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小さな邸宅のメリット その2


August 21, 2016

キノイエ外観

August 21, 2016

住まいを小さくつくることは、生涯の光熱費コストの面で、非常にメリットが高いということは、前回のブログ「小さな邸宅のメリット その1」で触れた通りです。今回は、小さくした分、あるいは小さくしたからこそ何をすべきかということについて触れてみたいと思います。

 

住まいをもつ目的は何でしょう?雨風をしのぎ、快適に暮らすためであることもちろんですが、皆さんが家を建てようと思った時の動機の中には、ただ寝泊りする機能だけではない、もっとそれ以上の「夢」があったはずです。家族との楽しい時間や、友人を招いての食事、ちょっと人に自慢したくなるような絵になる空間としての「素敵な家」のイメージが、そこにはあったはずです。

 

キノイエ 素敵な時間

 

ところが、現実は予算とのにらめっこ。何を我慢するのか決めるための苦しい選択。ハウスメーカーのモデルハウスを見て回った頃に膨らませていた未来の幸せな暮らしのビジュアルは、いつの間にかどこかに消えてしまい、気がつけば、色柄こそ少し違うものの、お隣さんとほぼ同じようなカタチと素材、明朗価格のパッケージ住宅を購入される方も少なくないでしょう。そうだとしても、「これが現実ラインだから、まぁ仕方ないよね」・・・そう自分たちを納得させることも珍しくないケースです。「素敵な家」から「家」へのダウングレード、なんだか少し寂しい気がします。

 

住宅

 

住まいづくりには選択肢があります。大きくつくって質を下げる方法と、小さくつくって質を上げる方法の二通り。予算には限界がありますが、その予算を家のサイズに投入するのか、生活の質に投入するのか、冷静に考えてみると、必ずしもパッケージ住宅を買うことばかりが予算対策ではないと考えられるのではないでしょうか?

 

小さくつくるということは、使われる建築資材の量も、壁の面積も減るというということです。その分、ビニールクロスであった内壁は、一部漆喰や珪藻土に変えることができます。合板だったフローリングも肌触りのよい無垢材に変えることができます。毎日見て触れる場所は特に重要です。こだわりと妥協の境界線を上手に見極めることで、その後の暮らしの幸福度は大きく変わるのではないでしょうか。

 

小さな邸宅|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

外壁も同様です。街を歩けば、何軒かに一軒必ず同じ柄に出会うような窯業系のサイディングから左官職人の手仕上げの塗り壁や地元材の木板で個性を出すことができます。

 

キノイエ外観

 

また、質の向上は素材だけではありません。面積が小さい分、断熱性能を1ランク上げることが可能になります。さらに、無駄なスペースを引き算することで、コストアップと熱損失の大きな要因となる窓(サッシ)の数も減らすことができ、住宅性能は向上します。性能が向上すれば、年間の光熱費のランニングコストが下がり、また健康被害のリスクも下がることで、見えない医療費その他の損失を抑えることにもつながります。

 

まさに、コンパクトでハイクオリティ、かつコストバランスのいい住まいを実現することが可能になります。「家」から「素敵な家」へのアップグレード。そのためには、間取りの足し算やパッケージプランを売る会社ではなく、「小さくつくって大きく暮らす」設計の本質を知っている工務店との家づくりをお勧めします。

 

 

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建築家 趙海光先生からの応援メッセージ その1


August 20, 2016

趙海光

August 20, 2016

キノイエの企画・設計・監修を担当していただいた建築家の趙海光(ちょう・うみひこ)先生から、先日こんな素敵な応援メッセージが届きました!現代町家の考え方を提唱し、全国の建築関係者から注目されているその道のエキスパートでもある趙先生が、私たちのために特別に寄稿していただきました。しかも「その1」とあります。この続きもありそうなので、とても楽しみです。まずは、「その1」をどうぞ。

 

趙海光

趙海光(ちょう・うみひこ)先生

 

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【その1 厚板で我が家をリフォームした話】

 

皆さんこんにちは。キノイエ応援団の趙海光(ちょう・うみひこ)です。じつは縁あってキノイエの企画と設計に参加しました。ですから私はキノイエ設計チームのチームメイトでもありますし、応援団でもあります。

 

趙海光先生とキノイエスタッフ

 

