住まいの燃費
February 24, 2017
写真は、現在新築中の住まいの「燃費」の計算結果を示したデータです。キノイエでは、今後1棟ごとに住まいの燃費を算出し、お客様にお示しする流れを標準化しました。
※C値=0.5㎠/㎡の数値は、測定前予測値(実際の測定値はC値=0.4㎠/㎡でした)
「燃費」・・・つまり住まいの断熱・気密性能から年間消費エネルギーを算出し、数値化したもので、月々、そして年間にかかる光熱費の予測や各消費エネルギーの負担比率を一目で分かるようになっています。このデータを用いて、建物仕様(グレード)の変更によるランニングコストへの影響や、各種設備機器の性能比較を行うことで、イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(光熱費などの居住後にかかる費用)の最適なバランスを判断する材料にしています。
この写真の住まいの性能について、ここでは、外皮平均熱還流率(UA値)を例にお話ししてみたいと思います。この住まいのUA値は、0.531w/㎡・K。この数字だけ聞いても、業界関係以外のほとんどの方はよく分からないと思いますが、簡単にいうとこれは住宅の断熱性能を表す数値です。設計された断熱材の素材や厚み、開口部の大きさ、サッシの性能値などを元に熱の損失量を算出しています。数値が小さいほど性能が高いことを表しています。そして次世代省エネ基準※では、地域ごとにこのUA値の基準値が設定されています。
私たちの暮らす上越地域の設定区分は5地域。この5地域のUA値基準は0.87w/㎡・K以下となっています。今回、私たちが建築中の住宅は、それよりもはるかに性能の高い値(UA値=0.531w/㎡・K)。下の表で見ていただくとお分かりのように、この住まいの性能レベルは、上越地域の区分である5地域の基準より2ランク厳しい東北地域(3地域)相当の基準(0.56以下)をクリアする値。この性能差は、真冬の快適性が体感ではっきりと分かるほどに違いが出ます。(弊社の施工実績には、この他にもUA値=0.5w/㎡・Kを切る高い性能値の住宅も数多く存在しています)
※ちなみに、現在、国内で次世代省エネ基準をクリアしている既存住宅ですら、まだ全体の5%程度しか存在していません。
なお、この建物は、キノイエの標準的な断熱仕様(柱と柱の間にフェノールフォーム断熱材を設置)による性能値です。一般的に、高断熱住宅を標榜する専門的な住宅会社は、こうした通常の断熱施工に加え、付加断熱と呼ばれる追加断熱施工を施し、性能値を上げる努力をしています。それは当然、コストアップの要因になります。キノイエでも付加断熱施工は可能ですので、さらなる性能アップは十分可能ですが、まず、標準グレードで東北エリア基準をクリアする性能値となっていることをご理解いただければ、ここでの説明は十分です。
そして、この計算表は、数ある燃費計算表の中でもかなりシビアに表示されるように設定されているソフトウェアを使用しており、けして自社に甘くないデータを算出してきます。燃費計算ソフトの中には、工務店側になるべく都合のよいデータが表示されるタイプもありますが、このソフトは問答無用。私たち工務店側も非常に背筋の伸びるシロモノです(笑)この「建もの燃費」に関して、詳しくお知りになりたい方は、ぜひ私たちまでお問い合わせください。
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歳を重ねる度に喜びが増す
February 21, 2017
「キノイエの最大の特徴は何ですか?」
こういう質問を受けた時、時々こんな答え方をします。
「歳を重ねる度に喜びが増す家です。」
住宅購入の適齢期は、一般的に30代といわれています。それは、最長35年という住宅ローンが組める期間と共に、返済能力もある30代のうちに購入しておくのが賢い選択だという考え方が多くを占めているからです。
また、近年は、将来の不安や月々の負担を軽くしたいという購入者のニーズと、住宅購入者のすそ野を広げたいハウスメーカーの思惑が影響し、「月々のアパート家賃で購入できる」という触れ込みで、20代を中心にローコスト住宅の販売が拡大し、住宅購入層の低年齢化が進んでいます。
そうなると、当然のように、20代~30代前半の消費者が好むデザインを住宅会社が競って取り入れるようになります。「○○スタイル」「○○風」の住宅トレンドは、そのスピードと変化の速さに拍車がかかっているともいえます。
若いうちに、子供たちが小さいうちにマイホームを持つということは、ある意味とてもよいことだと思います。しかし、同時に、一生の財産となり得る住まいを購入する際、20代の自分の感性だけですべてを決めてしまうということが、必ずしも幸せにつながるとは限らないのでは?と私たちは考えています。
