学びの時間
August 17, 2023
先日、完成したkinoie「春日野の家」にて勉強会と社内見学会を行いました。
勉強会では、設計・営業のメンバーが参加し、それぞれ感じた事や
今回新しく生まれた春日野の家の工夫された部分を知り共有しました。
”土地を読む”というテーマから始まった勉強会。
住宅地の53坪という土地に対してプランナーの榮がどのようにキノイエを描いたか。
そして、自分ならどうするか。
小さな家ならではの工夫の数々・・・
視線の抜き方、仕切らない連続性のある間取りや明暗をつける設計。
この家に住みたいと心から感じる心地よさ。
とても有意義な時間となりました。
午後からは社内見学会を開催。新しいキノイエを皆さんに体感していただきました。
居心地の良さに、ついつい長居してしまう。
そんな社内見学会でした。
kinoie「春日野の家」の完成見学会は8/18~21の4日間開催されます。
この機会に是非ご来場ください。
まちなかの小さな家
kinoie 春日野の家
完成見学会開催
8/18Fri . ー 8/21Mon.
➀9:00~ ➁10:30~ ➂13:00~
④14:30~ ⑤16:00~
ご予約はこちら → 「春日野の家」完成見学会
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家づくりを考え始めた時、一歩外に出れば慌ただしく始まる
一日も、「ただいま」と帰ってくればほっとできる家がいいと
思った。家族で過ごす庭とつながる居間も、一人で集中したい
仕事場も、みんなが自然と集まるフリースペースもゆるくつな
がり居心地がいい。杉が作る空間は、ゆっくりと時間が流れ身も
心も軽くなる。ソトに開き暮らしを豊かにする私たちらしい、
まちなかに建つ小さな家。
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HEAT20 G1
Ua値0.43W/㎡K C値0.2㎠/㎡
BELS★★★★★取得
長期優良住宅認定
耐震等級2
庭のある家と、その暮らし
August 26, 2022
今年の夏、モデルハウス塩屋新田の家に行った際「庭で生まれた命」を見つけました。
家の前にはお客様を出迎える前庭があります。
常緑樹をメインに長寿桜・マユミ・アカシデ・モミジが植えられており、道行く人も季節を楽しめる庭となっています。
モデルハウスのある上越市塩屋新田は住宅街にあります。
現代の住まいは、高度成長期から四季の寒暖の変化から逃れるように、進化した機械設備と合成建材を好んで追い求めてきました。
やがて住まいは、外に開くことを忘れ、いつしか私たちの暮らし方までもが、小さな箱の内側に籠るような姿に変貌していったように思います。
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓等、今どきの家がなくした暮らしの場所があえて作られています。
写真:入居後4年の西本町の家
写真:入居後3年の頸城の家
そこには、家のナカとソト、家と町の風景をつなぐ暮らしの場がたくさん用意されています。
住まいで感じる暮らしの豊かさとはどのようなもでしょうか?
表面的な性能や見た目のデザインを良くしただけでは得られない心の豊かさや、窓際で過ごす気持ちよさ、移り行く四季の美しさではないでしょうか?
モデルハウスにあったセミの抜け殻を調べてみたところ、ニイニイゼミの抜け殻でした。
ニイニイゼミは土の中で4~5年過ごし成虫になるそうです。
卵は木に産みつけられた次の年の夏に孵化し、そこから土の中で過ごすのでちょうどキノイエが誕生したころに産み付けられたようです。
夏の終わり、庭からは秋の虫たちの声が早くも聞こえてきました。
「現代町家」という、家づくりで街角の風景を作り出すキノイエは「生き物達の家」にもなっているようです。
国府の家|上棟式
August 5, 2022
先日棟が上がった国府の家。
早速、施主様と上棟式を執り行いました。
美しく組まれた梁や柱はこれから長きにわたり家族の健康と、
起こりうる災害から身を守るシェルターとなります。
断熱性能はHEAT20G1レベル、夏は涼しく冬暖かな家となります。
組みあがったばかりの家を図面を思い出しながら、
「ここはキッチン、ここはリビング、こっちは寝室」と、
見て回る施主様の姿に私たちもうれしくなりました。
上棟式も無事執り行われ、これから次の工程に移ります。
上棟式後、施主様のお子様がぽつぽつとあたる雨の中、担当の杉ノ上に傘を差しだしてくれました。
初めてお会いした時は保育園に通っていたH君も小学生になり、お子様の成長を感じることが出来ました。
家を作り上げる中でどれだけお客様の力になり、寄り添えるかが大切です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
国府の家|上棟の日
July 22, 2022
先日「国府の家」が上棟しました。