カネタ建設の設計部のみなさんをお手伝いして、一緒にキノイエモデルを考えた日々はまことに楽しかったのですが、ついにモデルハウスもオープンしたことですし、こんどは遠くから(私は東京の目黒に住んでいるのです)キノイエ応援メッセージを送ることにします。今日はその第一回目で「我が家のリフォーム」のお話。

 

え?キノイエと関係ないじゃないかって?いやいやそれがあるんですよ。

 

私は木造住宅を設計することが多いのですけれど、でも自分が住んでいるのはコンクリートマンションなんですね。なんかこう、忸怩たるものがありました。そこで、せめてもの罪滅ぼしというわけで、自分の住むコンクリートマンションの内部をムクの木でリフォームすることにしたのがちょうど5年前のことです。まずそれまでの内装をぜんぶ取っ払って、住まいを裸のコンクリートの空箱に戻しました。で、その空箱に持ち込んだのが大量の厚い木の板。ぜんぶで6.2㎥ありましたからかなりの量です。

 

皆さんは自分の家にどれくらいの木が使われているかご存知でしょうか?

 

日本の木造住宅の場合、平均的な木材使用量は平方メートル当り0.19㎥だそうです。30坪の家だと18.8㎥の木が使われているということになります。でもこの木材の大部分は、じつは壁や天井の裏側に隠されているんですね。木造住宅なのに木が表に見えない、なんてことが最近はよくありますが、これはまことにもったいない。なぜって、木材がもっている湿気を調節する能力をわざわざ裏に隠して殺しているんですから。

 

我が家のリフォームで使った木材量6.2㎥というのは、ですから平均的な木造住宅の三分の一。ただし、その木を隠さずにぜんぶ室内にむき出して使ったらどうなるか、室内の気候がどう変わるか、それが我が家での実験でした。

 

コンクリートのマンションにお住まいなった方なら分かると思いますが、夏はベタベタの湿気、冬はカラカラの乾燥で、加湿器やエアコン無しではとても住めない。これはなかがビニルクロスとかポリ合板とか、塩ビ製品でできているせいで、湿気を溜めたり吐き出したりする調湿機能が室内に無いというのが大きな理由です。それなら、加湿器や除湿機に頼らずに、調湿機能の大きなムクの木をむき出しで内装に使ったらかなり改善されるんじゃないか、というのが我が家のリフォームの狙いでした。

 

さて結果はどうだったか?

 

趙海光先生のご自宅

 

リフォーム後の室内はこんな感じになりました。(写真)壁は厚さ3センチのムク板。床や家具もムク板ですが、こちらは細幅の木を集めて幅広の板にした集成材です。

ムク板を持ち込んだ効果がはっきり見えたのは梅雨時でした。これまでコンクリートの壁面やガラスに出ていたうっすらとした汗(結露)が消えちゃったんですね。雨の日でも室内はサラッとしていますし、ジメジメ感がずいぶん改善された感じで驚きました。さすがに真夏と真冬はエアコンを使いますが、でも自然室温のまま暮らせる期間がかなり増えたのは収穫です。

 

趙海光先生のご自宅

 

さて、キノイエの企画を進めていたとき、私はこのときの経験をキノイ設計チームの面々に話してみたのです。———なんでいまの木造の家って、木造なのに木が見えないんですかね。

さすが皆さんプロですね、即座にいろんな答えが返ってきました。

 

———木を現しにするにはそれなりの技術がいるしお金もかかる———いまの家って断熱気密化が進んでいるから木が狂いやすい———でも木造なのに木が見えないってやっぱりヘンだ———かといって、木だらけっていうのもなんかヤだ、いまの感覚に合わないし。

 

そこで私はもう一押し、こう言ってみました。———高気密高断熱のことはよく言われるけど、木造の調湿性能についてはなんで言わないんだろう。

 

さてここから後のケンケンガクガクの議論については長くなるので省略。でもこのときの議論のおかげで、めざすキノイエのイメージが少しづつ固まってきたのでした。

 

趙海光先生とキノイエスタッフ

 

カネタ建設には長いあいだ木造を手がけてきた伝統がありますから、木を扱う技術力は十分すぎるほどです。ただ、それをひけらかすような家づくりじゃつまらない。問題はバランスです。木を隠すところ見せるところのバランスを考えながら、木の力を室内環境にも活かすことがキノイエの目標になりました。つまり高気密高断熱を超えたさらにもう一段階上の性能ですね。

