キノイエの照明
May 20, 2022
キノイエをご覧になったお客様に時折聞かれるのが、
「照明はこれだと部屋の中暗くないですか?」という質問です。
日本における代表的な明るい照明手法は‘1室1灯‘。
LDKはもちろんの事、玄関や廊下、トイレに至るまでどこでも小さな文字が読めて、壁の隅々まで見えるような明るさに満ち溢れた空間を住まい手は不安だからと求めてしまいます。
実は、キノイエでは一般的なシーリングライトと言われる天井に付ける照明は使いません。

今までの住宅の明るさが住まい手の正解であり、現状維持で問題ないという考えが「住まい手が求める明るさ」と「設計士が求める明るさ」に溝を作っているのも現状です。
もちろん住まいには明るさを肯定する時間と場所も必要です。
キッチンや書き物・読み物をする書斎やスタディーコーナー。
キノイエの照明は過剰な明るさや不快なまぶしさを抑え、温かな明りで適度な影が存在する心地の良い暗さをデザインします。
それは、壁や天井にあたると柔らな光の弧を描き、陰影を作り、心地の良い暗さが夜の住まいを豊かにします。


太陽が沈むまでの時間は大開口窓から外の明るさを取り入れ、明るさと落ち着きを。
夜はまぶしさを抑えた照明で豊かな時間の演出を。
もちろん、模造品でコーディネートされた室内よりも、キノイエのように木や塗り壁の柔らな空間のほうが落ち着いた明かりが合うのかもしれません。
家が心休まる場所であるように一つ一つ厳選した素材で造るキノイエ。
せっかくの住まいづくり、照明にもこだわってみませんか?

花の便り
May 13, 2022
先日、陀羅尼町の家のオーナー様から「花の便り」が届きました。
昨年(2021年)の秋にお引渡しをしたキノイエで迎える最初の春でした。


初めてオーナー様とお会いしたのが3年前の秋、築50年のお宅の建て替えのご相談にいらっしゃり、建築地は歴史ある街並みの城下町高田、雁木(がんぎ)通りがある地域。
オーナー様のお土地も、その幅は9.6m。けっして広いとは言い難い敷地環境でした。
家づくりを検討されているお客様は皆、色々な心配をされています。
陀羅尼町の家も、土地の幅に合わせて建てられるのか?
防火地域での建築で外壁に木を使えるのだろうか?
町家の景観に馴染む家になるのだろうか?
オーナー様のお話を聞き、一つ一つご不安を解消しながら計画を進める中、
「隣の公園の桜を家の中でも見れたらいいな」と話された事を今でも鮮明に覚えています。
ソトとナカをつなぐ設計のキノイエにぴったりの場所でした。

敷地調査の様子 : 奥には借景したい満開の桜が咲いている
キノイエのコンセプトをブログにて度々紹介させていただいていますが、歴史ある街並みにも馴染むキノイエを選んでいただき、周辺の景色に馴染み・溶け込む、さらには家の中にとりれる。
現代町屋ならではの、外に開く設計により借景の美しいキノイエが完成しました。
生まれ育った町の四季を感じながら暮らす、最高の地元ライフ。
キノイエで是非ご体感ください。
陀羅尼町の家ルームツアーはこちらから
新たなキノイエ「国府の家」
May 7, 2022
暖かな春の日差しの中、先日キノイエ「国府の家(仮称)」の地鎮祭が執り行われました。
オーナー様ご家族もこれから始まる家づくりに胸の高鳴りを抑えられない様子でした。

「国府の家」が建てられる上越市国府は、越後国府が設置されていた所とされ、
五智国分寺や居多神社などの由緒ある社寺が点在する場所であり、
近くには親鸞聖人が上陸した居多ヶ浜(こたがはま)もあります。
この新潟県上越市の史跡が数多く残る国府に建てられるキノイエ。

写真 : 五智国分寺

写真 : 居多ヶ浜

写真 : 居多神社
現代町屋のディティールは古くからある街並みにも、新しく作られた造成地にも馴染みます。
これから始まる「国府の家」のお話をたくさん伝えられればと思います。
オーナー様との出会いから、なぜキノイエが選ばれたのか。
どのようにして敷地から考える設計を行ったのか。
住宅の性能はどうなのか。
これから家づくりを考える皆様の参考となればと思います。

