「最高の地元ライフ」をプランする
February 9, 2019
現在、キノイエのプランがいくつか進んでいますが、本日はその中から一つエピソードをご紹介します。
お客様との最初の出会いは、以前に行われたキノイエの完成見学会。地元工務店での家づくりを考えていると、最初は奥様お一人でご来場。ご覧いただいたキノイエの雰囲気がとても好きだということで、後日ご主人様と一緒にモデルハウスにご来場いただきました。

ご計画地は、ご主人様のご実家がある古くからの長屋が並ぶまち。いろいろとお話を伺っていくうちに、まちなみに合う飽きのこないデザイン、庭との一体感、自然素材を使って丁寧に暮らすキノイエの暮らし方がとてもしっくりするという結論に。深い共感をいただき、プランがスタートしました。
ちなみに、後日、お主人様のお父様からは、「どうしてもキノイエで建てたい」というお嫁さんの話を聞いて、キノイエを提供するカネタ建設という会社がどんな会社なのかとても気になっていたと打ち明けていただきました。お話を伺っていると、お父様の職場のお知り合いの方に弊社のお施主様が。少しご安心いただけた様子でした。また、キノイエのコンセプトが世代を越えて愛される住まいであることをご両親にも丁寧にご理解いただきながら、プランを進めていきたいと考えています。

奥様のご希望をとても尊重されているご主人様、実はお爺様の住まわれていたご実家にご自身も幼い頃に暮らしていた記憶があり、「いつかはここに戻って来たかった」と話して下さいました。幼少の頃の様々な思い出が、暮らし方に様々な影響を与えています。
前面道路は夏になると山車が通るにぎやかな通りになります。ご家族とまちの歴史が息づくまちでの新築計画、「最高の地元ライフ」というコンセプトがとてもしっくりする家づくりになると感じました。

ファーストプランから暮らしのイメージがどのように膨らむのか・・・続きはまた後日。
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建築家にとっての喜び
January 27, 2019
ぼくのつくった家は、10年ぐらいたってから喜んでくれるのです。
それはぼくが家を流動的にとらえているからじゃないかとおもうのです。
欲しいのは光であって、器具じゃない。
昔の下町では、隣の人がこうやったから、自分の家もこうやろうっていう気持ちがあったんだよ、そういうエチケットが。
建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。
日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。
これは、日本の木造住宅とモダニズムの融合を図った建築家として知られる巨匠 吉村順三(1908-1997)氏の言葉です。様々なデザインと工法、そして性能基準があまた情報として氾濫する中、住まいづくりの原点に立ち戻らせてくれる氏の言葉には、何十年経っても色褪せない原理原則、そしてものづくりに携わる職人としての誠実さ、人間味溢れるやさしい人柄を感じずにはいられません。
私たちキノイエの家づくりのフィロソフィとして大切にしている言葉でもあります。
ちなみに、吉村氏の言葉は、次のように続けています。
家をつくることによって、そこに新しい人生、新しい充実した生活がいとなまれるということ、商店ならば新しい繁栄が期待される、そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、私は設計の仕事だと思う。
つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によって表わすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないということは、このことである。
人の心を感動させる建築とは、デザインの奇抜さ、斬新さではなく、考え抜かれた寸法から生まれた空間に宿るということを表していると思います。キノイエで標準化される様々な設計原則もこうしたエッセンスを意識しつつ、常に時代と人の暮らしの変化と本質に目を凝らし「これでよいかどうか」と自らに問いかけ、絶えず進化していきたいと思います。

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年末大掃除
December 28, 2018
先日、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の大掃除を行いました。

キノイエに使われている無垢の杉フローリングには、オイル系の自然塗料の中でも、100%天然成分で構成される「キヌカ」という塗料を使用していますが、毎年年末の大掃除では、このキヌカの塗り直しをスタッフの手で行っています。キヌカは、浸透性の塗料で、表面に塗膜を作らないので木の呼吸を失わず、木の香り、質感と共に調湿作用を維持します。また、溶剤を使用していないので、塗装直後でも室内に臭いが残らないので、換気も不要というのが特徴です。(詳しくは、過去のブログ「無垢の床~表面処理の違い」をご参照ください)