 

この性能は数値で示すようなものではなくて、むしろ「暮らしの性能」みたいなものです。だから家全体にかかわる。たとえば窓を開けばすぐに壊れてしまうような性能では意味がないわけです。土間や縁側、床下送風エアコンや蓄熱断熱材など、キノイエに搭載されたさまざまなアイテムがそんな議論の末に発見されていきました。

 

ところで、なかでも私が嬉しかったのは「内装に厚板を使ったらどうか」という提案にキノイエ設計チームの面々が賛同してくれたことでした。そればかりか「どうせなら地場の木でできた厚板を探そう」と話が盛り上がって、地元の製材所や材木屋さんとの打ち合わせがさっそく始まったのです。

 

キノイエモデルの階段板やタナ板、ベンチ、それに家具などの多くはこうして発見された「越後スギパネル」で製作されました。

 

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16.05.26_上越kinoie_079

 

そこにはまた長い物語があるのですがーーーでもちょっと疲れちゃいましたね。その物語はまた次回の応援メッセージの時にさせてください。で、もしもまだキノイエモデルをご覧になっていない方がいたらぜひお出かけを。その家の暮らしのかたちはとっても面白いですから。

 

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趙先生、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。(キノイエ スタッフ一同)

 

趙海光先生とキノイエスタッフ

 

 

趙海光

 

趙 海光  ちょう うみひこ  (一級建築士)

1972年法政大学工学部建築学科卒業。1980年(株)ぷらん・にじゅういち設立。
1990年代に台形集成材を使用した一連の木造住宅「台形集成材の家」を設計。
2000年代に「フツーの木の家」シリーズ。
2007年以降は町の工務店ネットと共同で「現代町家」シリーズに取り組む。

一貫して国産材を使用した現代型の木造住宅を設計するとともに、『住宅建築』誌を中心に木造住宅についての論考を多く発表し、国産材の開発と普及に努めている。
編著書に『高山建築学校伝説』鹿島出版会。
また『新建築住宅特集』に「在来工法ファイル」を連載(2004~2005年)

受賞歴

2011年 「びおハウス」により、チームおひさまのメンバーとしてグッドデザイン賞。
2009年 「博多・現代町家」により、町の工務店ネット、長崎材木店とともにグッドデザイン賞。

 

 

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小さな邸宅のメリット その1


August 19, 2016

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

August 19, 2016

家の断熱・気密性能が高ければ、省エネであることは誰でもわかる話ですが、性能と同じくらい、家のエネルギー消費に影響するもう一つの要素についても考えなくてはいけません。

 

「大は小を兼ねる」・・・これは、日本が高度経済成長全盛期に沸いた時代、特によく使われた言葉です。サイズは大きい方がよく、機能は多い方がよい。足し算すればするほどよくなる・・・これがその時代の概ね一般的な価値観でした。

 

ですが、今はどうでしょう?大きいことは必ずしもいいとは限りません。

 

象

 

えさ

 

ちなみに、大きな動物は、摂取するエサの量も多くなり、また呼吸の量も多くなります。それと同じように、家の面積(容積)も大きくなればなるほど、冷やしたり温めたりしなければいけない面積(容積)が増え、消費する光熱費も上がります。しかし、そこに住まう家族の人数が同じであれば、どうでしょう?当然ですが、一人当たりの専有面積(容積)が増えることになります。つまり、一人が快適になるために使う光熱費が跳ね上がるということになります。

 

省エネ住宅を考える際、一軒分の家で必要とするエネルギー量がどのくらになるのか?というものさしで冷静に考えてみると、小さな家であることの付加価値の大きさに気付くのではないかと思います。

 

でも、小さくすれば窮屈になるのではないか?・・・たしかに、ただ小さくしただけでは、脳がありません。どこをどう小さくするのか?が肝なのです。

 

例えば、普段全く使わない部屋やスペース。これは、プランニング段階のヒアリングの甘さ、設計の甘さで生じる無駄な空間です。居心地を考えながら、どこで本を読み、どこで寝ころび、どこで会話を楽しみ、どこで書き物をするのか?などを一つひとつ丁寧に考えたプラン、反対に言えば、「使わない場所」、「居ない場所」を極限まで引き算されたプランを見ると、案外、間取りの足し算では考えられなかったサイズの空間に落ち着きます。そして、そうしたミニマリズムを極めたプランには、必ず庭や縁側、軒下空間などの緩衝空間に、窓の位置やサイズを含めた「ソトとナカのつながり」を考えた設計思想が入っています。