家も私たちも一年一年歳を重ねていきます。身体的な変化はもちろんのことですが、精神的にも感性面でも少しずつ変化(成長)していきます。長年この地域で家づくりに関わってきた工務店の立場から強く感じることは、家がこの変化にしっかりとついてきてくれるかどうか?という視点に立った家づくりが大事だということです。もう少しかみ砕いていうならば、歳を重ねれば重ねるほど「この家にして本当によかった」と、喜びが何度もこみ上げてくるような家こそが、本当によい家なのではないかと私たちは考えています。
何十年経っても飽きのこないシンプルで普遍的なデザイン、使えば使うほどに深みを増す天然無垢の本物素材、引き算する無駄のない間取り、そして見た目の安さではなく、長期使用で安心できる高水準の断熱気密性能(価格差にも現れます)で、将来のメンテナンスコストを抑えたつくり等・・・一見して派手さがなく、お客様の目には最初なかなか届かない視点かもしれませんが、歳を追うごとにじわじわとその差が喜びとなって感じられてくる、非常に重要な要素であると思います。
私たちも工務店として、歳を重ねるたびにその重要性を噛みしめています。
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小窓のおもてなし
February 20, 2017
こんにちは。村岡利恵です。キノイエブログ2回目の投稿です。
私が住む高瀬の森は(2/10ごろの)寒波で、また雪に囲まれてしまいました。そんななか、小さなキツネがパンを持って遊びに来てくれました。この雪だと食べるものに困っているだろうと、ご近所の誰かが餌付けをしたのだと思います。
野生動物の餌付けは問題ですが、遊びに来てくれるのはうれしい。
今回は小窓についてです。キノイエにも玄関先に小さな窓があるのをご存知ですか? 実はうちのヒュッテにも八角形の飾りガラスの入った窓があるのですが、その窓を外から見たときの印象が家を決めた理由のひとつでした。
昭和40年代の別荘建築らしさが出ているヒュッテ。
飾りガラスなので明かりをとるにはやや暗く、はめ殺しなので空気の入れ替えもできない。家のデザインアクセントとしてしか役割がないこの小窓を見たとき、京都在住の美術家に随分前に聞いたある話を思い出しました。京都に限らずかもですが、住宅街を歩いているとたまに外に向かってディスプレイされた出窓を見かけませんか? 通りに向かってディスプレイされているものは、手製のぬいぐるみだったり、趣味の小物だったりすることが多く、彼はそれを「おもてなし窓」と呼んで観察しているそう。通りを歩く不特定多数のひとに見られる場所に何を飾るか、そこに暮らし手の意識が表れるから面白いとのこと。
うちにやってくるのは森の動物たちばかりなのですが、玄関の小窓をどうディスプレイするかは悩みどころでした。結論から言うと、部屋に飾るには数が多く大きさもバラバラで、統一感がなかった小物たちを一気に並べてしまいました。余っていたキャンドルホルダー、友人からの出張土産でもらった謎の聖人人形、古道具屋で買った高さ4cmほどの小さなツボ(実用性ゼロ)……。
ついでに下駄箱の上にも行き場のなかった雑貨や、山で拾った鳥の羽、立ち枯れのアジサイなんかを並べたのですが、これが意外と悪くない。そこで気づいたのですが、これらの雑多なものをまとめ上げているのは、ウィリアム・モリスのポスター大の壁紙。背景がにぎやかな柄だと、手前にあるもののごった煮感がうまく馴染んで気にならなくなるだと。
ツボは京都の骨董品屋、鈴と謎の人形はお土産でもらったもの。国も年代も異なる。
窓に対して下駄箱の上は大きなものを配置。モリスの壁紙がいい仕事してます。
キッチンやパウダールーム周りは、好きなものを飾るにも実用的なレイアウトを考えないといけないけど、玄関の小窓はひょっとしたら家の中でいちばん自由な額縁みたいなものなのかなと。部屋全体のコーディネートの前にコーナーを作ってみることは、好きなものを客観視するレッスンにもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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ZEH登録ビルダー認定
February 17, 2017
この度、株式会社カネタ建設は経済産業省の外郭団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が公募したZEH登録ビルダー(工務店)に認定されました。
