 15, 2017

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

October 15, 2017

糸魚川市を流れる姫川は、国土交通省が公表している一級河川の水質現況において、1999年以降4回にわたって水質ランキング日本一に輝いている清流。この清流を見下す山腹にあるのが水前神社です。彌都波能賣神(はつはのめのかみ)他三神(水や川の神)が祀られていると言われています。

 

 

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

本日は、その水前神社の恒例行事である「秋季例大祭」が執り行われました。実は、弊社はこちらの水前神社の特別奉賛会企業として毎年参拝に顔を出しています。

 

 

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

例大祭は約260年続く歴史ある行事で、毎年地元(上刈・新鉄・横町)の氏子の若衆が神輿を担ぎ、水前神社~山之井神社~秋葉神社と練り歩きます。1762年製作の歴史ある神輿は昨年お色直しされています。

 

 

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

今年は朝からあいにくの雨模様でしたが、神輿をビニールで保護し、寒い中氏子の皆さんが懸命に神輿を運ぶ姿に、地域を守る文化がしっかりと若い世代に継承されていることを感じ、とてもうれしい気持ちになりました。

 

 

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

ちなみに、この神社に祀られている彌都波能賣神(はつはのめのかみ)とは、書紀本文には記載のない神のようで、一書においては罔象女と記されています。おそらく「水際之女」と云う意味であると考えられています。川辺の低湿地帯に祭られる事が多いと言われていますが、まさに、この水前神社の麓は、糸魚川市上刈地区内で水崎(みっさき)と呼ばれている場所であり、近年では平成7年7月に出水で姫川が破堤した場所でもあります。昔から水害に対する守り神として、この神社は地域の人々の暮らしに寄り添ってきたのでしょう。

 

 

水前神社秋季例大祭||上越・糸魚川・妙高で高性能エコハウス|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

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復興の槌音


October 11, 2017

復興|カネタ建設|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

October 11, 2017

先週2日(月)並びに本日11日(水)、糸魚川市駅北エリアにて、大火で被災された2組のお施主様について、それぞれ住宅再建の地鎮祭が執り行われました。駅北大火の被災住宅の新築再建、とりわけ住宅としての再建としては、ほぼ最初の着工事例となります。

 

 

復興|カネタ建設|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家の注文住宅工務店|キノイエ|

 

 

これ以前には、まちなかの店舗・事業所として、創業367年の歴史を持つ地元屈指の酒造会社「加賀の井酒造」様の工場や町家の佇まいで人気であった「そば処泉屋」さんがそれぞれ地元の建設会社・工務店により先月から着工となっており、まちなかにこれから少しずつ復興の槌音が聞こえ始めるようになってきました。

 

 

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私たちのふるさと糸魚川市の中心市街地が、再び賑わいを取り戻し、活気のあるまちとして一日も早く再生できることを心から願っています。私たちとしてもできる限りのバックアップをしてまいりたいと思います。

 

 

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こよみで読む住まいwebマガジン「びお」創刊


October 5, 2017

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

October 5, 2017

今月1日、住まいと暮らしを核とした様々な切り口から、とても興味深いコンテンツが満載のwebマガジン「びお」が創刊されました。このサイトは、私たちも加盟する「町の工務店ネット」という組織の主催によって運営されていたネット新聞「びお」が生まれ変わってリニューアルしたものです。

 

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|
町の工務店ネットとは、小さな町の工務店のネットワーク。私たちの手掛けるキノイエと非常に近い思想で展開する工務店のネットワークで、全国で活躍する数多くの個性的な工務店によって構成されています。

 

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

「びお」のサイトには、以下のような解説が綴られています。

 

 

“「びお」は、季節を楽しむひとの住まいづくりを応援するウェブマガジン。ほぼ毎日、二十四節気や七十二候のこよみをもとに、住まいと生活の視点から旬な話題を届けます。

 

二十四節気や七十二候は、季節の移り変わりを言葉で表した、古来伝わるこよみです。おおきくてまあるくて、ときには強くときにはやさしく、足元を照らしてくれるお日さまとお月さま。その二つの存在を日々たしかめながら、私たちは生活に秩序を見出してきました。

 

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

 