モデルハウスとして今年も1年間がんばってくれた塩屋新田の家、様々な箇所の点検を念入りに行います。

そして、今回は24時間換気システムの外気取込口のフィルター交換を行いました。
人間が一生のうち摂取する空気の約57%は「室内の空気」です。その室内の空気環境をできるだけクリーンにしておくことが、健康な暮らしへの第一歩になります。現在の住まいは、24時間換気システムにより、外気を取り入れて室内に循環させる仕組みになっていますが、実は外気は、花粉、黄砂、ハウスダスト、カビ、排気ガス、VOC、ホコリ、ウイルス、PM2.5などの汚染物質が大量に含まれています。ですので、仮に、その外気を室内にそのまま取り込んでしまうと、室内にそれらの汚染物質が充満し、場合によっては蓄積されてしまいます。そこで、キノイエでは、PM2.5を98%除去して室内に空気を取り入れるフィルターを標準装備しています。

写真は、モデルハウスがオープンして約2年半が経過したフィルターです。

交換される新品のフィルターとの比較でご覧いただければ、外気をそのまま取り入れてしまうことのリスクがお分かりいただけるのではないかと思います。なお、キノイエの換気システムについては、こちらのブログ記事「窓を開ける?開けない?その前に」をご参照ください。
さて、弊社は、本日で年内の業務を終了し、一部の業務を除き、以下の通り、明日から年末年始の休業に入らせていただきます。
【カネタ建設 事務所(本社・上越支店)】
▶休業日:12/29(土)~1/4(金)
※1/5(土)は安全祈願祭&新年会の為11:00以降不在となります。1月7日(月)より通常営業致します。
【キノイエ 上越モデルハウス 塩屋新田の家】
▶休館日:12/19(水)~1/6(日)
1月7日(月)より通常営業致します。
今年1年間本当にありがとうございました。2019年も引き続きよろしくお願いいたします。
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まちに「ひらく」アプローチ
November 30, 2018
家づくりを考える上で、特に新築の際、どうしても建物本体に気を取られ、後まわしにされがちなのが、外構部分です。特に玄関アプローチはお客様を迎え入れる際に第一印象となるとても重要な部分になります。

玄関アプローチの考え方は様々。防犯・プライバシーという側面の「かくす」という役割がある一方、外観と並んでまちに対して「ひらく」部分でもあり、美しいまちなみを形成する重要な要素でもあります。また、家族が毎日通る場所。その家ならでは趣や個性を主張すべき場所でもあると思います。




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自然のテクスチャ
October 16, 2018
造り付けの棚にちょっとした遊び心を。
上刈の家の造り付け棚には、ちょっとしたオリジナル照明をセットしてあります。どんな照明かというと・・・

こちらの照明カバー、実は天然杉の板を薄くスライスしたものを使用しています。

埋め込み照明ですが、杉の柾目のテクスチャを通してやわらかい光が室内をほんのり照らします。ちなみに、杉の柾目は、中に入れたものの湿度を適度に逃がす性質があり、桶やおひつなどに使われます(反対に、板目は、液体を透さないため酒樽などに適しています)。この透過性をあえて「光」の道具に使ってみましたが、無機質な照明にはない、いい味を出しています。

キノイエの遊び心は、この他にもまだまだたくさん。こちらのブログでも少しずつご紹介していこうと思います。
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「地震に強い家」を正しく理解する
September 14, 2018
9月6日3時7分、最大震度7を観測した北海道胆振東部地震により被災された多くの皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
あれから既に1週間以上が経過しました。昨日の13日現在でも、北海道内36か所の避難所に1,576人という多くの方が身を寄せている現実に本当に胸が痛くなります。
また、余震の不安もいまだに続いています。気象庁によると、余震とみられる地震は、13日午前9時までに238回、うち震度4が13回、震度3が26回発生しています。新たに判明した事実によりますと、厚真町とむかわ町で震度5弱を観測する地震が6日朝に発生していました。気象庁では「震度7程度の地震が発生する可能性は低くなったものの、震度5弱以上が起きる可能性は平常時の100倍を超えている。今後1週間程度は注意が必要」としています。
あらためて、地震の恐ろしさを再認識すると共に、皆様にとっても家づくりにおける「耐震性能」への関心が非常に高まっていることを実感しています。
そこで、あらためて私たちキノイエが過去にブログで「耐震」という部分に対して触れている代表的な記事を以下にピックアップしてみましたので、ぜひそれぞれのリンクをクリックしてお読みいただければと思います。少しでも皆様の家づくり、将来も安心できる暮らしのためにお役に立てたら幸いです。
①家の強さを「耐震等級」だけで判断するのは早計です…というお話
②キノイエの建物がどの程度地震に強いのか?を実大振動実験の結果からご説明
③「連続した地震に耐えうる丈夫でしなやかな構造体」とは?…様々な工法とその特徴を比較
④ジャンボジェット機でも採用されている「モノコックボディ」とは?
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一棟ずつ丁寧に正確に
September 5, 2018
先日「上刈の家」の完成時の隙間相当面積(C値)の測定を行いました。

