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倒壊しない家をつくる

November 6, 2016

先月29日(土)・30(日)に開催され、大変ご好評をいただきました「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」、本日は構造・断熱パネルのメーカー「ウッドリンク株式会社」様のセミナー内容から少しご紹介します。

 

 

1995年(平成7年)1月17日、「阪神淡路大震災」が発生したことは、私たちの記憶に今でも強烈に焼き付いています。この地震について、振り返ると、私たちの家づくりにおいて様々な教訓を遺しています。

 

 

まず、地震の規模・大きさは、マグニチュード:7.3、最大震度:7、地震の被害状況としては、建物被害は全壊:104,906棟、半壊:144,274棟、出火件数:261件(全焼 6,148棟)、亡くなられた方は6,433人、負傷された方は43,792人。人的被害が非常に大きかった震災であることが分かります。

 

 

さらに、この地震の恐怖について、亡くなられた方6,433人の場所別、死因別、時間帯別で分析してみると、「地震で亡くなったのではなく、本来命を守るべき住宅が犠牲者達の命を奪った」という事実が見えてきます。

 

 

【兵庫県南部地震の犠牲者の死亡場所・死因・時間帯】

 

兵庫県南部地震の犠牲者の死亡場所

 

兵庫県南部地震の犠牲者の死亡原因

 

兵庫県南部地震の犠牲者の死亡時間帯

 

出典:兵庫県監察医によるデータに基づき作成

 

 

「倒壊しない家」をつくることは、もはや私たち家づくりに携わる者としては至上命題であり、義務であると考えなければなりません。

 

 

しかし、以前のブログ『「耐震等級」だけでは見えてこない真実』でもお伝えしたように、およそ半年前に発生した熊本地震では、多くの家屋が2回目以降の大きな揺れ、もしくは複数回に渡る連続した余震によって倒壊、損壊しました。そして、広く一般消費者に認知されている建築基準法が定める「耐震等級」では2回の大地震を想定・保証されていないという事実をよく理解しておくことが必要です。

 

 

そこで、キノイエでは、「連続した地震に耐えうる丈夫でしなやかな構造体」をその一つの答えとして、本震だけでなく、繰り返す余震にも備えるため、「真壁構造」を用いた「プレウォール工法」という工法を採用しています。「真壁構造」とは、地震の揺れが構造体に伝わる際、柱と柱の間にある壁が突っ張ってしっかりと耐える構造になっています。これに対し、柱に壁材をくぎで打ち付けるだけの「大壁構造」は、大きな揺れに対して打ち付けたくぎと共に壁材が外れることにより、それ以降の地震に対しては、ねじれを支えることができない状態になります。

 

 

これを他の工法との写真と図解の比較で以下に整理してみました。写真は、ウッドリンク様の工場で各工法に対して加圧試験を行った際のものです。

 

 

【筋交い工法】

現在、最も多く普及している木造軸組み在来工法で採用されている工法。柱と梁の剛性を筋交いによって支える方法。写真では加圧試験で筋交いが断裂した様子が写し出されていますが、こうなると地震に対する耐力はほとんどありません。パンタグラフのように躯体は倒壊します。

 

耐力壁

 

 

【大壁合板工法】

柱と梁を構造用合板で支えます。筋交いに比べ、面で支えるために一見強い構造に見えますが、柱に面材を釘で打ち付けるために、複数回の揺れにより面材がはらむと釘が抜け、とたんに剛性は失われてしまいます。「パネル工法だから強い」と考えるのは早計です。

 

耐力壁

 

大壁工法

 

 

【真壁(プレウォール)工法】(キノイエ標準工法)

見た目は大壁工法とよく似ていますが、構造用合板を柱と柱の間に挟み込むように組み込むため、面材は柱と柱の間で突っ張ることで、面材のはらみを抑制し、連続した地震にも十分耐えられる構造になっています。

 

耐力壁

 

プレウォール工法

 

 

ちなみに、震災で被災した建物には、建物の被災状態により以下のように、緑、黄、赤に色分けされた「応急危険度判定」の貼り紙が貼られます。被災地のボランティアに行かれた方はよく目にしたことのある紙だと思いますが、この基準は、被災した建物の変形量(残留変形)等で判断します。その残留変形量が、50㎜を超えると「要注意」の黄紙が、そして残留変形量が150㎜を超えると「危険」判定となり、赤紙が貼られ、立ち入りも不可能になってしまいます。

 

 

 

残留変形

 

ちなみに、私たちキノイエで採用している真壁(プレウォール)工法では、連続地震試験の結果、その残留変形量がわずか7.01㎜という数値。いざという時にその力を発揮する構造体を標準仕様にしています。

 

 

私たちがつくるキノイエの住まいでは、こうした本物の安心・安全について一つひとつ丁寧に解説をしていきます。

 

 

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