真価を発揮
July 23, 2017
本日は久しぶりの雨模様ですが、ここのところ本当に暑い日が続きましたね。
先日7月21日(金)の上越市高田の最高気温は34.8℃を記録!もうちょっとで「猛暑日」となる状況です。この日いちばん気温が上昇した15時にキノイエモデルハウス「塩屋新田の家」の温度データを覗いてみると、結果はこうでした。
外の計測結果は、35.4℃。じりじりと照り付ける太陽。何もしなくても汗が噴き出してきます。
そんな中、家の中の温度を見てみると・・・
25℃台をキープ。もちろん家庭用エアコン1台が弱運転で、1階・2階ともに安定した温度が保たれています。最高レベルの断熱等級をもつフェノールフォームパネルでしっかりと気密処理まで施されたキノイエの性能は、真冬はもちろん、真夏もこうして真価を発揮します。
この日は、涼を感じる設えとして、南のメイン掃き出し窓に葦簀を取り付けてみました。塩屋新田の家の2階部分には、「吊りデッキ」と呼ばれるコストパフォーマンスに優れ、機能的なベランダが設置されていますので、葦簀やタープテントなどが簡単に取り付け可能です。
葦簀を取り付けた状態。ご覧の通り、涼を楽しむ日本の懐かしい暮らしの風情がそこに生まれます。この何とも言えない風情は、流行を追わず、何十年経っても飽きのこない普遍的な美しい住宅デザインにこだわっているからこそ。
ちなみに、この葦簀1枚だけでかなりの日射遮蔽を実現してくれますので、室内の空調効果はさらに向上します。そして何より、日中の強い日差しの中でもこうして窓の向こうの景色を目一杯取り込み、開放感を実現します。
ぜひ、真夏の昼間にこのリビングでダイニングチェアに腰を掛けてみてください。この何とも言えない居心地は格別です。
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スヤスヤ
July 22, 2017
先日、モデルハウスにてご新規のお客様とのお打ち合わせにて。
生後8ヶ月の女の子。お打ち合わせの間、そても気持ちよささそうにスヤスヤと眠っていました。
その寝姿があまりにも可愛かったので、思わずスタッフが何枚も撮影。
こんな穏やかで愛おしい時間が流れる日常こそが最高の幸せ。新しい住まいには、その役割をしっかりと全うする責任があります。
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もう一組の現地調査員
July 21, 2017
先日は「住まいの問診票」についてご紹介しましたが、そんな夢の詰まった問診表をいただいたら、今度はそれを元に現地の調査を入念に行います。
敷地調査とは、一般的に敷地の広さや高低差、道路の位置、巾、方位…などを現地に行って調べることをいいますが、私たちの敷地調査はそれだけでは終わりません。
お隣さんの高さや、距離、お隣さんの窓の位置、そして周りの景色、住んだ後に見える景色や前の道路を通る人たちからの見え方、太陽の光や風と仲良くする方法などを一つひとつ探っていきます。そこに、問診票で掴んだお客様の理想の暮らし方を重ね合わせながら、その場所に似合う空間をイメージしていきます。
どこに窓をつけて、どんな景色を 切り取るか…
ここに窓をつけると、どんなストレスになるか
お隣さんの玄関までのアプローチは…
光や風の通り道…
通行人やご近所の方からの見え方…
簡単な間取り(ゾーニング)をスケッチしてくることもあります。
今回も、そんなことを考えながら作業を進めていると… もう一組の意外な現地調査員が。
私たちよりもずっと前からこの場所を調べ尽くしているであろう小さな二人の来訪者。あどけない子どもたちの表情や声に監督員も癒されました。
遊びって、ゲームだけじゃないよね。いっぱい捕まえたかな??