上棟とは一般的に住宅の建築において、柱や梁など建物の基本構造が完成し、
家の最上部で屋根を支える棟木(むなぎ)と呼ばれる木材を取りつけることを指します。
地域によって呼び方は異なり、棟上げ(むねあげ)・建前(たてまえ)・建舞(たてまい)などとも呼ばれます。
何もない所から生み出す家づくりですので家の形が見えるまでオーナー様も不安だと思います。
どんな家になるのか、思い描いていた形となるのだろうか・・・
青空の下、やっと姿が見えてきた国府の家。
棟が上がると雨仕舞をし、気密検査を行います。
今回気密検査は、国府の家構造見学会にて実際にご覧いただけます。
普段見る事のできないお家の中をこの機会に是非ご覧ください。
kinoie 国府の家
ECOハウスのしくみ大公開~キノイエの中身編~
7/24 Sun. 10:00-12:00
会場:上越市国府地内 GoogleMap
事前予約制|4組様限定
環境に配慮した家づくりを
June 24, 2022
国府の家の工事がいよいよ始まりました。
まずは建物を軟弱地盤から守るための地盤補強、地盤改良工事です。
最も多く行われているのが杭による地盤改良ですが、杭も種類が様々ありコンクリート、砕石、木杭などがあります。
中でも昔から行われているのが木杭を打ち込む方法です。
国府の家の地盤改良では、間伐材を利用した杉杭での地盤改良を行いました。
「杭が木材で大丈夫か?」と心配な方もいらっしゃるかと思います。
木杭の歴史は古く、水の都・ヴェネツィアも木杭を利用した町としても知られています。
近年では東京駅・丸の内駅舎復元工事の際に、その地盤からは多くの松杭が見つかり、
そのほとんどは腐ったり割れたりせず、しっかりと機能を果たしていたそうです。
1万本以上の松杭が100年以上も東京駅を支え、関東大震災などの自然災害からも建物を守ってきました。
木杭は建物解体後も簡単に撤去、処分できるため、環境に配慮した工法として住宅などの小規模建築でも、今後増えていくと思います。
セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することで、1棟当たりのCO2を約10t削減でき、
施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。
また、地場の木材も利用できるので地産地消への貢献が可能です。
国府の家のオーナー様はいくつかの改良工法の中から、メリット・デメリット・環境の事等考え木杭を選ばれました。
昨今、長期的な目線で自然に配慮し、住まい自体の長寿命化を考える家づくりの情報が多く発信されています。
環境問題について考えなければならない今、建築に際しても資源を消費し、
解体でも廃棄物を発生させ負荷を与える事をしっかりと理解し、
配慮することはサスティナビリティな考えとしてより浸透していくことでしょう。
国府の家ができるまで ~はじめましての日~
June 17, 2022
これから上越市国府にて始まる11棟目のキノイエ、国府の家。
今日はオーナー様と初めてお会いした日の事を書きたいと思います。
オーナー様と初めてお会いしたのが2020年の12月末。
4棟目の西本町の家のオーナー様とお知り合いとのこともあり家作りの相談に来られました。
キノイエ「西本町の家」ウッドデッキ
キノイエ「西本町の家」LDK
ですが、初めはキノイエを建てたい・・・というよりは
温熱環境とランニングコストのかからない普通の家を希望しており、
当然、建売や規格住宅、中古住宅での暮らしも検討していました。
転勤の可能性や、ご夫妻の地元が上越でない事・・・
上越にずっと住み続けるかは分からないので子育てをする家をと考えての家づくりの相談でした。
住まいの考え方は人それぞれですし、様々な住まいの形があります。
住まいにかかるランニングコストを抑えたいならば、将来かかるコストにも注目するべきでしょう。
私たちはこれを「トータルコスト」といい、ご相談に来られたお客様に考えていただいています。
人生100年時代といわれる今、健康な20代・30代に考えた家が健康寿命(健康寿命とは
日常生活に制限のない期間)の最長と言われる70代後半を迎えた時の住み心地はどうだろうか?
様々な情報が飛び交う世の中、住まいについてもたくさんの情報が発信されています。
私たちのお話が、少しでも家づくりを考えている人の参考になれば幸いです。
花の便り
May 13, 2022
先日、陀羅尼町の家のオーナー様から「花の便り」が届きました。
昨年(2021年)の秋にお引渡しをしたキノイエで迎える最初の春でした。
初めてオーナー様とお会いしたのが3年前の秋、築50年のお宅の建て替えのご相談にいらっしゃり、建築地は歴史ある街並みの城下町高田、雁木(がんぎ)通りがある地域。
オーナー様のお土地も、その幅は9.6m。けっして広いとは言い難い敷地環境でした。
家づくりを検討されているお客様は皆、色々な心配をされています。
陀羅尼町の家も、土地の幅に合わせて建てられるのか?
