町の景色の一つになる
September 22, 2021
街角の小さな庭
September 20, 2021
「陀羅尼町の家」にはこの街に住む皆様が季節を感じられるよう、敷地内に小さな庭があります。
周りの景色を切り取り、取り込む「借景」や、自分たちが室内から楽しむためのガーデニングはよく聞くと思いますが、この庭は見てもらう為につくりました。
シンボルツリーは「ソヨゴ」という木です。
ソヨゴは柔らかい印象が人気の常緑樹で、名前の由来は「風に葉がそよそよとそよぐ」ことからつきました。
春には白い花を咲かせ、秋には赤い実をつけるので道を通る皆様が季節を感じ、少しでも安らいでいただけるように。
もちろん室内もキノイエならではの景色を切り取る工夫がされています。
家の中からは春は桜、秋は紅葉と周辺の景色を室内に取り込む「借景」を生かした設計をしています。
キノイエは窓をうまく使い、外にひらくつくり方。
敷地の中だけでは完結しない設計を是非体感してください。
城下町高田 ~ kinoie陀羅尼町の家~
September 13, 2021
今回は、「陀羅尼町の家」のある城下町高田の暮らしについてお話してみたいと思います。
上越市高田を調べてみるとまず上がってくるキーワードが高田城址公園の桜、そして「町家」と「雁木」が出てきます。
私(スタッフN)も上越出身ですが、実家は町家ではなかった為この仕事に携わるまで町家とはどのような家なのか知りませんでした。
町家とは、間口が狭く奥行きの長い家のつくりをいい、狭い土地により多くの町民が住むためと間口の幅で税が決まった事から造られるようになったと言われています。
町屋の特徴の一つ「通り庭」
上越地域には高田と直江津地域それぞれに町家の並ぶエリアがあります。その一帯に現存する古い建物のほとんどは昭和中期から明治期に建てられたものですが、中には江戸時代後期に建てられた町家も残されています。
旧今井染物屋:江戸時代末期の建物。上越市内に現存する町家の中でも最も古く最大級の町家
この町家のもう一つの特徴が「雁木」です。
江戸時代、「この下に高田あり」と高札がたてられたほど豪雪地帯だった高田では、冬季間でも人の往来ができるよう、家の前に張り出した庇である雁木が作られました。
雁木通りは最盛期には17.9キロにも及んだと言われ、現在は駅前や商店街のアーケードなども含め16キロ程の雁木が現存し、日本一の長さを誇っています。
雁木は母屋の一部であり、雁木の下は私有地なので、庇の高さや下の舗装も一軒一軒異なります。
大雪の時ばかりでなく、雨風や夏の日差ししのぎ安全な通学路としても活躍しています。
こんな町家の良さを「かたち」だけではなく、「暮らし方そのものの知恵と工夫」、人として普遍的な「居心地のよさ」を現代の暮らし方に上手に変換してあげること、それがキノイエの目指す家づくりの理想です。
キノイエは現代町家ともいい、雪国の暮らしに根付いた土間のある空間や、雁木を思わせる軒下空間。
陀羅尼町の家はそんな城下町高田に新しく建てられた歴史を感じさせる家になりました。
夜を美しく
September 11, 2021
キノイエは夜の姿も素敵なんです。
落ち着きがあり、ゆっくりと時が流れるような優しい光。
80年の生涯を送るとするとそのうちの65年は家で過ごす時間だそうです。
さらに仕事をしている年代であれば夜の時間が一番長いでしょう。
夜の明るすぎる照明は睡眠の質や時間・生活リズムにも影響を与えます。
足し算ではなく、引き算する設計は照明にも生かされています。
キノイエの照明はデザインも実にシンプルで、明かりも壁の反射をうまく利用します。
壁紙は卵の殻を主原料としたエッグウォールを使用することで光の質感もなめらかになります。
エッグウォールは光の反射具合が塗り壁に近いため、美しい光のグラデーションとなります。
おうち時間が見直されている昨今、ホッとできる空間づくりの一つとして照明も大切になります。
夜の顔も素敵なキノイエ、是非一度体感ください。
キノイエの木視率
September 9, 2021
「木視率」という言葉を聞かれたことはありますか?