前回のブログ記事でご紹介した通り、建築中のC値は、小数点第二位以下切り上げ値でC値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたが、今回は玄関ドアやキッチンレンジフード、その他換気システム等の全貫通部分の施工処理完了後の検査となり、より実際のすき間の大きさが分かる重要な測定検査になります。
その結果はこのようになりました。

<1回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 49㎠

<2回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 58㎠

<3回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 64㎠
まとめると、計3回の測定結果は以下のようになります。
総隙間相当面積(αA)
1回目:49㎠/㎡
2回目:58㎠/㎡
3回目:64㎠/㎡

C値は全3回の測定結果の中間値を採用することになりますので、計算結果は以下のようになります。

C値 = 家全体の隙間の合計 58㎠ ÷ 延床面積 143.955㎡ = 0.4029036851・・・㎠/㎡
よって、最終的な隙間相当面積(C値)は、0.4㎠/㎡ となりました。
中間測定結果が、C値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたので、今回の性能数値は若干低下した結果となりましたが、これにはいくつかの明確な要因があります。その一つは玄関ドア。今回はプランコンセプトに基づき、「横引き」タイプの玄関ドアを採用しました。この「横引き」タイプのサッシは、その製品特性上、「開き戸」タイプのサッシに比べて気密性能が弱く、「横にスライドする」という動作によって物理的に完全密閉が難しい構造になっています。従って、中間測定時には設置されていなかった「横引き」タイプの玄関ドアを施工した後の数値の変化はある程度の想定内。ある意味正直な結果であるともいえます。またこの他にも、同時吸排式のレンジフード(吸気と排気を同時に一台のレンジフードで行う方式)を採用したことにより、ベンチレーター(一方的な排気による気圧低下を防ぐための自動開閉式の弁)が、減圧法による測定の値に影響を与えていることが考えられます。いずれも、施工そのものによる数値変化というより、建材・器具による影響であるといえます。

