ちょうどいい暮らし
December 14, 2016
モデルハウス「塩屋新田の家」にて、以前モデル撮影にご協力いただいたS様ご家族のオフショット。スタッフ手持ちのiPhoneで撮影しました。
普段の何気ない日常の暮らしぶりが想像できる、スタッフお気に入りの1ショットです。まるでここに何年も暮らしているかのような光景です。
モデルハウスの役割は、訪れたご家族に、「暮らし」をより具体的にイメージしてもらうこと。そしてそれは、背伸びをした無理のある理想ではなく、「ちょうどいい暮らし」であることが大切だと思っています。
キノイエの佇まいは、一見すると少し敷居の高そうなイメージがあるかもしれませんが、実は暮らしてみると、驚くほど「普段使いの良さ」を感じられる、馴染みやすくちょうどいい造りになっています。
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クリスマスカード
December 13, 2016
先月11月26日(土)27日(日)2日間開催されました「冬の暮らし方見学会」でクリスマスリース作りにお越しいただいたお客様より、一通の封筒が届きました。
封筒の中には、クリスマスカードと共に、当日実際にお作りになられたリースの写真、そして手作りのものと思われるツリー飾りが封入されていました。初めての試みとして開催したイベントでしたが、とても喜んでいただけたようで、スタッフとしても大変うれしい限りです。
イベント当日にお客様が製作されたクリスマスリース
ちなみに、こちらのお客様はとにかくいろんなものを作ることが大好き!ペーパークラフトで人形などを製作する他、小物もご自身でペイントまで行うほど。夏はガーデニングを行うなど非常に多彩な趣味をお持ちの方。「こんな暖かいおうちで製作に没頭できたら最高です。」と話されていたのが印象的でした。
いただいたツリー飾りは、本社の正面入り口に毎年この時期になると登場する巨大ツリーの仲間として飾らせていただきました。
ちなみに、後日お客様のところにスタッフがお礼にお邪魔したところ、今度はブルーの素敵なペーパーツリーをいただきました。いつもお心遣いいただき、本当にありがとうございます。こちらは、受付のテーブルに飾らせていただきたいと思います。
クリスマスイブまで残すところあとわずか。皆様にとって素敵なイブになりますように。
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会話する窓
December 10, 2016
「おはよう」
毎朝の何気ない会話は、こんな言葉からスタートする家族が多いことでしょう。1年は365日。10年間で3,000回以上(二人なら×2回、三人なら最大×6回、四人家族ならなんと最大×24回!)この言葉を交わすことになります。では、それはどんなシチュエーションで行われるのでしょう。
塩屋新田の家では、階段を下りてまず目に入るのが、この窓の向こうのキッチンの様子。毎日必ずお母さんの顔、そして料理する手元を目にしてからリビングにたどり着きます。
ちょっとしたことですが、設計で大切なことは、「○○部屋を○畳」という物理的な空間づくりではなく、何気ない日常にどのようなプラスの影響を与えるのか?という発想で一つひとつの空間を考えること。その一つが、日常会話であり、その会話がどのような場所で行われるのかを考えることです。
「コーヒー入れておいたよ」
「ありがとう」
そして、この窓と階段の間にはトイレスペースがあります。
「おなかの調子どう?」
こうした日常の何気ない会話一つひとつが、家族の思い出の風景を作り上げていきます。それだけに設計の果たす役割は非常に大きく、何をどう設計するのか、その考え方の違いが住宅会社、工務店の違いになっていると思います。
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方針発表会
December 7, 2016
本日は、カネタ建設全社の2016年度下期方針発表会でした。
カネタ建設の方針発表会は、毎年半期に一度(6月・12月)開催され、全社の各部門代表者による前半期の反省と課題抽出、そして後半期の方針と行動目標を全社員で共有するとても重要な場。この形式になって、今回で26回目。ですので、今年で13年目を迎える非常に歴史ある発表会です。