人は木を眺めているとストレスが軽減すると言われ、木視率が40%~50%ある家は格段に安らぎ感が増すのだそうです。
キノイエの木視率は40%前後です。
多すぎず、少なすぎずリラックスした空間に感じます。
ちなみに一般的な住まいは20%程度。
間取りにもよりますが、部屋のおおよその面積の割合は、
「天井 20% ・ 床 20% ・ 壁 60%」と、言われています。
昔ながらの日本家屋を訪れた際に感じる何とも言えない「居心地のよさ」や「やすらぎ」は木視率も関係していると思います。
この木視率、適度にパーセンテージが高くなるほど和やかさや安らぎを感じることが医学的・生理学的にも証明されています。
よく、モデルハウスに来られたお客様からは「とても落ち着く」と、お褒めの言葉をいただきます。
キノイエの設計にはにはすべて理由があります。
模造品を使わず、本物だからこそできる安らぎの空間。
他にはない安らぎの空間設計を是非ご覧ください。
ご予約はこちら → 「陀羅尼町の家 完成見学会」
やまとごころをデザインする
September 1, 2021
キノイエの住まいには私たち日本人のこころに響く洗練されたデザインがあります。
どこか懐かしさを感じ、昔から身近にあったデザイン。
格子や透かし、縦に伸びる木の美しさなど長く住まい続けるからこそ飽きが来ない、
古くから取り入れられた伝統的なデザインを使う。
間もなく完成を迎える「陀羅尼町の家」でも職人たちによる最後の仕上げが行われています。
塗料一つをとっても、木の呼吸を妨げないものを使います。
「経年美化」時がたつほど美しく味わいを増す天然木だからこそ細部にまでこだわります。
陀羅尼町の家では格子手摺を用いています。
風が抜け、光を通すデザインは機能性も兼ね備えています。
永く愛せるデザインを是非見学会にてご覧ください。
kinoie「陀羅尼町の家」完成見学会は9月25日(土)・26日(日)に現地見学会、10月2日(土)・3日(日)にオンライン見学会と、計4日間開催いたします。現地見学会では、新型コロナウイルス感染症対策を万全に行い、いずれも完全予約制にて開催いたします。
皆様のご来場、ご参加をお待ちしております。
ご予約はこちら → 「陀羅尼町の家 完成見学会」
オーナーインタビュー動画公開しました
July 30, 2021
上越市内に建てられた「西本町の家」のオーナー様に、キノイエを選ばれた理由、住み心地、暮らしてみての感想などをインタビューした動画をYouTubeで公開しました。
家づくりを考えるようになって、ふとキノイエのモデルハウスに足を踏み入れて以来、ずっとキノイエの住まいが気になっていたB様ご家族。その後たくさんの住宅メーカーの展示場を見て回って出した結論が、自然素材を生かしたデザインと高性能、庭との連続性を考えた間取りのキノイエに住むことでした。
実際に暮らし始めてみると、その快適さと暮らしやすさに満足されている様子。ソトとのつながりによって、生活スタイルも少しずつ変化していったようです。
オーナー様の声を編集した動画は以下の画像をクリックしてください。
木陰を楽しむアプローチ、大谷石の開放的な土間玄関、ソトとナカをつなぐでウッドデッキなど、キノイエのアイデンティティが随所にちりばめられた西本町の家。コンパクトでありながら、広がりを感じる視界設計、パブリックとプライベートを“つかず離れず”絶妙につなげた生活動線など、見どころいっぱいの住まいです。
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建設地:新潟県上越市西本町地内
設計・施工:株式会社カネタ建設
竣工 2018年
UA値 0.45 W/㎡K
HEAT20 G1 (5地域)
C値 0.4㎠/㎡
耐震等級 2
認定長期優良住宅
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歴史ある街並みだからこそ
April 14, 2021
先日、上越市内にて地鎮祭が行われました。
青空と満開の桜を見ながら、あらためて四季のある日本の良さに気付かされました。
これから着工となる「陀羅尼町の家」は城下町高田の歴史ある古き良き街並みの中に建てられます。
間口が狭く、奥行きが広い「町家造り」が残る城下町高田。雁木(がんぎ)と言われる家の前に出した庇(ひさし)が有名で、かつては日本海側の諸都市で見られましたが、明治以降は減少しました。
高田地区では、現在も雁木が数多く残っており、その長さは日本一と言われています。そんな歴史的町並みの中で地域の皆様に親しんでいただけるように、そして桜の美しさになじむように設計されたキノイエ。
オーナー様も桜の並木越に「完成すればこのようにこの桜の後ろに我が家が見えるんですね」と嬉しそうにお話していました。
この桜は高田城址公園と同じく、樹齢100年以上の見事な「ソメイヨシノ」です。歴史ある街並みだからこそ選ばれるキノイエ。
今から来年の春が楽しみです