 

小さな邸宅|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

また、平面だけでは見えてこないこともあります。天井はむやみに高くせず、人が落ち着くと感じられるちょうどいい高さを導き出します。そうすると、イマドキの家ではこれが標準と言われる天井の高さよりは少し低いものになります。ですが、これがまた何とも言えない視覚効果を生み、落ち着いた空間が生まれます。「天井の高い家はいい」とは限らないのです。

 

心地のいい空間|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

キノイエは、「小さくつくって大きく暮らす」ことをモットーにしています。コンパクトでハイクオリティ、そしてコストバランスのいい住まい・・・小さいことはまずエコであること。今回は、「小さな邸宅」イロハの中の「イ」のお話でした。

 

 

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黄金比


August 18, 2016

黄金比

August 18, 2016

世の中に存在するもので、美しいといわれる多くの工業製品やアート作品の共通した考え方に「黄金比(Golden Ratio)」というものが存在することをご存知ですか?

 

黄金比とは、線分を一点で分けるとき、長い部分と短い部分との比が、全体と長い部分との比に等しいような比率をいいます。具体的には、1対1.618という比率が黄金比で、実は自然界にもこの黄金比が反映された動植物が数多く存在しています。

 

黄金比

 

黄金比 黄金比 黄金比

 

この考え方の起源は、紀元前古代ギリシャの時代にまで遡ります。黄金比はヨーロッパでは古くから最も美しい長方形として親しまれ、ルーブル美術館にあるミロのビーナス、ダヴィンチのモナ・リザ、エジプトのギザにある大ピラミッド、ギリシャのパルテノン神殿、パリの凱旋門、スペインのサグラダ・ファミリア、そして日本でも鹿苑寺金閣をはじめとした多くの建築物にこの黄金比が使われているようです。

 

モナリザ

 

そして、現代では、多くの先進的な工業製品やアートデザインなどにもこの黄金比が利用されており、分かりやすいところでは、Twitterやペプシのロゴにもこの考え方が反映されています。

 

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実は、偶然ですが、キノイエのデザインにも一部この考え方が反映されています。写真は、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の外観に、少々乱暴ですが、黄金分割と黄金螺旋(対数螺旋)のベクトルを重ね合わせてみたものです。まちの顔になるような美しい外観を・・・と設計段階で試行錯誤した結果、玄関アプローチの位置、ベース(母屋)とゲヤの配置、庇の高さ等、おもしろいほどこの黄金比率に収まっています。

 

キノイエの黄金比|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

ちなみに、この黄金比の他にも、日本で発祥し、古くから多くの日本建築で使われている比率として、「白銀比」と呼ばれるものがあります。白銀比は2種類あり、「大和比」と呼ばれる1対1.414の比率と、「第2金属比」と呼ばれる1対2.424の比率があります。ちなみに、A3、A4といった用紙サイズの規格、薬師三尊像、法隆寺の他、多くの生け花、仏像の顔などには、大和比が使われています。

 

美しさとは、人それぞれ固有の感性だという意見もありますが、時が流れても色褪せない美しさには、この黄金比や白銀比のように、自然界、あるいは古代から受け継がれてきた普遍的な法則が存在しているのだと思います。

 

キノイエは、常に心地よいデザインを求めています。流行や斬新なアイディアにも学ぶべきことはたくさんありますが、それ以上に、この普遍的な美しさにこだわり、そのまちの顔となるようなデザインを追い求めていきたいと思います。

 

 

 

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北陸初!住宅業界の「F1」に携わる


August 16, 2016

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|カネタ建設|上越市・妙高市・糸魚川市で最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木の家をつくる工務店|デザイン住宅・高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|

August 16, 2016

キノイエの建築技術レベルはどのくらいですか?・・・そう聞かれたら、迷わずこう答えます。

 

「上越エリアでトップ、いや、全国でもトップクラスです」

 

ちょっと大袈裟じゃないか?(笑)と思われるかもしれませんが、実はその根拠がちゃんとあるのです。なぜなら、世界最高レベルの超高気密・高断熱基準、ドイツ認定の「パッシブハウス」、その北陸エリアで初の建物の施工を担当したのが私たちの会社だからです。