以前のブログでも取り上げさせていただいておりますが、「ZEH(ゼッチ)」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。これは「 住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(住宅の冷暖房・給湯・換気・照明などのエネルギー消費量)の収支をプラスマイナス「ゼロ」以下にする住宅 」のことを指します。
ZEH仕様の住宅を建てようとお考えのお客様にとっての最大のメリットは、SIIに登録されたZEHビルダー(工務店)が設計、建築または販売することで、125万円の補助金を受けることができるという点です。
ただし、ZEH仕様といっても、各社によって考え方や仕様は千差万別です。ZEH仕様の住宅建設は、メリット・デメリットをよく検討された上で冷静に、そして慎重に選択されることを私たちはお勧めします。過去のブログ記事「本物のゼロ・エネルギー住宅はどれ?」にも触れておりますので、よろしければこちらもご覧ください。読んでいただければご理解いただけると思いますが、私たちは様々な選択肢の一つとして、ZEH対応の検討をお勧めしています。単に「ZEHは素晴らしい」「ZEHの住宅を取り組んでいる工務店は進んでいる」と、お客様に煽るような営業はしていません。
ZEH仕様の住宅を真剣にご検討の方は、詳しい内容や補助金等についてご説明させていただきますので、お気軽にご相談下さい。
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10S+A・T
February 16, 2017
昨日に続き、安全衛生についてもう少しご紹介します。
弊社が安全衛生意識を高めるために日々の現場で徹底を図っている指針の一つに、「カネタ建設の10S+A・T」というものがあります。
それがこちら。
建設業に限らず、製造業やサービス業でも「5S」や「6S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法)という言葉は一般的ですが、弊社では、そこに「参加」「習慣化」「設備」「即実行」という4項目を加えて「10S」としています。さらに、その10Sに、「A」(挨拶)、「T」(体調)の2項目を加えて「10S+A・T」と呼び、最高の現場づくりを全社員で目指すことを掲げています。
弊社の朝礼では全社員がこの項目を毎日唱和しています。そして、同時に、昨日のブログでもご紹介した弊社の協力会「三丸会」の関係者全員に配布させていただき、定期的に周知徹底を図り、現場意識の向上に努めています。
こちらもまた地味で当たり前のことかもしれませんが、それをどれだけ愚直に継続し、体質にまでもっていくことができるかどうかは、まさに会社によって大きな違いが出る部分だと思います。
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終わりなきカイゼン
February 15, 2017
弊社の現場安全・衛生・マナーの向上を目的に昨年から新たに再編・発足された協力会「三丸会」。定期パトロールや安全衛生会議、各種情報などを「活動報告書」としてまとめ、毎月関係会社全社に配布しています。
「会社の代表宛に送られ、書類の山に眠ってしまうような資料ではダメ。現場に関わる社員さん全員に回覧できるような工夫を」、「文字だけではなく、なるべく写真や図解を多用して読みやすく」、「‟~しなければならない”口調では共感されない。‟みんなで○○を目指そう。”のように私たちの思い・熱意を伝える」等、定期活動報告書の中身も少しずつ改善を重ねてようやくここまできました。
建設業、工務店業界は、いわゆる労働集約型産業と呼ばれ、多くの技術者や職人の手によって一つの建造物がつくられる、まさに一現場一品生産の産業です。その分野の特殊技術を持った職人たちには、「いいものをつくりたい」という崇高なプライドがあると同時に、本人にも気づかない様々な「癖」もあります。そして、住まいは一人仕事ではなく、同時進行で多くの職種が連携しなければならないため、そこに関わるあらゆる業種の関係会社が、安全・衛生・マナーに関して息を合わせていかなければ、いくら腕のいい職人といえどけしていい仕事はできません。設計者にいくら素晴らしいアイディアやプランがあっても、個人の技量や才覚に任せきりの現場監理では、思い通りの建物にならないばかりか、いずれ様々なひずみが生じ、事故や瑕疵につながるリスクが高まります。