私たちの仕事のベースは、こうしたちゃんとした組織で様々な研鑽を積んでいますよ・・・なんて、たまにはこんな感じでお伝えしておいた方がいいかな?と思っての投稿です(笑)
私たちキノイエチームもしっかりと前期の反省と下期の方針発表をさせていただきました。キノイエは、今年6月に産声を上げたばかりのブランドですが、グランドオープン当初より非常に大勢のお客様にご来場いただきました。多くの反響をいただきながら、もちろんいくつかの反省すべき点も含め、様々な気づきがあり、都度やり方等の軌道修正を図りながらの半年間でした。しかし、この間に得た経験から今私たちがやらなければいけないこと、お客様にとって必要なことがとてもクリアになりました。下半期がスタートした12月からの役割分担も明確になり、チームとしての動きもより機動的になるのではないかと期待しています。
ちなみに、弊社の方針発表会では、全ての人の発表に必ずスタッフから意見・質問が活発に飛び交い、最後は代表猪又による質問や講評が入ります。
昨年入社の新人だった長﨑さんも今回は既に発表者。ちなみに、この度、見事二級建築士に合格しました!成績優秀です。そして、これからは、一人のプロ建築士として社内外の厳しい目にさらされていきます(笑)
カネタ建設は、住宅建築に留まらず、土木事業、不動産事業を含めた総合建設業+介護事業をもつ糸魚川市唯一の暮らし解決ワンストップサービス企業。
「ライフケアおれんじ」というサービスブランドで展開中の介護事業部の発表では、居宅介護、訪問介護、介護タクシー、家政婦紹介、福祉用具販売レンタルの他、昨年8月に新規開設した運動認知機能型デイサービス「らっくねす」の順調な事業経過の発表もありました。らっくねすは、上越地域で唯一「卒業」を目標に掲げた半日型デイサービス。上の写真は、脳梗塞による麻痺を抱えて入所されたご利用者様が、約1年間の通所による様々なトレーニングを通じて、麻痺の軽減と歩行機能の改善、そしてなんと、麻痺部分の筋力回復という奇跡的な改善効果を見せた内容についての担当者からのプレゼンの様子です。地域の健康寿命を延ばすことを通じて社会に貢献することを最大のミッションとする事業で、社員みんなの注目を集めていました。
方針書は、発表者だけでなく、全ての社員が個人目標に落とし込んだものを作成し、毎回一冊の方針書にまとめられます。個の努力と研鑽の集積が会社の力になります。長い年月を経て、少しずつ進化を遂げながら、社員みんなのスキルアップを重ねてきました。この方針書は、弊社にとって重要な虎の巻でもあり、かけがえのない財産であります。
毎回最後はこうして参加者全員で記念撮影。ちなみに、この他にもこの場には参加していませんが、様々な現場で活躍している社員たちも。自画自賛になりますが、大勢の優秀なスタッフが英知を結集することで、様々なアイディアと解決方法、そして実行力が生まれてくる素晴らしい集団です。これからも現状に満足することなく、常にお客様目線で新しい挑戦を続け、地域の皆様に感動を与えるキラリと光る会社に成長してまいりたいと思います。
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『ハウジングこまち』原稿最終チェック
December 6, 2016
今月発売予定の新潟県内の住宅雑誌『ハウジングこまちVol.23 2017冬・春号』の最終原稿チェックを行いました。
今回、「お宅拝見」ページ並びに会社紹介ページの合計4ページに渡ってキノイエの紹介が入ります。「お宅拝見」ページでは「平牛の家」が登場します。
こまち編集部さんでまとめていただいたお宅訪問記と会社紹介のページとじっくりにらめっこ。今回初めてキノイエの記事として掲載されるので、思いが強い分、かなり細かい部分まで代表猪又の細かい指摘・補足のペンが入ります。
入れてほしいキーワードが次から次へと出てくるため、それをまた短い文章にまとめるのが一苦労。限られた文字量ですので、最後はまた、こまち編集部さんのお力によって文章のブラッシュアップが行われます。こまち編集部の皆さん、ギリギリまでお付き合いいただき本当に申し訳ありません。そして、いつもご支援いただきありがとうございます。
『ハウジングこまちVol.23 2017冬・春号』は今月下旬の発売予定です。どうぞお楽しみに!