ベースとゲヤで考える、「振る」
March 18, 2022
先日キノイエブログでベースとゲヤのお話をしました。
家の基本シェルターを6メートル立法で考え、それをベースとし、
そこにゲヤを加えることで敷地形状や家族構成、地域性などに対応させるという設計です。
キノイエブログ 「ベースとゲヤで考える」
ベースとゲヤからつくる家の配置には、
「ずらす」「囲む」「並べる」「振る」「離す」の5つのパターンに分けられます。
今回紹介するのは、キノイエ「頸城の家」。
ベースとゲヤの配置は「振る」。

上越市頸城区地内に建てられた「頸城の家」は、広大に広がる田園風景とその先に佇む米山を望む
最高のロケーションに建ちます。
家の中に米山の美しい景観を取り込むようゾーニングした結果ベースに対し玄関部分となるゲヤを少しだけ斜めに振った設計となりました。


このサニタリースペースの写真は斜めに振ったゲヤの部分です。
奥のLDKに斜めにつながっているのがわかります。

外観もどこから見ても美しく見えるようにデザインされています。
キノイエのこだわり、建築実例を是非ご覧ください。
建築実例 キノイエの手仕事
ベースとゲヤで考える
March 11, 2022
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓など、今どきの家がなくした ” 暮らしの場所 ” があえて作られています。
キノイエの設計は先人たちの知恵を生かした現代町家です。
現代町家では、住宅をベースとゲヤ(ゲヤ)に分けて考えます。
ベースは暮らしの中心部分を指し、居間、キッチン、寝室や子供部屋など家の主要な部分がまとまっています。
一方、ゲヤは暮らしのサポート部分。水回りとしてみたり、大きな玄関土間としてみたり、あるいは離れとしてみたり。

ベースとゲヤからつくる家の配置は、
「ずらす」「囲む」「並べる」「振る」「離す」の5つのパターンの分けられます。
ベースとゲヤに分けて考えるメリットは、周囲の環境に溶け込みやすくなること。
ベースとゲヤがずれたり、並んだり離れたりしたときに出来る余白が家のソトとナカをつなぐ中間領域になるのです。

キノイエ第一号の 塩屋新田の家は「離す」。
家の中を見てみると離れがあり、ベースから離して配置したゲヤとの間にはいつも外の自然が感じられるように中庭があります。
日本では外を暮らしに使うのは容易なことではなく、雪国ではなおさらです。
閉じるのではなく、開く。離すことでできる特別な空間です。

「ずらす」「囲む」「並べる」「振る」「離す」の5つのパターンをイメージしながら、是非建築実例をご覧ください。
建築実例 キノイエの手仕事
革の取っ手
February 25, 2022
モデルハウスや見学会に行くと収納を開けてみたくなります。
私もその一人です。
キノイエを見学に訪れたお客様は、収納を開ける前に一度、手が止まります。
「あ、革だ。」 そう、革なんです。

この取っ手の名前は「Tongue」。
デザイナーの小泉誠さんの作品です。日本を代表するデザイナーで、
建築から箸置きまで、生活に関わる全てのデザインを手掛けています。
デザイナー小泉誠氏 「Tongue」
シンプルで美しい・・・素材の良さを生かす家・キノイエにぴったりと言えるでしょう。
永く使えば使うほど味わいを増す。年月を重ねれるほど手に馴染みます。
モノづくりを大切にされている方のデザインには何か特別なものを感じます。
私たちがオーナー様の為に選んだもの、キノイエで使われているものにはすべて理由があります。

大きな取っ手がついるのが、当たり前ではない。
本物の素材感を是非見に来てください。
キッチンを暮らしの中心に
February 18, 2022
一昔前、台所は家族が集まるリビングとは切り離された部屋になっており、単に調理という家事をこなすだけの簡素な場所でした。
時代の流れと共に、住宅も変化し現在のようなキッチンスタイルの原型は昭和30年代に誕生した公団住宅と言われています。
団地の登場により、居室から少し離れた動線上にひっそりとあった台所が初めて居室の一角に配置されました。
今ではリビング・ダイニング・キッチンが一つの空間となったLDKが一般的になってきましたが、そんな中でもキッチンのあり方で暮らしは大きく変わります。