それにしても、今回のC値=0.4㎠/㎡という数値自体は、非常に優秀な値になります。この上刈の家に換算すると、その隙間の大きさは、名刺サイズよりわずか一回り大きいサイズしかないという結果になります。自画自賛のようですが、地域の中でもトップクラスの気密性能であることは間違いありません。
住宅会社がお客様にいちばんお見せしやすい断熱性能を表すUA値(外皮平均熱貫流率)は、設計上の数値で表現するすることが可能です。つまり、施工状態に関係なく、いい断熱材をたくさん使えば数値は良くなります。しかし、このC値(隙間相当面積)だけは、実測することでしか数値化することができません。つまり、一棟一棟丁寧に、かつ正確に測定することによってしかお客様にお示しすることができない生の性能値データなのです。この数字を正直に、丁寧かつ正確な測定手段を用いてお客様にご提示することの大切さを私たちはとても重く捉えています。
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真面目に越後杉
August 29, 2018
今月の7日、新潟県は県のブランド木材「越後杉」を製造、出荷する認証工場79カ所のうち13カ所で検査の不備が見つかったと発表し、報道でも大きく取り上げられました。13工場では認証に必要な強度検査などを規定通りに実施しておらず、年1回の県木材組合連合会による現場の確認についても少なくとも2013~14年度は実施されていなかったことも明らかにしました。これらの工場については、それ以前にも同様に検査の未実施があるものと推測されています。越後杉のブランドに対する信用を著しく傷つける結果となってしまったことで、花角英世知事が8日の定例記者会見で、「ブランドを信用して購入した利用者に大変申し訳なく、おわびする」と謝罪声明する事態に発展しました。
現在、糸魚川市内には、4つの認証工場がありますが、残念なことに、2工場が県の立ち入り検査対象となってしまいました。これらの工場で不正、あるいはずさんな検査実態が確認された場合は、今後認証工場としての存続が厳しくなることが予想されます。ちなみに、私たち弊社カネタ建設が出資参加している製材・建材会社に株式会社三和という会社がありますが、こちらも越後杉の認証工場の一つ。キノイエに使用されている越後杉もここから納入しています。では、はたしてこの工場は・・・!? ご安心ください。長年品質管理をはじめ検査のプロセスも厳格に実施してきたおかげで、県からも厚い信頼を得ており、今回の立ち入り検査対象からも外れています。むしろ、自社に最新の乾燥設備を有しており、含水率など品質の安定化に定評があることから、今回の一連の報道を受け、越後杉を取り扱う多くの工務店・建設会社から問い合わせが増えている状況です。どんな仕事でもそうですが、ブランドとは、見た目のパフォーマンスではなく、誤魔化さず、省略せず、真面目に取り組み続けることに勝るものはないのではないかと思います。


ちなみに、地域特性もありますが、越後杉には切断面のテクスチャに特徴があり、通常の白身、赤身の他にやや黒ずんだ部位があります。この黒身を品質のばらつきとして美しくないと嫌う方もいる一方で、この風合いを自然素材の味として好まれる方も多く存在します。

写真左:黒身の混じった集成横剥ぎ板/中央:赤・白身のみで構成した横剥ぎ板 それぞれに味わいがあります。

品質がよく安心して使用できる越後杉・・・キノイエでは、建物のデザインと用途、そしてコストバランスに応じて使用する部材を厳選し、越後杉の赤身、白身、黒身の配合バランスを変えています。木を扱う住宅会社は数多く存在しますが、キノイエ特有の唯一無二の美しいデザインの背景には、こうした地元材の厳選方法にも秘密があるのです。


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エアコンの効果は「すき間」次第
August 27, 2018
キノイエでは、隙間相当面積(C値)の測定検査(気密測定)を全棟標準で2回(完成前/完成後)行っていることを以前からお伝えしておりますが、今回はあらためて住宅の隙間についてのお話をしたいと思います。

おさらいですが、C値とは、家の延床面積に対する 「 隙間面積 」 の割合を示す数値で、床面積1㎡当たりどれ位(何㎠)の隙間があるのかを表した数値です。この値がゼロに近いほど、隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
C値 = 家全体の隙間の合計(㎠) ÷ 延床面積(㎡)

ここに、来月完成見学会を予定しています「上刈の家」の完成前のC値測定結果がありますので、こちらを例に見てみましょう。

気密測定試験は、正確性を担保するために原則3回測定を行い、その中間値から総面積を割って隙間相当面積(C値)を算出します。

まずは1回目。赤線で囲んだ数字「総相当面積:αA=32㎠」 つまり、「この住まいの隙間面積は全部で32㎠でした」という結果になります。これは、名刺サイズに例えると、その6割強のサイズしか隙間がないという結果です。

続いて2回目の測定結果。総相当面積:αA=29㎠。1回目よりも良い値が出ました。名刺で例えると、ほぼ6割の大きさしか隙間がないという数値。


続いて3回目。総相当面積:αA=29㎠。2回目と同じ好スコアです。

さて、これを全3回の中の中間値を取り出し、全体面積で割るのですが、後半2回が同スコアでしたので、今回はあえて値の悪い方の αA=32㎠ を使って割り出してみます。その結果は、

C値 = 家全体の隙間の合計 32㎠ ÷ 延床面積 143.955㎡ = 0.22229・・・㎠/㎡
ほぼC値=0.2㎠/㎡、切り上げ値でも C値=0.3㎠/㎡ という好スコアになりました。現在、日本の既存住宅の9割以上は、気密測定されていない上、推定C値も5.0㎠/㎡以上(大半は測定不能レベルの無気密住宅)と言われていますので、この上刈の家の気密性能がいかに高いかということがお分かりいただけるかと思います。