 

前沢パッシブハウス|黒部|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

全国で12例目、北陸エリアでは初のパッシブハウス認定となった「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市/発注者:YKK不動産株式会社/設計:キーアーキテクツ/施工:株式会社カネタ建設/竣工:2015年11月)

 

日本でも少しずつ認知され始めている「パッシブハウス」とは、ドイツの物理学者ウォルフガング・ファイスト博士が発案し、1991年にパッシブハウス研究所(ファイスト博士が創設)で確立された省エネ基準。「年間の冷暖房負荷」※1 「気密性能」※2 「住宅全体の一次エネルギー消費量」※3 の3つの項目で一定の基準※4を満たすと認定されますが、日本でもまだ15例ほどしか実績がありません。それだけ、設計・施工に関して相当の技術レベルを要求されるため、誰でも簡単に取り組めるという建物ではありません。まさに、住宅業界の「F1」のような存在なのです。

 

 

実は、私たちキノイエを運営するカネタ建設は、全国で12例目、北陸エリアでは初のパッシブハウス認定となった「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市)の施工を任され、昨年11月に完成を迎えました。ちなみに、前沢パッシブハウスの性能値は以下のようになります。

 

 

Q値:0.86W/㎡K /UA値:0.19W/㎡K /C値:0.1㎠/㎡ /年間暖房負荷:15kWh/㎡・年

 

 

前沢パッシブハウス|黒部|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

前沢パッシブハウス|黒部|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

今月発売された住宅業界の全国誌『日経ホームビルダー(8月号)』に、そのパッシブハウスの施工事例「前沢パッシブハウス」の記事が大きく取り上げられています。発注者は、YKK不動産株式会社、設計は、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの代表理事を務める森みわ氏(キーアーキテクツ代表)。そして、施工は、キノイエを運営する弊社カネタ建設。今、業界で非常に注目を集めている建物の施工を成功させたことで、私たちの建築技術レベルに関する信用度は非常に高いというお墨付きをいただく形となりました。

 

日経ホームビルダー2016 8月号

 

日経ホームビルダー2016 8月号|カネタ建設|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

日経ホームビルダー2016 8月号|カネタ建設|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

日経ホームビルダー2016 8月号|カネタ建設|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

私たちキノイエスタッフは、この上越地域の住宅会社でいちばん最初に一般社団法人パッシブハウスジャパンが認定する「省エネ建築診断士」の資格を取得し、パッシブハウスの研究に力を注いできました。住宅業界の「F1」ともいわれる、今回のドイツ認定パッシブハウスの施工ノウハウが、現在のキノイエの基本性能に生かされていることはいうまでもありません。

 

キーアーキテクツ森みわさんとカネタ建設スタッフ|パッシブハウス|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

前沢パッシブハウスの設計者であるキーアーキテクツ代表森みわさん(写真中央)とスタッフの皆さん(写真右から2人目、3人目)そして、カネタ建設のスタッフたち

 

 

※1 冷暖房負荷
室内の快適な温湿度を保つため、冷房・暖房で必要とするエネルギー量。

 

※2 気密性能
密閉により、空気の流れや熱・水蒸気などの出入りを妨げる性能。

 

※3 一次エネルギー消費量
電気やガスなど、住宅で消費するエネルギーを作り出すために必要なエネルギー(石油・石炭)を熱量で表したもの。

 

※4 パッシブハウス基準
「冷暖房負荷が各15kWh/m2以下であること」「気密性能として50Paの加圧時の漏気回数が0.6回以下であること」「一次エネルギー消費量(家電も含む)が120kWh/m2以下であること」の3つをクリアすることで認定される。

 

 

【パッシブハウスについての詳しい情報はこちら】一般社団法人パッシブハウス・ジャパン公式HP「パッシブハウスとは?」

 

 

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えご干し


August 13, 2016

えご干し

August 13, 2016

本日よりお盆休みに入られる方も多いことと思います。皆様、お墓参りの準備はいかがでしょうか?また、全国各地より、しばらく離れて暮らしていた親戚、兄弟がこの地元に戻ってくる時期。帰省された方の中には、地元で暮らす私たちの何気ない日常生活に、何とも言えない懐かしさや、暮らしの豊かさを感じている方も多いのではないかと思います。

 