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「問診表」という名のストーリーブック
July 19, 2017
弊社では、お客様が土地を決定された後、そこでどんな暮らしをしたいか、理想の家をイメージ・整理して頂くために、お客様から「問診表」を書いていただいています。
設問項目は実に様々。内容はここでは詳しく書けませんが、私たちのこれまでの長年の経験から編み出されたニクイ質問が随所に散りばめられています。この問診票に回答されたお客様からは、「楽しかった」「照れくさかったけど、たくさん書きました」と毎回好評です。また、同時にお客様にとって、自分たちの暮らしを少し冷静に考える上でも非常に大切な作業になっています。
今、設計担当の下にいくつかの問診票をお預かりしてます。読ませていただくと、そこには、いずれもほほえましいエピソードばかり。お客様の暮らし・スタイルがイメージしやすい、とってもとっても夢の詰まった、“ストーリーブック”になっています。
そして、中にはイラスト入りのコメントも…
」
また、問診票は、ご夫婦それぞれに記入していただきます。旦那様への思いやりや、奥様への感謝、気遣い、子供たちへの願い…いくつも垣間見える家族への思いが胸を打ちます。
暮らしの中の1秒、家族との一瞬 … お客様が大切にしたいこと妄想しながら、素敵な家になるよう、私たちも頑張ります。
1年点検にて
July 18, 2017
先日、キノイエ糸魚川第1号お客様の住まいの1年後の定期点検にメンテナンス担当者と共にお伺いしました。
お引き渡しから早一年ですが、この間、お施主様はとってもきれいに、そして丁寧に住まいを使ってくださっていました。
点検項目は外部の状態や室内の建具の状況、設備機器の状態など様々。合わせてキッチンの引出しの調整などありましたが、そこはメンテナンス担当の小川さん、前職が住宅設備や建材の会社で多くの現場を担当していただけに、その場で瞬時に解決。この他、後日あらためてお時間を頂きながら相談する案件も含めて、お施主様とたっぷりお打ち合わせ。
そんな中、奥様から気になる一言が。
「丸いダイニングテーブルすごくいいんだけど…ちょっと大きすぎかな 向こうに手が届かない…」
有名な家具デザイナーのデザインを参考に、地元糸魚川産の杉を使用して自社製作した直径約1.2mの丸テーブルでしたが、少し考えが足りなかったかな…と反省。やはり、ご家族それぞれにベストサイズと使い方があり、それを緻密にもっと的確に読み取ることが必要であると再確認しました。
しかし、うれしい報告もありました。この秋に、いよいよご家族が増える予定に。これで、4人掛けのダイニングテーブルの席がようやく全て埋まることになりました。
幸せな家族の食卓の風景が目に浮かびそうです。
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夏本番の上棟式
July 16, 2017
昨日は、上越市内にて新築中のお住いの上棟式でした。
昨日の高田の最高気温は32.2℃。じりじりと照り付ける太陽の下、職人たちも大粒の汗をかきながら予定通り棟上げを完了。暑い中、お施主様並びに両家のご両親もご臨席の中、厳かに上棟式が行われました。
ずらりと並ぶ職人・技術者たちが羽織る法被に書かれた「タ」の文字。曲尺(かねじゃく)に創業者の名前である「猪又匤(ただし)」から一文字拝借して「カネタ」と呼びます。
お施主様にとっては、この屋根の上に上がるのはおそらくこれが最初で最後。澄み渡った青空、眼下に広がる周囲の街並みをしっかりと記憶に焼き付けていたのではないかと思います。
上棟式後、お施主様と共に念入りに施工現場の確認。
上棟式となったこの日には、既に構造・性能に関する主要部分の施工も完了していました。キノイエで標準採用されている高耐震・高気密・高断熱工法の「プレウォール工法」は現在、弊社がメーカーと共同開発した新工法を採用しています。断熱性能でトップクラスの素材であるフェノールフォーム・パネルはこれまで、構造用合板の外側にのみ設置されていましたが、今回の新工法ではフェノールフォーム断熱パネルを内外両面からサンドさせることで断熱性能をより強化。壁体内のちょっとした空間を無駄にしないつくり、高い製品精度、高効率の施工手順を確立することで、コストを抑えつつ、職人による施工ムラが発生しない仕組みになっています。キノイエの高い品質レベルは日進月歩で進化を続けています。
現在、上越市内各地でいくつかの新築工事が進行中。今後このブログでも進捗状況を随時ご紹介しながら、キノイエの家づくりについて少しずつ解説していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