2019年竣工 「頸城の家」セミオープンの回遊キッチン

2017年竣工 「大和の家」L型の対面式回遊キッチン
コンパクトに作られた家の中にどのようにキッチンを寄り添わせ、家族の居場所を作るか。
例えばキッチンに廻れる動線を持たせ、家族の誰もが出入りし、みんなが見えているところで楽しく料理をする。
キッチンを暮らしの中心に考え、一緒にご飯を作り、一緒に食べる。当たり前ですが、少しの工夫で暮らしが変わる。
そしてもう一つ、キノイエの廻れるキッチンには「箱パントリー」というコンパクトなのに多機能な収納ボックスがあります。
建築家の趙海光(ちょう うみひこ)氏による設計でキノイエのコンセプトから生まれたオリジナルアイテムです。

2021年竣工 「陀羅尼町の家」箱パントリー

2016年竣工 「塩屋新田の家」箱パントリーとダイニング
壁を作らずに家具で空間を仕切ることにより、空間に奥行きを持たせることができます。
キッチンを暮らしの中心に考えると、家族の居場所に寄り添った、暮らす楽しさをもたらす場所になるのではないでしょうか。
町の風景の一部になる
February 11, 2022
キノイエが目指す家づくり。
それは「あんな暮らしがしてみたい」と人が憧れ、生まれ育った故郷や、この地域で暮らしたいと移住を決めたオーナー様が「最高の地元ライフ」と感じていただけること。
そして、オーナー様が選ばれた「場所」に、昔からそこにあったように「馴染む」事。

2018年竣工「上刈の家」

このキノイエは糸魚川の山々の景色を臨む田園の中に建てられました。
キノイエの薄くてシャープな片流れの屋根と杉の外壁は周囲の自然環境と良く調和します。
景色の良いところだけでなく、町なかに建てられることもあります。

2021年竣工「陀羅尼町の家」
「陀羅尼町の家」は上越市高田のいわゆる町家の中にあります。
古くから雁木のある通りで知られ、全国有数の豪雪地でもあります。
まちの風景に溶け込むには、敷地の中だけで設計を完結させないこと。
ソトに開き、地域の特性、周辺環境を大切にしなければなりません。
陀羅尼町の家は新築でありながら、周辺の歴史ある街並みに馴染んでいます。
町の風景の一部となるように。
私たちが大切にしていきたいキノイエの姿です。

2019年竣工「頸城の家」
階段も家具のように
February 2, 2022
2階建ての家であれば必ず見かける階段ですが、階段は単に上り下りのための装置ではなく、空間や暮らしを演出する要素でもあります。
建築家・増田奏さんは「階段とは上の階の床がだんだんと下がってきたもの」とおっしゃっています。

キノイエの二階の天井はすのこ天井になっており、上がるにつれその空間の美しさが増します。
階段のあり方や見せ方、その家のインテリアに溶け込み馴染む素材。
そして、家具の一部のような存在感。
キノイエの階段からは、設計者のエネルギーが感じられます。


踏板も無垢の杉幅はぎ材で作り、一段一段踏みしめるごとに足裏から感じる本物の気持ちよさ。
素足で過ごしてほしいお家だからこそ、素肌に触れる部分にこだわりたい。
単なる昇降の装置ではなく家具のような美しさを備えた存在でもよいのではないでしょうか。
2月5日(土)~6日(日)にはキノイエモデルハウス「塩屋新田の家」にて見学会を開催いたします。
この機会に是非ご覧ください。
イベントページ・ご予約はこちら
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アンコール開催「雪国の冬 足元から暖かい暮らし」見学会
January 28, 2022
大寒を迎え、一層冷え込む日が続いていますが皆様いかがお過ごしですか?
先日ブログにてご紹介しましたアンコール開催「雪国の冬 足元から暖かい暮らし」見学会もいよいよ来週末に開催となります。

kinoieモデルハウスでは、雪国新潟での暖かい暮らしの工夫を体感いただけます。
ダイニングとキッチンの間にある箱パントリーの中には床下エアコンが組み込まれており、1台で床下の空気を暖め、換気システムにて循環させる仕組です。
合わせて、天然無垢の杉板の組み合わせにより家全体を柔らく暖め足元からじんわりと感じられます。
高気密・高断熱だからこそ実現できる上質な暮らし方。
雪国新潟の寒い冬でも素足で過ごしたくなる、そんな暮らし方を寒さ厳しいこの機会に是非ご体感ください。
前回の見学会の様子はこちら 外気温0℃でこの暖かさ
見学会のご予約はこちら 足元から暖かい暮らし見学会





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