季節の移り変わりを感じ生きることは、暮らしに句読点を打つことです。地域ごとにことなる歳時記は、風土に合った住まいを考えるうえでベースになります。その土地に合った暮らし方を一番に理解し、人々の生活の器をつくるのは、地場に根をはる町の工務店。「びお」は、全国の町の工務店をはじめ、住まいづくりの専門家や暮らしをテーマに活躍する人たちと、季節を楽しむ住まいの情報、暮らしの知恵、住まいとは何かを考えるきっかけを発信することで、住まいづくりをより歓び高めるものへ変えるお手伝いをします。

 

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

 

私たちの暮らしがいまよりももっと、イキイキと充実したものになるように、「びお」はお日さまやお月さまに見習って、つねに明るくおおらかにあり続けたいと思います。”

 

住まいマガジンびお|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|木の家の新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

「びお」は、読み物としてのクオリティが非常に高く、私たちにとっても、上越地域の特性を考え、より豊かな暮らしと住まいを提供する上でとても参考になるサイトです。

 

また、「びお」は今後、全国の加盟工務店の自社メディアとの連携を図り、各地工務店の自主運営による「ちいきのびお」の開設を促し、地域に伝えきれていない工務店の価値や仕事ぶりを伝えるメディアを共同運営していくという構想を持っています。新潟エリアでもキノイエから「新潟上越版ちいきのびお」が出せる日が来るかも・・・?・・・気長にお待ちください(笑)

 

 

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あの頃の賑わいを


October 3, 2017

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

October 3, 2017

先日は、弊社代表猪又が委員を務めている糸魚川商工会議所の「復興まちづくり推進特別委員会」主催のまちづくり先進地視察研修で、新潟市の「沼垂(ぬったり)テラス商店街」他、県内の商店街を数ヶ所視察してまいりました。大火で焼失した糸魚川市の駅北の復興まちづくりのためのヒント探しに訪れました。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

この沼垂(ぬったり)という珍しい名前の場所、実は、日本ではいちばん古い防衛の拠点「渟足柵(ぬたりのき)」から由来している歴史ある土地のようです。その沼垂(ぬったり)市場(旧東新潟市場協同組合/沼垂寺町市場ともいわれます)は、昭和30年代に市の施策により堀を埋め立て、現在地(沼垂3丁目)に設置されました。当時近隣には大きな工場がいくつもあったことから、市(いち)と言われる店舗がずらりと連なった当時の沼垂市場通りは昼夜を問わず、大変賑わっていました。しかし、近年では、工場も一つを残して全て撤退し、郊外の大型店舗の出店に加え、店の経営者や町の人々の高齢化により徐々に閉店が進み、しばらくの間は数店舗が営業するだけの文字通りのシャッター通りとなっていました。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

それが、数年前から、ノスタルジックでゆったりとした空気感を気に入った若者たちによって、惣菜店、手づくり家具店、陶芸工房などの出店が相次ぎ、この通りの魅力が見直され始めたのが、一つの契機となりました。しかし、当時の市場通りのシャッター店舗は組合によって管理されていましたが、高齢化による維持管理の低下、加えて組合規約により組合員以外の出店は制限されており、意欲をもった店主の新規出店にとって大きな障壁となっていました。

 

 

そこで、昔からこのエリアで代々割烹を経営していた現在の若手オーナーの姉弟が管理会社を立ち上げ、シャッター店舗を全面買い取ることを決断。新しい再生プロジェクトの立ち上げが実現したことで、市場一帯を総合的に統一したコンセプト・デザインのもとで開発が一気に進みました。オーナー姉弟の地元愛、そして勇気に頭が下がる思いです。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

オーナーの熱意は早くに実を結び、プロジェクト立ち上げからわずか数年の間に、現在ではおよそ30店舗のシャッター店舗が、雑貨店や工房、パン屋、書店、カフェなどが連なるノスタルジックでかつ新しい、おしゃれな商店街へと変貌しました。限られた予算の中、SNSを中心に情報発信をこまめに続けていったことで、現在では多くの県内外のメディアが取り上げる話題の商店街となりました。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