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軒と土間のある夏の暮らし
July 12, 2017
じりじりと照り付ける太陽。いよいよ本格的な夏の到来を感じさせる日が多くなってきましたね。
こんな暑い日、昔の人はどのように暮らしていたのでしょう?今から700年近く前の大昔、吉田兼好は徒然草にて「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる…」という有名な言葉を残しています。ご存知の方も多いことでしょう。要するに、「冬の寒さは厚着をする等でどうにかなるが、夏の暑さはどうにもならない。だから、住まいづくりは、夏の暑さ対策を第一に考えよ。」という意味になります。高温多湿の日本の夏の暮らし方は昔から重大な関心事であったのです。
そう考えると、日本の古寺や歴史的な建築物の多くは、日射遮蔽と通風のメカニズムがよく考えられており、真夏でも内部が非常に涼しい構造になっていることがわかります。先人の知恵とは偉大です。
さて、現代の私たちの住宅事情に目を向けてみましょう。近年建てられた住宅のほとんどは、この季節、窓を閉め切ってエアコンをフル回転・・・というパターンが多いのではないでしょうか。
もちろん、快適であればそれはそれで全く問題ありません。でも、そんな真夏に、昔の日本建築のように自然な涼を感じられる環境が少しでもあるなら、私たちの暮らしはもっと豊かで味わいのあるものになるのではないでしょうか。
つい数十年前まで一般的であった町家づくりの家は、うなぎの寝床のように細く長い伸びた軒先に簾(すだれ)が、中を覗くと奥まで長く続いた土間スペースがありました。容赦なく照りつける日差しは、長く伸びた軒と簾によって遮られ、外から家の奥に侵入してくる熱風は、一旦、冷えた土間の上を通り抜けることで冷却され、家の奥に入ってくる頃には心地よい風に変わるようになっています。今のようにエアコンなどない時代に編み出された先人の知恵。日本の住宅はつい最近まで吉田兼好の教えをしっかりと守っていたのです。
私たちキノイエの家づくりは、そんなちょっと昔の日本の住宅の英知を現代の高性能住宅の技術とミックスさせることで、一般的な現代の住宅とは違う解放感や快適さを実現させていることが最大の特徴です。「気密性も断熱性も地域トップクラスでありながら、解放感も抜群の家」とでも表現すれば分かりやすいでしょうか(笑)
そのヒントは「ソトに伸びた軒」、そして「ナカにつながる土間」の存在にあります。コンパクトでありながらダイナミックな軒の出、室内に大きく取り込んだ土間スペースが、真夏の太陽光を遮ると同時に、流れる空気をやわらかく冷やす機能をもち、ソトとナカを絶妙につなぐことで、心地よい風を取り込む空間を生み出しています。
キノイエの住まいは、春夏秋冬全ての季節で感動を味わうことができる本物の家づくりを追及しています。以前、モデルハウスにご来場いただいたことがある方も、ぜひ真夏のキノイエを体験してみてはいかがでしょう。きっと新たな感動に出会えると思います。
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真夏も快適
July 9, 2017
九州北部地方を襲った豪雨の被害が拡大しています。福岡県と大分県で合わせて18人の死亡も確認されており、安否不明の方の状況も心配されています。被災された皆様には心からお見舞い申し上げますと共に一日も早い復旧復興を願っています。
さて、上越地域は連日の豪雨が明けて、昨日の市内はとても暑かったですね。高田観測所の最高気温は今月初めて30℃を超え、いよいよ本格的な夏の到来を感じさせます。
そんな昨日のキノイエモデルハウス「塩屋新田の家」の日中の温度計はこのような感じに。
じりじりと照りつける陽射しに、デッキテラス上の温度もぐんぐん上昇。
しかし、室内の環境はこんな感じです。
もちろん、エアコンは1台が静かに弱運転しているだけで、家の中全体が隅々まで25℃前後をキープしています。エアコンに負担をかけないので電気代も安心。この見た目では分からない住宅の基本性能の決定的な違いは、ぜひ過去のブログを紐解いていただければと思います。
冷暖房設備機器は入れ替えが簡単にできますが、家そのものの基本性能は簡単に取り換えが利きません。デザインや価格と同じくらい、いや、それ以上に将来のランニングコストと健康に直結する外皮性能についての知識を深めることが、一生涯の買いものである家づくりで失敗しない最良の道です。
こうした専門分野は、上越エリアでいちばん早く省エネ建築診断士を取得している専門集団の弊社までぜひお問い合わせください。