「冬あたたかい家にするためには、隙間がない方がよい」ということは、なんとなく皆さんもご理解されていると思いますが、それは真夏も同じ。むしろ、連日猛暑が続いた今年のような状態で、家の中をエアコン1台で涼しく保つためには、断熱性能はもちろんですが、この隙間相当面積(C値)をいかに小さくするかということがとても重要になってきます。隙間を極力少なくした高気密の家にしなければ、エアコンの冷気が家の中で均一に循環されず、1階と2階の温度ムラはもちろん、各部屋に冷気が行き届かず、結果としてエアコン代がかさむ家、夜寝苦しい家になってしまいます。それどころか、家の壁の中で室内の冷気と外の暖気がぶつかり、そこから結露が発生し、気づかないうちに家中カビだらけになってしまう恐れがあるのです。良い断熱材を使えば使うほど、一箇所に指一本分の隙間があれば結露します。ところが、今でも「すき間がないと息苦しい家になりますよ」とか、「多少すき間があった方が風通しがよくなりますよ」などと説明する住宅営業マンもいるようです。家の光熱費、建物寿命、そして皆様の健康や命を守る観点から全く正反対のとても危険な説明ですので十分ご注意ください。

このブログで繰り返しお伝えしている、いちばん重要なことですが、家の断熱性能には国の基準がありながら、不思議なことに、この気密性能については、国の基準もなければ、測定義務もありません。「高気密高断熱」をうたう住宅会社はたくさん存在しますが、その中で、全棟気密測定を標準化し、お客様に実測値をお示ししている会社はそう多くはありません。また、「当社のC値は○○㎠/㎡です」と宣伝する会社の中にも、過去の計測値をそのまま自社の標準値のように謳っているだけで、一棟一棟実測をしていない会社も存在します。裏を返せば、実測値を都度公開するということは、その自信がなければ簡単にはできないことでもあるのです。ぜひ、皆さんの目で、本物の高気密高断熱住宅を正しく見分けていただきたいと思います。
※なお、C値を取りまく日本の事情や詳しい内容について触れた過去のブログ記事も併せてご参照ください。
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「上刈の家」撮影
August 20, 2018
先日、糸魚川市で建設中の「上刈の家」の撮影を行いました。

夕暮れ時のマジックアワー、最高のタイミングで撮影された外観がこちら。

マジックアワーの淡い光の中に、キノイエ特有の薄くてシャープな片流れの屋根、今回初の横板張り仕様の外壁のテクスチャが見事に溶け込んだそのシルエットは、美しいの一言。周囲の自然環境と調和し、つつましくも存在感が光る家。そんな佇まいがこれから何十年とこの地域で息づいていきます。家はまちの顔・・・そんな当たり前のことを思い出させてくれる存在になってくれたら、作り手としてはとても嬉しい限りです。

南面は全開放型の完全引き込み窓。そのリビングの両サイドには、2つの畳空間。今回もソトとナカをつなぐ心地良い空間に仕上がっています。


今回はお施主様にも撮影に加わっていただきました。どんなプロモデルよりもリアリティとストーリーを感じる、絵になるシーンの数々に、カメラマンも私たちもうっとり。

上刈の家では、二階の寝室をコーナー出窓にしました。窓の向こうに映し出されるのは、周囲の田園風景、明星山をはじめとする山々の景色。季節の変化を楽しむことができます。また、近隣にはセメント工場が大きな存在感を放っていますが、その建物の夜景がこれまた何とも言えない幻想的な美しさ。一時は工場夜景ツアーがブームにもなり、今なお根強い人気がありますが、こちらの工場もまた知る人ぞ知る全国有名夜景スポットにも選ばれています。

ちなみに、弊社のカメラ女子Iさんもカメラマンに同行。「必要とあらばジャングルの奥地でも!」という意気込みだけは十分伝わります(笑)
「上刈の家」完成見学会は、9月8日(土)・9日(日)の開催予定です。ゆっくりご覧になりたい方は、ぜひ早めのご予約を。
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