あちこちが老朽化し、錆びた鉄板には古い店舗の表示が残っているような長屋が、新しく入居したオーナーたちの手によって、センスの良い空間が生み出され、それが何軒も連なることで、何とも言えないフォトジェニックな街並みをつくりあげています。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

また、この沼垂市場商店街の登場によって、隣接エリアの空き家の中には、リノベーションされた外国人観光客向けのゲストハウスが登場するなど、少しずつ近隣商店街への波及効果も出てきているようです。

 

 

|沼垂テラス|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

古い空き家をリノベーションしたゲストハウス

 

 

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ちなみに、沼垂市場商店街の裏手には、かつて多くの労働者で賑わった飲み屋街も。戦後未亡人の救済を目的に「一代限り」として好条件で提供された場所ということもあり、今は高齢化が進み、営業しているのは一店舗のみとのことです。こちらもまた、何ともノスタルジックな風景。もしかすると将来の活用が期待されるのでは?と思わせる面白いスポットです。

 

 

これからますます発展が期待される沼垂テラス商店街。この視察を通じて何よりも感じたことは、やはり「まちに命を吹き込むのは人」。どんなインフラ整備も補助金も、そのまちをなんとかしたいと情熱を傾ける人の存在抜きには、まちの再生は成し得ないということを再確認しました。家づくりもまた同じ。「本物のいい家をつくりたい」という建築に携わる私たちの情熱こそが、ひとの心を動かす住まいをつくり、ひいては街並みをつくっていくのだと信じています。

 

 

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新潟県の名水


September 26, 2017

September 26, 2017

日本は世界でも有数の良質な水資源に恵まれた国。昭60年に旧環境庁が「名水百選」を公表してから約30年が経過しています。新潟県はこのほど、その「名水百選」及び現環境省が選定した「平成の名水百選」に加え、地域で親しまれている湧水などを「新潟県の名水」として選定し、豊かな水環境の保全を推進しています。

 

 

 

 

平成28年度の選定では、地域住民等による保全活動が行われていること、良好な水質であることなどの条件を満たす3か所を新たに「新潟県の名水」として追加し、現在65の名水が存在しています。

 

 

 

うち上越地域には、上越市10ヶ所・妙高市5ヶ所・糸魚川市2ヶ所の合計17ヶ所の名水が指定されています。

 

 

 

 

私たちの暮らす身近な場所に、名水がたくさん存在しています。以外に知られていない場所も多いと思いますので、この機会に調べてみてはいかがでしょうか?

 

 

<上越市の名水>

 

1.養爺清水(ようやしみず)

上越市五智3丁目国分寺地内

 

2.御前清水(ごぜんしみず)

上越市中屋敷大手通入り口

 

3.横清水(よこしみず)

上越市下正善寺字横清水1741

 

4.小出口湧水(こでぐちゆうすい)

上越市吉川区坪野地内

 

5.どんどの池(どんどのいけ)

上越市大潟区九戸浜地内

 

6.トコロテンの水(ところてんのみず)

上越市大島区下達460-2 ※私有地内

 

7.弘法清水(こうぼうしみず)

上越市牧区棚広2329

 

8.大出口泉水(おおでぐちせんすい)

上越市柿崎区東横山地内

※環境省「平成の名水百選」

 

9.延命清水(えんめいしみず)

上越市板倉区東山寺地内

 

10.観音清水(かんのんしみず)

上越市大島区牛ヶ鼻地内

 

 

<妙高市の名水>

 

1.木曽清水(きそしみず)

妙高市大字上平丸地内

 

2.大田切清水(おおたぎりしみず)

妙高市大字坂口新田地内

 

3.宇棚の清水(うだなのしみず)

妙高市大字杉野沢笹ヶ峰高原内

※環境省「平成の名水百選」

 

4.きはだ清水(きはだしみず)

妙高市大字杉野沢地内

※H28年度選定

 

5.黄金清水(こがねしみず)

妙高市大字関山地内

※H28年度選定

 

 

<糸魚川市の名水>

 

1.白山神社蛇の口の水(はくさんじんじゃじゃのくちのみず)

糸魚川市大字能生7239

 

2.茂右エ門清水(もえもんしょうず)

糸魚川市一の宮地内

 

 

なお、新潟県のホームページには、この「新潟県の名水」のパンフレットの他、各名水の水質調査結果も掲載されていますので、こちらもチェックしてみてください。

 