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社長のMUSIC BOXから(vol.7)
June 26, 2017
前回に続いて、今回も、非常にスタンダードでかつ王道のジャズ・ミュージシャンをご紹介いたします。ジャズ愛好家の皆様にとっては、教科書の1ページに出てくるようなアーティスト第2弾。
今回ご紹介するのは、John Coltrane(ジョン・コルトレーン)です。1926年アメリカ ノースカロライナ州生まれのモダンジャズのサックスプレーヤー。ジャズファンの間では、「晩成型の巨人」と呼ばれたアーティストです。
13歳でクラリネットを始め、後にアルトサックス、テナーサックスと転向しながらいくつかのバンドを渡り歩いた彼の無名時代は長く、メジャーな舞台で活躍した期間は10年余りでしたが、その間にジャズ界の歴史に残る作品を残していきました。
まずは、こちらをお聴きください。代表猪又のお気に入りのアルバムです。
これは、彼の作品の中でも異色でありながら多くの人に親しまれている入門的なアルバム「Ballads(バラード)」。こちらも、気の利いたオーセンティックバーであれば定番BGMとして流れている名盤です。キノイエのモデルハウスでもこちらをよく流します。
彼がブレイクしたきっかけは、演奏方法の劇的な変化でした。初期のコルトレーンの演奏は、正直なところ非常にリズムが悪く、それが最大の弱点でした。しかし、彼はそれを逆手に取り、連符を詰め込む演奏方法を編み出し、数小節、時には数十小節単位の、大きな塊のリズム・グルーヴを生み出すことに成功。この切れ目なく続くサックスの音は「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれるようになりました。これにより、徐々にコルトレーンの名がジャズシーンに知られるようになります。そして、彼の名声が不動のものになったきっかけの一つは、当時既にジャズ界の大スターであり、後に「ジャズの帝王」と呼ばれたMiles Davis(マイルス・デイビス)のバンドに2度目の加入をした際、彼の絶大な評価を受けたことからです。
以下は、彼が1965年に発表したスタジオアルバム「A Love Supreme(至上の愛)」です。彼の演奏の醍醐味が凝縮されたアルバムの一つです。
いかがでしたか。ジャズはとっつきにくいとお考えの皆様でも、少し興味を持たれたのではないでしょうか。よい音楽との出会い、そして、よい住まいづくりで最高の地元ライフを。
<過去の記事>
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省力化してはいけない部分
June 24, 2017
キノイエの設計段階のラフスケッチをご紹介します。こちらは、現代町家の提唱者でもあり、キノイエのアドバイザーとして外部協力いただいている建築家の趙海光(ちょう うみひこ)先生より描き下ろしていただいているものです。
キノイエの設計における心臓部は、ベース(本体部分)とそこにドッキングさせるゲヤ部分との位置関係。まず、ベースとなる本体部分は6m×6m、あるい6m×8mの総二階の構造を基本に据え、主たる生活空間として何が重要かを動線を含めて徹底的に考えます。そこに必要となる付加すべき居住空間の機能を考えてゲヤ部分を決定します。ただ並べるだけではなく、ずらす、離すなど、この位置関係を工夫することによって、離れ部屋が生まれたり、リビングが拡大したりとあらゆる可能性が広がります。
ちなみに、このラフスケッチ案では、ベースをナナメに振っています。そうやって振ることで、ベースの周りに庭が生まれ、ソトを上手にナカに取り込むことはできないか、ベストな視界が生まれるのではないか・・・と考えたりするわけです。なお、ベースをナナメに振ってはいますが、基本構造がシンプルにできていますので、建築コストが驚くほど跳ね上がったりはしません。
本体の構成はシンプルながら、内部の位置関係は、そのご家族のライフスタイルを念頭に、このように徹底して考え抜いていきます。自由設計は高く、プランをパターン化してある量産型の規格住宅は安いと単純に考えてしまいがちですが、重要なのは、構造的なコストダウンを図りながらも、ソトを生かしたナカの空間の広がり、あるいは実際の生活動線の最適解を導き出すために徹底して英知を絞り出すことではないかと思います。ハードは省力化しても、暮らし方の検討は省力化してはいけません。そういう意味で、住宅設計のプロとしての力量が試される部分は大きいと考えます。
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