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カビと温度と湿度と換気・・・のお話

October 27, 2016

家と生命の関係については、昨日のブログ『家は安全ではない?』でもお伝えした通りですが、本日は、「カビと温度と湿度と換気」のお話をしてみたいと思います。アレルギー疾患などでお悩みの方は必読の内容です。また、こちらについては、さらに以前のブログ『低温住宅は病気のもと』と合わせてお読みいただけると、住まいの高気密高断熱化と健康の因果関係などが深く理解できるのではないかと思います。

 

 

以下の表をご覧ください。これは、アレルギーや風邪の原因となる微生物の発生率と相対湿度との関係を表したものです。アレルギーの大きな要因は、ハウスダスト、カビ、ダニ、ダニの死骸、ダニの糞…と言われています。これをご覧いただくと、湿度が40~60%の状態が、それらの発生源を抑制するのに適した状態であることがお分かりいただけるかと思います。

 

 

カビと温度と湿度と換気

 

 

続いて温度について。カビが増殖しやすい温度は20~30℃で、特に25℃前後で活発に発生すると言われています(30℃以上で発生は衰え始め36℃以上で発生が殆ど止まると言われている)。この温度範囲はダニと同じですが、特筆すべきは、カビは低温度でも繁殖するという点です。冷蔵庫の中でもカビが生える(好冷菌)ケースは皆様もよくご存じかと思います。また、特にこれからの季節、低温状態で猛威を振るうのは、インフルエンザを代表とするウィルス群です。

 

 

カビと温度と湿度と換気

 

 

以上を総合しますと、住まいには健康を維持すべき適温と適正湿度が決まっているということです。その数値が、室温で20℃~25℃、湿度40~60%という数字になりますが、問題は、激しい暑さと高い湿度に悩まされる夏季、厳しい寒さと乾燥に苦しめられる冬季をまたぎながら、この数値をいかに住まいで安定させることができるかという点になります。

 

 

そのためには、しっかりとした住宅の高気密・高断熱化とロスとムラのない計画換気が必要になります。現在、日本の多くの既設(ストック)住宅の9割以上は、断熱性能、気密性能共に非常に不完全な状態です。そのために、住宅の壁の間に外気と室内の空気の接点(熱橋)が生まれ、その温度差による結露が発生し、先に述べたようなカビの発生源を生み出します。一度家が新築されると、壁の中の状態はほとんどわかりません。知らないうちに、カビやダニを繁殖させた病原壁に囲まれた住まいの中で、24時間換気システムによって次々と体内に病原体やアレルギー物質を取り込んでしまっているケースもあります。

 

 

その対策として、キノイエでは、高い断熱性能と防湿性能を持つフェノールフォーム素材を使用したパネル断熱と共に、「第一種熱交換換気システム」を標準導入しています。キノイエで採用している第一種熱交換換気システムは、外気の影響を極力緩和して室内に取り込む仕組みになっています。

 

 

第一種熱交換換気システム

 

 

さらに、このシステムでは、「PM2.5」等の超微細物質もフィルターで98%カットします。外気の影響を極限までなくし、内部では徹底した温度・湿度管理を行う仕組みこそ、本物の健康住宅です。自然素材をふんだんに使うだけでは片手落ち。健康住宅は科学的な根拠をもってはじめてつくり上げることができます。

 

 

PM2.5対策

 

 

これからの季節、インフルエンザや風邪などが流行する時期です。まずは室内の温度と湿度を見直すだけでも、発症リスクがかなり抑えられますので、ぜひ参考になさってみてください。そして、今後の家づくりの重要なテーマとして捉えていただければ幸いです。

 

 

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