さて、キノイエのスタッフも先日、お墓参り用具やお寺さん用のお布施袋などを用意しようと、とあるお店に入ったところ、こんな光景を見ました。

 

えご干し

 

これは、糸魚川市内の海岸部で特に夏の風物詩にもなっている「えご干し」です。地元の方なら馴染の深い光景です。ちょうど干し終わって店先に置いておいたものでしょう。

 

この時期、夏の涼味として各家庭の食卓に上がる郷土料理の「えご」は、乾燥させた海藻のエゴ草を茹でながら、木べらで底のほうからかき混ぜながら40分ほど練る「えご練り(ねり)」によってつくられます。冷やしたえごを酢味噌でいただく。寒天とはまた違ったなんともいえない食感とほんのりと香る磯の風味、そしてさっぱりとした酢味噌の味。この季節には欠かせない最高の地元定番グルメです。

 

えご

 

この町家風情のお店は、江戸時代初期から代々続く老舗の祝儀・仏具用品の専門店。一人ひとりのお布施や祝儀袋に丁寧に手書きの筆字を入れる作業同様、こうして食の伝統もまた代々受け継がれて現在に至ります。

 

ちなみに、「えご干し」にとって大切なのは、日当たりと風。写真のように、ござの上に広げて干すのが一般的ですが、海岸沿いの住まいでは、国道沿いの防波堤に直接並べるケースもよく見かけます。

 

えご練りは作り手によって食感や色みなどが異なり、家々の味があると言われています。住まいもまた、暮らし方により、そうした「味」の違いが出ることころに、価値があるのではないかと思います。

 

身近なところに「最高の地元ライフ」が転がっています。

 

 

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大盛況御礼


August 12, 2016

オレンジフェア|キノイエ|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|

August 12, 2016

昨日、糸魚川市民会館前特設会場にて開催されましたカネタ建設主催の地域還元感謝祭「オレンジフェア2016」にご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 

オレンジフェア開催御礼

 

おかげさまで、昨年を凌ぐ過去最高4,000名(報道発表)というご来場をいただきました。スタッフ一同、心より御礼申し上げます。

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

このオレンジフェアは、この上越地域で暮らす全ての人への感謝の気持ちを込めて贈る大切な還元祭です。そして私たちスタッフにとっても「人の展示会」、及び「研修の日」と位置付けている大切な一日でもあります。まさに「最高の地元ライフ」をまずは私たちスタッフ自らが地でいこうと12年間継続してきた結果、地域の代表的な夏の行事へと成長してまいりました。少しずつ地域の皆様に浸透しつつあることを実感しています。

 

オレンジフェア  オレンジフェア

 

こちらのオレンジフェアの詳細、当日の様子につきましては、運営会社であるカネタ建設のウェブサイトをご参照ください。

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

オレンジフェア オレンジフェア

 

オレンジフェア

 

オレンジフェア2016集合写真

 

 

<お盆休み期間の営業について>

さて、ここで、キノイエ上越モデルハウス「塩屋新田の家」より、お盆期間中の営業日のお知らせです。

お盆期間は休まず営業いたします(17日(水)は通常通りの定休日)。

皆様のご来場をスタッフ一同、お待ちしています。

 

【8月】

13日(土)営業日(10:00~16:00)

10:30~ はじめての木の家づくり コンセプト・セミナー

13:30~ キノイエ・セミナー「エコで健康な家づくり。」

 

14日(日)営業日(10:00~16:00)

 

15日(月)営業日(10:00~16:00)

 

16日(火)営業日(10:00~16:00)

10:30~ 暮らし方から考える土地相談会

13:30~ キノイエ・セミナー「得する住宅ローンの選び方」

 

17日(水)定休日

 

18日(木)営業日(10:00~16:00)

 

これ以降の営業につきましては、通常通り(水曜定休)となっております。

 

 

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階段を美しく


August 10, 2016

キノイエ_階段

August 10, 2016

キノイエの階段はいくつもの杉材を貼り合わせて踏板に使用しています。

 

キノイエ

 

階段を上る時と降りる時、表情が若干変わります。

 

キノイエ_階段

 

このテクスチャは、既製品の階段では表現できない美しさです。

 

キノイエ_階段

 

シンプル・イズ・ベスト。毎日、使う場所だからこそ、美しさにこだわりたいものです。

 