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設計で差の出る「薪ストーブライフ」
December 3, 2016
本日は、カネタ建設のオンリーワン住宅完成見学会「とことん薪ストーブライフを楽しむ家。」の初日でした。
おかげさまで、朝から非常に大勢のお客様にご来場いただきました。しかも、「薪ストーブライフ」に非常に関心の高いお客様が多く、1時間以上じっくりと話を聞かれるお客様や、中には2時間以上という方も多数。
そして、薪ストーブ施工会社の担当さんもご家族連れでご来場され、これまでに施工を担当した薪ストーブのある住まいの中でも「いちばん理想的な設計」という評価をいただきました。
それにはいくつか理由があるそうです。まず家全体隅々への輻射熱の対流を考えた理想的な吹き抜けと天井勾配。加えて2階フリースペースの配置が洗濯物を乾かすのにベストな配置だということ。次に、TVボード、庭の借景、そして薪ストーブの炎が絶妙に視界に入る好配置。そして、実際の薪ストーブユーザーの作業性を考えた外の搬入経路と一次・二次ストックスペース、そして室内の三次ストック、土間スペースの取り方が素晴らしいということでした。
薪ストーブのプロから太鼓判をいただいた格好ですがそれもそのはず。実は、弊社の設計スタッフ自身が薪ストーブのヘビーユーザー。薪の調達から搬入、保管、仕分け作業、使用、メンテナンス・・・と、ユーザー目線でとことん考え抜いた上で提案されたのが、今回の住まいの設計でした。なお、家の断熱性・気密性レベルの違いで、同じ間取りの家でも一日当たりの薪の消費量が倍近く変わってくる場合もあるそうです。なので、薪ストーブを取り扱う専門家の方たちは、住宅会社の温熱性能のレベル差に敏感です。
また、本日ご来場いただいたお客様の中には、「これまで他の住宅会社でも薪ストーブの説明を聞いていたけれど、ここまで詳細に教えてくれた住宅会社は初めてです。」、「他の会社では商品も決まっていて、比較すらできなかったけど、こんなに用途に応じて種類が違うのですね。」等、非常に感心されておられた方もちらほら。家づくりは暮らしの考え方で様々な楽しみ方があるということに少しでも気づいてくれたのであれば、私たちもうれしい限りです。
ちなみに、今回採用された薪ストーブは、ベルギーのドブレ社製「ヴィンテージ50」。ドブレの薪ストーブは、“炎が主役”というコンセプトから生まれた、飾りのない大きなフロントウィンドウが特徴的です。特にこの、ヴィンテージは、とてもシンプルでスタイリッシュ。平面の大きなガラス越しに見える炎がとても美しく、いつまでも眺めていたくなる一品です。
弊社の設計スタッフには、薪ストーブユーザーがたくさんいます。薪ストーブライフにご興味を持たれた方は、ぜひ私たちにご相談ください。正直、自分の暮らし方に向いているのか分からないという方も大歓迎。薪ストーブのメリット・デメリットを丁寧にご説明させていただきますので、安心して検討できますよ。
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「離れ」の魅力
December 2, 2016
キノイエには、プランによって「離れ(はなれ)」を設置するケースがあります。
「離れ」とは、母屋(ベース)から下屋(ゲヤ)を通ってつながるスペースで、塩屋新田の家や平牛の家の場合、一度ソトに出てからたどり着く、本当に独立したスペースとして存在します。
以前のブログ記事でもご紹介いたしましたが、美しい外観シェイプ、糸魚川産杉のファサードなど、ご来場いただいた多くのお客様が‟唸る”ポイントがいくつかある中、この「離れ」も不動の人気があります。特に男性の方はほぼ100%といってもいいくらい(笑)このスペースに足を踏み入れた途端、かなり高い確率で「うわぁ!いいなぁ!」という歓声が上がります。弊社の男性スタッフにも大人気の場所なのです。
