窓際につくる居心地の良さ
September 9, 2022
皆さんは窓際、好きですか?
このように聞くと大半の人が窓際に対して持っているイメージの言葉が返ってきます。
窓際は「寒い」「暑い」「結露する」などです。
リビングなどの人が集まる空間には大きな開口を設ける例をよく見かけますが、
実際はその窓がストレスの原因となっていることも多いようです。
では、居心地のいい窓際とはどのような工夫がされているのでしょうか?
それは、窓辺の環境を整えること。
暑さや寒さを気にせず、そこにいられる環境と座る場所・自然が感じられる景色。
窓の性能をしっかりと取ることはもちろんですが、日射遮蔽を考え、庇や軒の出を深くしたり、庭木で木陰を作ったり。
少しの工夫で窓際の居心地の良さは変わります。
「大和の家」
「南寺町の家」
私も、ふらっと入ったカフェの居心地がよく、気づいたらあっという間に時間が経っていたなんてことがあります。
そんな時、そこにあったのは自然を感じられる景色と心地よい室内環境。
仕事・子育て・家事と忙しい現代社会、ゆっくりと安らげる時間や場所が欲しいと感じてはいませんか?
家でそれが叶えば、住まいはより心地いいものになります。
一緒に考えてみませんか?
心地よい窓際のある暮らし。
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庭のある家と、その暮らし
August 26, 2022
今年の夏、モデルハウス塩屋新田の家に行った際「庭で生まれた命」を見つけました。
家の前にはお客様を出迎える前庭があります。
常緑樹をメインに長寿桜・マユミ・アカシデ・モミジが植えられており、道行く人も季節を楽しめる庭となっています。
モデルハウスのある上越市塩屋新田は住宅街にあります。
現代の住まいは、高度成長期から四季の寒暖の変化から逃れるように、進化した機械設備と合成建材を好んで追い求めてきました。
やがて住まいは、外に開くことを忘れ、いつしか私たちの暮らし方までもが、小さな箱の内側に籠るような姿に変貌していったように思います。
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓等、今どきの家がなくした暮らしの場所があえて作られています。
写真:入居後4年の西本町の家
写真:入居後3年の頸城の家
そこには、家のナカとソト、家と町の風景をつなぐ暮らしの場がたくさん用意されています。
住まいで感じる暮らしの豊かさとはどのようなもでしょうか?
表面的な性能や見た目のデザインを良くしただけでは得られない心の豊かさや、窓際で過ごす気持ちよさ、移り行く四季の美しさではないでしょうか?
モデルハウスにあったセミの抜け殻を調べてみたところ、ニイニイゼミの抜け殻でした。
ニイニイゼミは土の中で4~5年過ごし成虫になるそうです。
卵は木に産みつけられた次の年の夏に孵化し、そこから土の中で過ごすのでちょうどキノイエが誕生したころに産み付けられたようです。
夏の終わり、庭からは秋の虫たちの声が早くも聞こえてきました。
「現代町家」という、家づくりで街角の風景を作り出すキノイエは「生き物達の家」にもなっているようです。
国府の家|上棟式
August 5, 2022
先日棟が上がった国府の家。
早速、施主様と上棟式を執り行いました。
美しく組まれた梁や柱はこれから長きにわたり家族の健康と、
起こりうる災害から身を守るシェルターとなります。
断熱性能はHEAT20G1レベル、夏は涼しく冬暖かな家となります。
組みあがったばかりの家を図面を思い出しながら、
「ここはキッチン、ここはリビング、こっちは寝室」と、
見て回る施主様の姿に私たちもうれしくなりました。
上棟式も無事執り行われ、これから次の工程に移ります。
上棟式後、施主様のお子様がぽつぽつとあたる雨の中、担当の杉ノ上に傘を差しだしてくれました。
初めてお会いした時は保育園に通っていたH君も小学生になり、お子様の成長を感じることが出来ました。
家を作り上げる中でどれだけお客様の力になり、寄り添えるかが大切です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
国府の家|上棟の日
July 22, 2022
先日「国府の家」が上棟しました。
上棟とは一般的に住宅の建築において、柱や梁など建物の基本構造が完成し、
家の最上部で屋根を支える棟木(むなぎ)と呼ばれる木材を取りつけることを指します。
地域によって呼び方は異なり、棟上げ(むねあげ)・建前(たてまえ)・建舞(たてまい)などとも呼ばれます。
何もない所から生み出す家づくりですので家の形が見えるまでオーナー様も不安だと思います。
どんな家になるのか、思い描いていた形となるのだろうか・・・