防火地域での建築で外壁に木を使えるのだろうか?
町家の景観に馴染む家になるのだろうか?
オーナー様のお話を聞き、一つ一つご不安を解消しながら計画を進める中、
「隣の公園の桜を家の中でも見れたらいいな」と話された事を今でも鮮明に覚えています。
ソトとナカをつなぐ設計のキノイエにぴったりの場所でした。
敷地調査の様子 : 奥には借景したい満開の桜が咲いている
キノイエのコンセプトをブログにて度々紹介させていただいていますが、歴史ある街並みにも馴染むキノイエを選んでいただき、周辺の景色に馴染み・溶け込む、さらには家の中にとりれる。
現代町屋ならではの、外に開く設計により借景の美しいキノイエが完成しました。
生まれ育った町の四季を感じながら暮らす、最高の地元ライフ。
キノイエで是非ご体感ください。
陀羅尼町の家ルームツアーはこちらから
新たなキノイエ「国府の家」
May 7, 2022
暖かな春の日差しの中、先日キノイエ「国府の家(仮称)」の地鎮祭が執り行われました。
オーナー様ご家族もこれから始まる家づくりに胸の高鳴りを抑えられない様子でした。
「国府の家」が建てられる上越市国府は、越後国府が設置されていた所とされ、
五智国分寺や居多神社などの由緒ある社寺が点在する場所であり、
近くには親鸞聖人が上陸した居多ヶ浜(こたがはま)もあります。
この新潟県上越市の史跡が数多く残る国府に建てられるキノイエ。
写真 : 五智国分寺
写真 : 居多ヶ浜
写真 : 居多神社
現代町屋のディティールは古くからある街並みにも、新しく作られた造成地にも馴染みます。
これから始まる「国府の家」のお話をたくさん伝えられればと思います。
オーナー様との出会いから、なぜキノイエが選ばれたのか。
どのようにして敷地から考える設計を行ったのか。
住宅の性能はどうなのか。
これから家づくりを考える皆様の参考となればと思います。
10年後、20年後も続く絆
October 11, 2021
先日、キノイエ「陀羅尼町の家」の家の引き渡し式を行いました。
着工というと、これから始まる家づくりにワクワクとしますが、
お引渡しの時は少し寂しい気持ちになります。
オーナー様との出会いから、打ち合わせを重ねた日々が次々と思い出されます。
「終の棲家を求めて家づくり考え始め、初めてキノイエのモデルハウスに訪れた時、ビビッときました。そしてファーストプランを見た時、もっとビビッときました。これは、上品な住まいになりそうだと感じました。」
「10年、20年後のお付き合いはもちろん、さらに健康に配慮した住まいをつくってくださったので、30年後も変わらず皆様とお付き合いできると今から楽しみにしています。」
オーナー様からいただいた言葉が本当にありがたく、この仕事をしていて本当に良かったと感じる瞬間です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
スタッフ一同御礼申し上げます。ありがとうございました。
10年後、20年後も健康でいられる住まい。
モデルハウスにて是非ご体感ください。
オーナーインタビュー動画公開しました
July 30, 2021
上越市内に建てられた「西本町の家」のオーナー様に、キノイエを選ばれた理由、住み心地、暮らしてみての感想などをインタビューした動画をYouTubeで公開しました。
家づくりを考えるようになって、ふとキノイエのモデルハウスに足を踏み入れて以来、ずっとキノイエの住まいが気になっていたB様ご家族。その後たくさんの住宅メーカーの展示場を見て回って出した結論が、自然素材を生かしたデザインと高性能、庭との連続性を考えた間取りのキノイエに住むことでした。
実際に暮らし始めてみると、その快適さと暮らしやすさに満足されている様子。ソトとのつながりによって、生活スタイルも少しずつ変化していったようです。
オーナー様の声を編集した動画は以下の画像をクリックしてください。
木陰を楽しむアプローチ、大谷石の開放的な土間玄関、ソトとナカをつなぐでウッドデッキなど、キノイエのアイデンティティが随所にちりばめられた西本町の家。コンパクトでありながら、広がりを感じる視界設計、パブリックとプライベートを“つかず離れず”絶妙につなげた生活動線など、見どころいっぱいの住まいです。
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建設地:新潟県上越市西本町地内
設計・施工:株式会社カネタ建設
竣工 2018年
UA値 0.45 W/㎡K
HEAT20 G1 (5地域)
C値 0.4㎠/㎡
耐震等級 2
認定長期優良住宅
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