 

平成28年度改訂パンフレット「わきでる想い 新潟県の名水」(PDF形式  5890 キロバイト)

 

「新潟県の名水」水質調査結果(Excel形式  45 キロバイト)

 

「新潟県の名水」水質調査結果(PDF形式  55 キロバイト)

 

 

※「新潟県の名水」等の湧水は、自然環境の中で湧出しています。常に水質が管理されているものではなく、変動することが考えられるため、飲用について保証するものではありませんのでご注意ください。

 

 

 

|新潟県の名水|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|自然素材の工務店|本物の木の家|現代町家の新築・リフォーム|高性能エコハウスの注文住宅|小さな邸宅~キノイエ|

上越地域は雨降りでアジア1位(?)


September 20, 2017

|光のたまり|ソトとナカをつなぐ暮らし|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

September 20, 2017

今から5年ほど前、当時地域の情報サイトでも紹介されたのですが、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(http://www.tripadvisor.jp/)が2012年6月に発表した「世界の雨の日率マップ」で、日本では新潟県上越が一年で最も雨の日が多く、アジア地域でも上越が最多であるというちょっと不名誉なデータが公表されました。

 

 

 

 

このデータによりますと、上越市の年間降水日数は206.9日で年間の56%強。113.2日の東京都よりも90日以上も降水日数が多く、降水日数日本最少の岡山市(87.5日)よりも実に120日近くも降水日数が多いということになります。たしかに、気象庁のデータでも、1mm以上の降水が確認された年間日数は上越市高田で平均200日前後という数字が示されています。

 

 

当たり前のことですが、私たちの住む上越地域はそれだけ晴天の日が少ないということです。しかし、そんな環境だからこそ、私たちのつくる住まいは、雨の日、雪の日でもワクワクできるデザインであるべきなのだと考えるようになりました。この地域の住宅会社各社の完成見学会チラシやモデルハウスのパンフレットなどは、そのほとんどが晴天時に撮影されたものか、大きく露出加工されたものが使用されていますが、私たちが本当に見たい、知りたいと思うのは、年間の6割弱を占める雨天時の佇まいなのかもしれません。

 

 

こちらは、先日の雨模様の夕方にモデルハウス塩屋新田の家を撮った一枚。降り始めた雨がちょうどデッキに模様を描き始めたタイミングの一コマです。

 

 

|ソトとナカをつなぐ暮らし|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

 

 

雨の日も外の景色が情緒豊かに感じられる、また、雨の日も美しいと思える住まいこそ、この地域の住まいのデザインに必要な要素なのではないでしょうか。

 

 

 

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リアリティのある地元の暮らし


September 14, 2017

|ソトとナカをつなぐ暮らし|上越・糸魚川・妙高で建てる木の家|注文住宅工務店|新築・リフォーム|キノイエ|

September 14, 2017

先日、夕方の時間帯を狙って塩屋新田の家の撮影を行いました。

 

 

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残念ながら当日は日が悪かったようで、あいにくの雨模様に。途中で土砂降りとなってきたので、何枚か撮影した後、その日の撮影は切り上げとなりました。

 

 

ですが、ふと夕暮れ時の雨の景色を見ながら、「この地域に暮らしている私たちの家って、本当はこういった雨降りやどんよりとした曇りの日に似合う家が本物なんじゃないだろうか?」と考えました。「住宅の完成写真は青空の下で撮らないとカッコよく見えない」・・・と考えてしまいがちですが、この地域の気候は、むしろ晴天が少ない環境。実はこうした雨振りの日やしんしんと降り積もる雪の日も絵になる家・・・を皆様に見ていただくことも大切なことだと思いました。

 

 

キノイエ‗塩屋新田の家

 

 

キノイエ‗塩屋新田の家

 

 

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私たちの役割は、「リアリティのある地元の暮らし」にフォーカスし、「あたり前の日常」がとても愛おしく素敵に感じられる暮らしを提供すること。広告はそのシーンを切り取って、なるべくありのままをお伝えしていくことだと気持ちを新たにしました。

 

 

「最高の地元ライフ」は、身近な日常の中にあります。

 

 

 

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