そして、このスペースの使い勝手はまさに十人十色・変幻自在。趣味部屋としてアウトドア用品、DIY、バイク関連、その他クラフト系などなど、離れだからこそ集中し、楽しめる空間が実現できます。しかも、中土間~ウッドデッキ~カーポートに隣接し、ナカとソトをつなぐハブのような位置づけの存在なので、3坪弱の小さなスペースにも関わらず、想像以上に利便性が高く、あらゆる使用シーンに絶大な威力を発揮します。
右手に見える四角い小窓のある空間が「離れ」。玄関土間~庭~カーポートをつなぐハブのようなスペースで、想像以上の利便性があります。
平牛の家では、旦那様の趣味である「釣り」の聖地に仕上がっています。
シンプルな板張りと土間スペース。汚れ物を洗える水栓も備え、一日中篭もってしまいそうな便利空間。もちろん、断熱気密処理は母屋と同等の施工になっていますので、安心です。
これまた、以前のブログ記事の繰り返しになりますが・・・写真ではその魅力の何分の一もお伝えすることができないのが残念です。なので、ぜひ一度、遊びに来ませんか?
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色の引き算
November 30, 2016
キノイエの佇まいの基本は、「引き算する設計」。コンパクトでありながら、機能性と暮らしやすさを追い求め、小さくした分だけ少し上質な本物素材(+温熱性能)を選ぶことで、長く飽きのこない普遍的なデザインの住まいを実現することができます。
そして、それは使用する色の考え方もまた同じ。引き算の思想で組み立てられています。
珪藻土を使用し上質さのある胡粉色(ごふんいろ)の壁、経年で少しずつ表情を変える天然無垢の杉の生色を中心にしたシンプルな構成。強いて言えば、塩屋新田の家では玄関土間に大谷石を使用しており、日本の色でいうところの浅葱鼠(あさぎねず)や千草鼠(ちぐさねず)といったような淡い青緑がかった色がさりげないアクセントとして調和しているくらいで、後はほとんど色を入れないというのがスタンダードな考え方です。
住まい手の個性は、むしろ取り込む家具や小物、普段着などによって表現される方が自然ではないかと考えています。だから、住まいそのものをいたずらに彩色・デコレーションするのではなく、よりシンプルに研ぎ澄ませることで、何十年経っても飽きのこない上質なキャンバスのような存在となります。「色を引き算するから色褪せない」とはちょっと乱暴な表現ですが、何年経っても、建物自体の個性が鼻につくようなことがありません。また、オーナーが世代交代することで、差し色も変わり、その家に新たな生命が吹き込まれていきます。
塩屋新田の家に設置されたオリジナル製作のソファ。向日葵色(ひまわりいろ)のファブリックが一つ入るだけで、オーナーの人柄や趣向イメージがガラリと変わります。
キノイエは、住まい手の個性を最大限引き出す「引き算」の思想で家づくりを行います。
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キノイエのおじちゃん
November 29, 2016
モデルハウス「塩屋新田の家」のとある日の光景。
こちらは弊社の代表猪又とその娘さん・・・ではなく、モデルハウスにお越しいただいていたお客様のご長女さん。そして、ご長男くん。お打ち合わせの間の一コマです。
この日、代表の猪又と初は対面でしたが、30分くらいした頃には、既にこんな感じに(笑)
繰り返しますが、親子ではありません。・・・が、あまりの親密ぶりに、スタッフが笑いをこらえながらの撮影。
なお、よほど楽しかったのか、ご長女さんより「おじちやん」と呼ばれ、次回のお打ち合わせ時も遊び相手にご指名をいただいています(笑)
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断熱性能は資産価値
November 28, 2016
ここに、A、B2つの家があります。
ここで、問題です。皆さんは、どちらの家が暖かくて性能のよい家だと思いますか?