青空の下、やっと姿が見えてきた国府の家。
棟が上がると雨仕舞をし、気密検査を行います。
今回気密検査は、国府の家構造見学会にて実際にご覧いただけます。
普段見る事のできないお家の中をこの機会に是非ご覧ください。
kinoie 国府の家
ECOハウスのしくみ大公開~キノイエの中身編~
7/24 Sun. 10:00-12:00
会場:上越市国府地内 GoogleMap
事前予約制|4組様限定
国府の家|構造見学会開催
July 8, 2022
間もなく上棟を迎える、「 kinoie 国府の家 」。
暮らしにも、性能にも、環境にもこだわった国府の家は
・HEAT20 G1グレード
・耐震等級2
・長期優良住宅
と、地球にもお財布にもecoな家となります。
この度、普段見る事のできないお家の中身を見学できる構造見学会を開催いたします。
当日は実際に気密検査を行うなど、体験を含めながら見学できます。
ECOハウスのしくみ大公開
~キノイエの中身編~
7月24日(日)
10:00~12:00
会場:上越市国府地内 GoogleMap
事前予約制|4組様限定
実際に中身を確かめて、納得して、住まいづくりに専念して欲しい。
きっとこの見学会で家が「安心する場所」に変わるはずです。
皆様のご来場お待ちしております。
ご予約はこちら
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環境に配慮した家づくりを
June 24, 2022
国府の家の工事がいよいよ始まりました。
まずは建物を軟弱地盤から守るための地盤補強、地盤改良工事です。
最も多く行われているのが杭による地盤改良ですが、杭も種類が様々ありコンクリート、砕石、木杭などがあります。
中でも昔から行われているのが木杭を打ち込む方法です。
国府の家の地盤改良では、間伐材を利用した杉杭での地盤改良を行いました。
「杭が木材で大丈夫か?」と心配な方もいらっしゃるかと思います。
木杭の歴史は古く、水の都・ヴェネツィアも木杭を利用した町としても知られています。
近年では東京駅・丸の内駅舎復元工事の際に、その地盤からは多くの松杭が見つかり、
そのほとんどは腐ったり割れたりせず、しっかりと機能を果たしていたそうです。
1万本以上の松杭が100年以上も東京駅を支え、関東大震災などの自然災害からも建物を守ってきました。
木杭は建物解体後も簡単に撤去、処分できるため、環境に配慮した工法として住宅などの小規模建築でも、今後増えていくと思います。
セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することで、1棟当たりのCO2を約10t削減でき、
施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。
また、地場の木材も利用できるので地産地消への貢献が可能です。
国府の家のオーナー様はいくつかの改良工法の中から、メリット・デメリット・環境の事等考え木杭を選ばれました。
昨今、長期的な目線で自然に配慮し、住まい自体の長寿命化を考える家づくりの情報が多く発信されています。
環境問題について考えなければならない今、建築に際しても資源を消費し、
解体でも廃棄物を発生させ負荷を与える事をしっかりと理解し、
配慮することはサスティナビリティな考えとしてより浸透していくことでしょう。
国府の家ができるまで ~はじめましての日~
June 17, 2022
これから上越市国府にて始まる11棟目のキノイエ、国府の家。
今日はオーナー様と初めてお会いした日の事を書きたいと思います。
オーナー様と初めてお会いしたのが2020年の12月末。
4棟目の西本町の家のオーナー様とお知り合いとのこともあり家作りの相談に来られました。
キノイエ「西本町の家」ウッドデッキ
キノイエ「西本町の家」LDK
ですが、初めはキノイエを建てたい・・・というよりは
温熱環境とランニングコストのかからない普通の家を希望しており、
当然、建売や規格住宅、中古住宅での暮らしも検討していました。
転勤の可能性や、ご夫妻の地元が上越でない事・・・
上越にずっと住み続けるかは分からないので子育てをする家をと考えての家づくりの相談でした。
住まいの考え方は人それぞれですし、様々な住まいの形があります。
住まいにかかるランニングコストを抑えたいならば、将来かかるコストにも注目するべきでしょう。
私たちはこれを「トータルコスト」といい、ご相談に来られたお客様に考えていただいています。
人生100年時代といわれる今、健康な20代・30代に考えた家が健康寿命(健康寿命とは
日常生活に制限のない期間)の最長と言われる70代後半を迎えた時の住み心地はどうだろうか?
