囲炉裏のある暮らしから学ぶ
February 2, 2017
子供の頃、居間に囲炉裏のある生活をしていた人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
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弊社にも、幼少の頃の実家に囲炉裏があったというスタッフが何人もいます。囲炉裏には、「暖をとる」という主たる目的の他、調理という目的だけでも様々な機能を発揮します。私たちが子供の頃は、ここでお餅や串刺しにした魚を焼き、灰の中にはサツマイモを仕込んで焼き芋をつくったりすることが冬の生活の楽しみの一つでもありました。また、鉄瓶によって沸かされたお湯で注がれたお茶の味は今でも鮮明に記憶に残っており、今振り返ると、その鉄瓶から沸く湯気が室内の加湿も兼ねていたことに気が付きます。
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そして、その囲炉裏のある暮らしにあった最大の特徴は、火を囲んで家族が車座になり、同じ時間を共有しながら濃密なコミュニケーションを実現していたことではないでしょうか。朝、おばあちゃんが囲炉裏の中央に被せていた灰の中から火種となる炭を掘り起こし、新たな炭を加えて火力を整え、鉄瓶に湯を沸かし、朝茶の用意をする・・・スタッフの中にも、おじいちゃんおばあちゃんから囲炉裏を通じて火の始末(作法)を教わりながら数々の昔話を聞かされた者がたくさん存在します。
カネタ建設の施工事例
さすがに、気密性の向上や安全面などのハードルも合わせ、現代の暮らしに囲炉裏を取り入れるご家庭は非常に少数になりました。しかし、囲炉裏に変わる、こうした家族のコミュニケーションを司る装置が必要です。キノイエでは、昔の日本の暮らしに合ったベーシックな価値を見出し、設計に生かしていくことを常に意識しています。
カネタ建設の施工事例
家族の暮らしにも歴史があります。一度先祖の暮らしのルーツを辿ってみると面白い発見があるかもしれません。世代をつなぐ、暮らしをつなぐ住まいで最高の地元ライフを。
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