「信頼関係を築く」とは、単に親しい関係をつくることだけではなく、それ相応のエネルギーを使い、お互いがお互いの弱点を指摘し補い合う関係づくり、つまり手間暇かけて本気で向き合わなければ生まれるものではないと考えています。(住宅業界は、比較的この部分が弱いと言われています)
三丸会の安全衛生マナー大会の様子
この分野は、どこまでやっても終わりはありません。むしろ「ここは自分たちの弱点」と自覚し、常に改良改善を続けなければならないと肝に銘じています。それだけに、非常に地味で報われにくい作業も多い仕事。担当部長、三丸会役員の皆様をはじめ、関係者の皆様のご理解とご協力にひたすら感謝です。
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木の家フェスタにご来場ありがとうございました
February 14, 2017
2/11(土)・12(日)の2日間に渡って開催されました「木の家フェスタinクリナップ上越ショールーム」にたくさんのご来場をいただき、本当にありがとうございました。
2日目の12日(日)もお天気が心配されましたが、大荒れになることもなく(テントも飛ばず(笑))無事に終了することができました。また、この日も当会場の他、上越モデルハウス「塩屋新田の家」にも見学予約をいただき、大変充実した一日となりました。
2日目も引き続き、土の香工房cotocotoさん、ごはん麺の妙高食品さんが木の家マルシェに出店していただき、オリジナルコラボメニューにご協力いただきました。この日は、妙高食品さんのごはん麺(太麺)に、cotocotoさんの唐辛子塩麹を使った「めんたいパスタ風」が登場。こちらは当初の予定になかったメニューでしたが、濃厚でクリーミーなソース、モチモチ食感のごはん麺の相性は抜群で、プロのお店で出してもおかしくない絶品グルメでした。
そして、前日のこびと窯さんに代わり、日曜日は新たにスゥイーツ工房くみさんが登場。定番人気の米粉のカップシフォンケーキの他、地域の学校給食でも登場する米粉の揚げパンの販売をしていただきました。
スゥイーツ工房くみさんの揚げパン(レギュラー)
スゥイーツ工房くみさんの揚げパン(きな粉)
スゥイーツ工房くみさんの揚げパン(カカオ)
キノイエの展示・相談コーナーでは、この日もじっくりとお客様とのお打合せ。
会場をクリナップさんに移し、今年に入って初めてのイベントでしたが、毎回新しい試みを少しずつ加えていくことにより、着実に内容も進化していると実感しています。ご協力いただいている多くの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
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木の家フェスタ1日目
February 11, 2017
本日は「木の家フェスタinクリナップ上越ショールーム」の開催1日目。
昨日からの降雪と当日の不安定な天気予報で、お客様にお越しいただけるか心配でしたが、おかげさまで上越市内近隣はもとより、糸魚川市内、遠くは富山県内からもご来場いただき、大変充実したイベントとなりました。この場をお借りしまして心より感謝申し上げます。
以下、本日の様子をダイジェスト写真でお届けします。
出張「木の家マルシェ」。本日は、お馴染み土の香工房cotocotoさん、ごはん麺の妙高食品さん、そしてこびと窯さんが出店。
土の香工房cotocotoさん、ごはん麺の妙高食品さんは2日目も参加。こびと窯さんは本日のみの出店で、翌日の2/12(日)はスウィーツ工房くみさんに変わります。
こびと窯さんが本日のマルシェのために考案してくれた限定商品「チャンクチョコ&オレンジ」。チャンクチョコとオレンジピールを米粉パンに入れて焼き上げました。サクサク食感のチョコパンに程よい酸味とオレンジの香り。最高です。
会場内のキノイエご紹介・ご相談コーナーでは、ご予約のお客様や当日ご来場のお客様で大変賑わいました。広がる間取り、土地探しのイロハ、自然素材を使った健康で省エネの住まいづくり、気になる資金のことなど、ご参加いただいた皆さんから真剣な質問が飛び交いました。
お楽しみ、土の香工房cotocotoさんのバジル塩麹と妙高食品さんのごはん麺のコラボメニューが登場。厨房男子二人の共演です。
クリナップさんの最新キッチンを使用しての調理。派手さはないけど、使い勝手と上質なつくりのキッチンは、キノイエの考え方と共通する部分がたくさんあります。
本日ご来場いただいた皆さん、そしてクリナップのスタッフの皆さんも合わせて全員に試食メニューとしてふるまわれたコラボメニュー(もちもちパスタ風ジェノベーゼ/カルボ風)。モチモチの食感とバジルの風味をベースにした2種類の味はどちらもクセになる絶品!