お分かりになった方は、勘がいいですね。正解は「B」の家の方が高性能です。・・・高性能・・・というよりは、あまりにも「A」の家の性能が悪過ぎると表現した方が正しいかもしれません。
理由は明確です。屋根の雪の状態をご覧ください。「A」の家の屋根は雪が溶けています。つまり、室内の暖房の熱が屋根を伝わって漏れているということになります。それだけ、断熱性能が低く、大きな熱損失につながっていることを物語っています。当然ですが、夏はその全く反対。じりじりと照り付ける高温の太陽熱が、容赦なくこの家の室内に侵入してくるわけです。
出典:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の資料より加工
この違い、こうして写真で見比べると笑ってしまうほど明らかなのですが、新築をされた多くの方は、実際にご自身が購入された家が「A」に属する家なのか「B」に属する家なのか、本当のところはよく分からないというのが実態でしょう。
そして、この熱損失は、住宅新築後30年間に渡る莫大な年間光熱費のロスにつながります。エアコンなどの冷暖房機器の負荷が上がり、金額がどんどんかさんでいきます。当然、導入される冷暖房機器の台数も、そして、故障する数も、入れ替えコストにもすべて影響してきます。
住宅選びの際、気になるのは初期投資の金額、つまり建築費用ですが、その内訳には有益なコストアップ(投資)と、無駄なコストアップ(贅沢)の両方が存在します。有益なコストアップの代表格は住宅性能を決定付ける断熱気密性能です。仮に断熱性能を次世代省エネルギー基準で2ランク分上げて150万円のコストアップになったとしても、30年間の光熱費削減効果で考えれば十分にペイします。もし、ここに電気代の高騰という要素が加われば、その支払差額がさらに拡大していきます。そして、それは単にペイするだけに留まらず、その間の生活面での健康に与える影響も大きく、医療リスク(医療費)、介護リスク(介護費用・介護離職等)の軽減、そして体感できる快適さの違い等、計り知れないリターンがあり、まさに投資と呼ぶにふさわしいコストアップと言えます。
冷暖房や太陽光パネル等の省エネ設備機器は日進月歩で高性能化し、年々コストダウンも進んでいます。したがって、後から設置すればするほどコストパフォーマンスのよいものを選ぶことができます。つまり、後からじっくり選んでもよい投資と言えます。しかし、断熱性能は違います。途中でその性能の違いに気付いて断熱改修をする場合、壁や下見の張替え等、余計な工事費がかかり、そのコストアップは150万では到底収まらない程の金額に跳ね上がります。(推定で3~4倍のコスト増になります。)
断熱性能は、ある意味その住宅の「資産価値」に直結します。その辺りの根拠説明を省略し、単に建築コストが安いということを力説してくる住宅業者には、少しだけ疑いの目で精査する必要があるかもしれません。また、その性能が、単に「次世代省エネ基準をクリアしています」という程度のものであれば、「最低限の性能」であることを意味し、資産価値としてはあまり恩恵が期待できない可能性があります。イニシャルコストで削減するポイントを間違えないよう、十分にご注意ください。
住宅の温熱環境や断熱気密性能、根拠とその違いをより詳しくお知りになりたい方は、当ブログの「パッシブデザイン」カテゴリーをご参照ください。様々な角度から、住まいの本当の性能価値についてお伝えしています。
上越地域でどこよりもいち早く「省エネ建築診断士」の資格を取得したカネタ建設のスタッフたち。
全国で12例目、北陸地域で初となった、世界最高水準のドイツ認定高気密高断熱住宅「パッシブハウス」。(前沢パッシブハウス/富山県黒部市)
弊社で施工を任され、昨年11月に竣工いたしました。(発注者:YKK不動産株式会社様/設計:キーアーキテクツ様)
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