キノイエ_階段

 

 

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ソトとナカをつなぐ


August 7, 2016

平牛の家 離れ

August 7, 2016

キノイエのつくる標準的な建物は、延床面積で35坪以内。この上越地域の家づくりとしては、けして大きくはない建物です。

 

ゲヤと離れ|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

ですが、いざ建物内に入った多くの人が口にするのが「思ったよりも広く感じる」「全然狭さを感じない」という言葉です。もちろん、多くの住宅展示場見て回られた方であれば、おのずと面積を聞いただけで、どのくらいの空間になるのかは想像がつくはずです。それでもなお、「広い」と感じる理由、それは「ソト」と「ナカ」を上手につなげているからなのです。

 

その一つの手法に、「ゲヤを上手に使う」というワザがあります。ワザと言ってもけして奇抜なアイディアでも、新しく生み出された手法でも何でもなく、これまでの日本の暮らしの中にあった「あたり前」の知恵と工夫です。

 

ソトとナカをつなぐ|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

昔の農家の大屋根は、軒が長く伸び、その下には「軒内空間」ともいうべき「緩衝空間」がありました。ソトでもあるけど、ナカでもある・・・雨は当たらず、日差しも遮る、しかし、自然の風はその下を流れていく。そして、視覚的にもソトとナカ、どちらから見ても、今いる場所とつながっている空間として認識できる不思議な領域。実際、そこに様々な暮らし方を重ねてみると、それは単に視覚効果を狙った類の話ではなく、非常に理に適ったスペースであるということが実感できると思います。毎日手入れをするプランター、子供たちが飼っているメダカ、庭やデッキを使ってのホームパーティー、雨雲を気にしながらの子供たちとの花火、お父さんの喫煙オアシス、道具の手入れ・・・まだまだたくさんの暮らしのシーンが思い浮かびます。

 

ソトとナカをつなぐ|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

京都の町家は特にこの軒の使い方で暮らしの快適さを創造しています。小さな敷地にうなぎの寝床。しかし、一たび家の中に足を踏み入れると、坪庭があり、軒に囲まれたいくつもの空間が、奥行きと情緒ある住まいを創り上げています。

 

家はコンパクトである方が経済的にも有利。でも、小さく収まるだけでは多くの暮らしの楽しみ方を犠牲にします。だから、キノイエでは「小さくつくって大きく暮らす」ための様々な工夫を設計の中に取り入れています。

 

平牛の家 離れ|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

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理念を同じくする仲間たち


August 5, 2016

視察 キノイエ 上越モデルハウス

August 5, 2016

本日は、はるばる東京より建築家の趙海光先生、兵庫県篠山市より大市住宅産業の大前社長が、上越モデルハウス「塩屋新田の家」に視察に来て下さいました。

 

視察

 

趙先生は、キノイエの上越モデルを設計・監修していただいた、いわば生みの親。大市住宅産業様は、現在業界で注目されている「里山住宅博(神戸)」で、趙先生設計による現代町屋モデルを出店されている個性的で素晴らしい会社です。

 

趙海光先生と大市住宅産業大前社長

 

本日はゆっくりと建物を見ていただきながら、構造的な収まりや細部の処理、断熱・気密に関する考え方等のテクニカルな話の他、地域の里山をつくる工務店としてのビジョンや、チームづくりなど、話題は多岐に渡り、お互いの家づくりに関する中身の濃い情報交換をさせていただきました。大前社長と弊社代表猪又、そしてブランドチームのスタッフはみな40代ということもあり、すぐに気心が知れ、これからのお付き合いが非常に楽しみに感じられる出会いになりました。

 

そして、いつも的確なアドバイスをいただける趙先生を含め、集まった仲間同士、会話を深めれば深めるほど非常に共感する部分が多く、目指す方向性は同じ。住まうエリアと地域それぞれの取り組みの工夫があり、お互いの今後の取り組み方についてそれぞれに大きなヒントを得られた貴重な一日となりました。まさに、1+1=2ではなく、組み合わせによっては無限大です。

 

大市住宅産業 大前社長と カネタ建設 代表猪又

 

また一つ、理念を共有する仲間とのつながりをいただきました。

 

趙先生、大前社長、本日は本当にありがとうございました。今度は、私たちが勉強にお邪魔させていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

視察 キノイエ 上越モデルハウス

 

 

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