クリナップの会場からキノイエのモデルハウス「塩屋新田の家」に移動して見学されるお客様も多数。家の中に入った瞬間、「わぁ!暖かい!」、「木のいい香りがする!」という声が。実際に見て触れて、そしてこの劇的な暖かさを体感していただくことで、とても腑に落ちたと感じていただいたお客様が多かったのではないかと思います。
木の家フェスタは、明日の2/12(日)も朝10時よりオープンです。大勢の皆様のご来場をお待ちしています。
『第1回 木の家フェスタ 2017 in クリナップ』(2/11・12開催)の詳細はこちらまで
・・・おまけ。スタッフの本日の夕食メニューは、ごはん麺を使った「カレーうどん風」。これまた絶品。子供たちに大好評でした。
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ご予約でゆっくり
February 10, 2017
昨年6月のモデルハウス「塩屋新田の家」オープン以来、これまで非常に大勢のお客様にご来場いただき、おかげさまでご来場予約も少しずつ増えております。最近では、見学・お打合せ等のご来場予約で週末が埋まることもあり、当日ご予約なしでご来場いただいたお客様に少しご不便をおかけするケースも増えてまいりました。
ご来場いただいたほとんどのお客様は、他の展示場や工務店とは一味違う素材感や空間づくりのコンセプトに感じるところがあり、必ずといっていいほど様々なご質問をいただいたり、説明を求められます。多くのお客様は、短くても1時間前後、興味関心が高い方や、その世界観を気に入っていただいたお客様は、2時間以上、場合によっては4時間以上滞在されるケースもあります。だからこそ、せっかくお越しいただいたお客様には、ゆっくりとご覧いただきたいですし、私たちからも順を追って丁寧にご説明を差し上げたいと思っています。
これからキノイエのモデルハウスの見学をご検討されている方は、仮のご予約でも構いませんので、事前にご来場予約ページからのお申し込み、または、キノイエの事務所に直接お電話をいただけると幸いです。ゆっくりとご見学いただけるよう、スタッフがお客様のためだけの時間を確保させていただき、丁寧にご質問にお応えさせていただきます。
また、モデルハウスは、毎週水曜日を除き、毎日見学が可能です。平日は比較的時間に余裕がありますので狙い目です。もしもお客様の都合で、モデルハウス閉館時間の16:00以降にどうしても時間を取りたいというお客様がいらっしゃいましたら、早めにご連絡いただければ対応可能です。
もちろん、小さいお子様連れも大歓迎です。お打合せや見学の際にお声がけいただければ、スタッフがお子様のお世話をさせていただいたり、楽しく遊ばせていただきます。キノイエのスタッフはみんな少年少女の心を持っていますので、きっと仲良くなれると思います(笑)
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小泉誠さんのミルクパン
February 8, 2017
はじめまして。
今回からキノイエブログに不定期で寄稿することになった村岡利恵です。
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わってきましたが、新潟県のおとなり、長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muumuu」という朝食だけのカフェを営むこととなりました。キノイエスタッフのかたとのご縁で、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、キノイエにもつながる記事を時々書いていければと思っております。よろしくお願いいたします。
最初はキノイエのダイニングセットをデザインした、小泉誠さんの「kaico」シリーズのミルクパンです。購入したのは10年近く前。
ちょうどその頃、ある雑誌で飛騨高山の家具メーカーに出張される小泉さんに密着取材する機会がありました。80〜90年代初頭は家具メーカーなど日本の地場産業が衰退しつつあり、それを何とかしたいと有名デザイナーに依頼したものの、提案された斬新なデザインは暮らしとかけ離れたもので成果は上がらず、その結果、デザインに対する不信感が日本各地の地場産業にはあったそうです。その取材でとても印象に残っているのは、そういった背景を踏まえた上で「デザインしないという選択肢も含めて、話をしましょう」と小泉さんが彼らに提案したというエピソード。
これってすごく矛盾した言葉だと思いませんか? 自分の生活をデザインすること=暮らしをかたち作るということ。そこには変化しなくてもいいという選択肢もある。ひとり暮らしを始めて、ものが増えつつあった自分の暮らしに置き換えても目からウロコでした。(そのあとに「10年選手プロダクト」という企画をしたのですが、その話はまた今度)
このミルクパンはカフェオレ用の牛乳を温めるために買ったのですが、琺瑯製なので牛乳の膜も落としやすく、底が広めで熱伝導が高いおかげで速く温まるので、朝急いでいるときにはありがたい。ミトンなしで掴める木の持ち手も便利。当時は木の持ち手の琺瑯製ミルクパンはあまりなかった気がします。
ほかの鍋が空いていないときには別のものを温めるのに使ったり、少し余った料理を移し替えたり。牛乳専用として買った小さなミルクパンの姿は当時のままだけど、キッチンではバイプレーヤー。見た目のデザインを変化させなくても、使い手が用途をデザインできる余白があるものは長年愛用できる。そんなことを教えてくれたのが小泉さんのミルクパンです。
文:村岡 利恵(rie muraoka)
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