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まちの隠れた名工房


December 16, 2018

December 16, 2018

先日、知り合いのメガネ屋さんをお邪魔しました。こちらのメガネ屋さんは、メガネの販売・修理の他、腕時計等の貴金属類の販売・修理全般を行うお店ですが、実は、お父様の代から隠れたオンリーワンの特殊技術を持ち合わせたお店です。

 

 

 

 

その特殊技術とは、スピーカーの修理。実はこのメガネ屋さんのオーナーさん、親子二代にわたって、スピーカーエッジ修理を請け負っている珍しい存在。その仕事はあまり知られることはないものの、地元の音楽愛好家やバンド演奏者の皆さんに喜ばれています。

 

 

スピーカーは電気的な音声信号を磁石の働きで振動に変換し、コーン紙と呼ばれる「円錐型」の振動板を振動させることにより音を出しています。少しマニアックな話になりますが、1970年代を境に、スピーカーのコーン紙と本体をつなぐエッジ部分の素材が、コストダウンや生産効率の都合で、多くのメーカーによってウレタン素材に変更されていきました。しかし、このウレタン素材のエッジは、使用環境によっては、音声の再生の際に発生する激しい振動によって3年もしないうちに劣化してしまうという弱点と、音質にこだわる音楽愛好家にとっては、満足のいく音質に届かないという弱点を持っていました。実際、劣化したウレタン素材のエッジには無数の亀裂が発生し、明らかに音が割れ始めます。

 

 

 

 

こちらのメガネ屋さんのオーナー親子は、そのエッジ素材にこだわり、耐久性と音質再現性で非常に優れているといわれているセーム革を使用し、一点一点手作業で丁寧に修理しています。セーム革とは、鱈油で油なめしをした鹿革のことで、繊維の細かさからみがき革としての性質に非常に優れています。やわらかく手触りもよいので、メガネ拭きにも使用されています。

 

 

 

 

素材としての強さも抜群なこのセーム革の素材を使用したスピーカーエッジの耐久性はほぼ半永久的。一度張り替えると、10年以上経ってもずっと音が劣化しないという特性があります。そして音質も格段に向上します。音楽が趣味でご自身もギターの演奏を行っている息子さん曰く「修理前の音と比べたら、全く別物と分かるくらいに音が変わるよ」とのこと。

 

 

大量消費社会で製造された製品の弱点をしっかりと理解し、手づくりでなければ再現できない本物の付加価値を追求する職人としての姿勢、身近なまちの商店の中にもたくさんのきらりと光る名工房があることを知り、少しうれしくなりました。

 

 

 

 

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