様々な情報が飛び交う世の中、住まいについてもたくさんの情報が発信されています。
私たちのお話が、少しでも家づくりを考えている人の参考になれば幸いです。
7年目を迎えるキノイエ
June 3, 2022
いつもキノイエブログをご覧いただきありがとうございます。
上越モデルハウス「塩屋新田の家」はこの6月に誕生から7年目を迎えます。
今日までたくさんのお客様にお越しいただきました。
糸魚川・上越にて今まで生まれたキノイエは10棟、
間もなく11棟目の「国府の家」が着工となります。
この6年の中で住宅に対する考え方・基準、世の中のを取り巻く情勢など大きな変化がたくさんあります。
その中でも変わらず私たちが持ち続ける、「家」に「暮らし」に対する考えと、家づくりを考え始めた皆さんに知ってほしい事。
住まいに対する考えは千差万別。
なぜ、杉板の外壁なのか
なぜ、無垢の床なのか
なぜ、外に開く設計なのか
住宅ローンを組み、家を建てればその場所は切っても切れない地域となり、子供達には故郷となります。
地元が好きになる暮らしをこれからも私たちは提案します。
7年目のキノイエもよろしくお願いします。
キノイエの照明ーペンダントライトー
May 27, 2022
前回のブログにてキノイエの照明の話をしましたが、ダイニングの照明にはルイスポールセンをよく使います。
ルイスポールセンはデンマークで創業した北欧を代表する照明ブランドです。
長年にわたり単に照明をデザインするだけでなく、人々が心地いいと感じる光を形づくる照明を発信しています。
繊細にデザインされたルイスポールセンの照明からは「グレア」を感じにくいのも特徴の一つです。
グレアとは、不快感や物の見えにくさをともなう眩しさを指す言葉であり、単に眩しいと言えばそれまでですが、ひどい場合には目の障害や状況把握能力の低下にもつながります。
光の感じ方は人それぞれなので、「こういう光がグレアだ」とは一概に言えませんが、高齢者程グレアを感じやすく、それによって受けた不快感から脱するのに時間がかかる傾向にあります。
ルイスポールセン PH5「安国寺の家」
ルイスポールセンの照明の代表作とも言えるペンダントライトにPH5(ピーエイチファイブ)があります。
円盤のような形のPH5は100%グレア・フリーの光で、そのデザインは大部分の光を下方に向ける3枚シェードの光の反射原理にもとづいており、下方と側面に光を放ち、それにより器具自体も照らします。
キノイエのペンダントライトにはPH5の他に、3層の吹きガラスから柔らかな光が透過するトルボーのグラスペンダントもよく使います。
kinoie 「高田の家」
kinoe 「南寺町の家」
kinoie 「安国寺の家」
kinoie「陀羅尼町の家」
明かりが灯っていても消えていても美しく、どんなスタイルの空間とも調和を保ち、魅力的な光を発するルイスポールセンの照明はキノイエに良く似合います。
老若男女感じ方は千差万別であり、同じ場所でも時間帯や季節により大きく変わる事でしょう。
だからこそ、長く愛されるデザインや素材にこだわっています。
一つ一つに、なぜこれが使われているのかストーリーがあります。
是非、夜のキノイエにいらしてください。
キノイエの照明
May 20, 2022
キノイエをご覧になったお客様に時折聞かれるのが、
「照明はこれだと部屋の中暗くないですか?」という質問です。
日本における代表的な明るい照明手法は‘1室1灯‘。
LDKはもちろんの事、玄関や廊下、トイレに至るまでどこでも小さな文字が読めて、壁の隅々まで見えるような明るさに満ち溢れた空間を住まい手は不安だからと求めてしまいます。
実は、キノイエでは一般的なシーリングライトと言われる天井に付ける照明は使いません。
今までの住宅の明るさが住まい手の正解であり、現状維持で問題ないという考えが「住まい手が求める明るさ」と「設計士が求める明るさ」に溝を作っているのも現状です。
もちろん住まいには明るさを肯定する時間と場所も必要です。
キッチンや書き物・読み物をする書斎やスタディーコーナー。
キノイエの照明は過剰な明るさや不快なまぶしさを抑え、温かな明りで適度な影が存在する心地の良い暗さをデザインします。
それは、壁や天井にあたると柔らな光の弧を描き、陰影を作り、心地の良い暗さが夜の住まいを豊かにします。
太陽が沈むまでの時間は大開口窓から外の明るさを取り入れ、明るさと落ち着きを。
夜はまぶしさを抑えた照明で豊かな時間の演出を。
もちろん、模造品でコーディネートされた室内よりも、キノイエのように木や塗り壁の柔らな空間のほうが落ち着いた明かりが合うのかもしれません。
家が心休まる場所であるように一つ一つ厳選した素材で造るキノイエ。
せっかくの住まいづくり、照明にもこだわってみませんか?