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こんな日こそ


February 7, 2017

室内温度|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

February 7, 2017

本日の上越地域はぐんと冷え込みましたね。日中気温は、上越市内で1~2℃、糸魚川市内で0~1℃、妙高市内は中心部で-2℃前後。上越市内の街なかは、非常に冷たい風に細かい雪が巻き上げられており、比較的寒さに慣れているこの地域の人でも、本日は「刺す」ように寒いと感じている人も多いでしょう。外に出かけるのが億劫になります。

 

 

室内温度|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

さて、こんな日の上越モデルハウス塩屋新田の家の室内温度が気になるところ。なので、早速サーモカメラで計測。本日の室内はこんな感じです。

 

 

室内温度|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

南面の大きな掃き出し窓側の床面温度も20℃以上をしっかりキープ。サッシ枠こそ若干温度が下がっておりますが、結露はありません。足元はもちろん、体感温度も非常に暖かいです。厚手のシャツ一枚でも肌寒さを感じることはありません。また、ガラリ部の温度は25℃前後ありますので、床下エアコンが効果的に機能しているのが一目でわかります。

 

 

室内温度|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

キッチン周りの足元もご覧の通り。厚手のスリッパは全く必要ありません。

 

 

室内温度|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

2階は、本日お客様との打ち合わせで使用中だったため、撮影のタイミングを失ってしまいましたが、基本的には1階との温度差は1℃程度しかありません。室内温度計は、21~23℃前後をキープ。エアコンは床下送風で、設定温度22℃。弱運転です。

 

 

ちなみに、この暖かさ、「新しい家ならみんな暖かいでしょ?」と思われた方は要注意。過去のブログ「建てた後に気付く大事なこと」を是非お読みください。「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実を少しご理解いただけるのではないかと思います。

 

 

外は刺すような寒さ。本日のような天候の日は、あまり出かけたくない日。しかし、本日のような寒さ厳しい日こそ、ぜひキノイエのモデルハウスに遊びにいらしてください。違いが分かる絶好のチャンスです。

 

 

 

木の家フェスタ|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市で最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木の家をつくる工務店・ハウスメーカー|デザイン住宅・高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|

 

ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.3(最終回)


January 21, 2017

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

January 21, 2017

昨日からの続きです。エコハウス編のブログダイジェストは、思ったよりコンテンツ量があり、3回シリーズとなりました。今回でいよいよ最終回。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。

 

 

断熱材は施工精度が命

November 12, 2016

 

断熱材の性能がいいのは当たり前。しかし、その施工精度次第でどのくらい性能が変化するのかまでご存知の方は少ないでしょう。ここでは、その施工精度について解説しています。 →記事はこちら

 

断熱材

 

 

コールドドラフト

November 20, 2016

 

暖房を強めにしているのに、なぜか足元が寒い・・・そんな経験はございませんか?耳慣れない言葉かもしれませんが、多くの住まいで起こりやすい現象。冬の寒さが厳しいこの北陸信越地域で暮らす私たちにとっては、知っておかなければならない知識です。 →記事はこちら

 

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見えないコスト

November 25, 2016

 

もし、住まい選びに「お買い得」があるとすれば、それは単純な建物本体価格ではありません。見た目の安さに惑わされない、本物を見極めるための大切な判断基準について、ここでは解説しています。 →記事はこちら

 

|キノイエ|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|

 

 

 

断熱性能は資産価値

November 28, 2016

 

ここに、A、B2つの家があります。ここで、問題です。皆さんは、どちらの家が暖かくて性能のよい家だと思いますか? →記事はこちら

 

 

 

 

解説「パッシブハウス」その1

December 20, 2016

 

まず、「パッシブハウス」は一体何者か?ということから、なるべく丁寧に分かりやすい解説を加えています。 →記事はこちら

 

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|カネタ建設|上越市・妙高市・糸魚川市で最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木の家をつくる工務店|デザイン住宅・高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|

 

 

 

解説「パッシブハウス」その2

December 21, 2016

 

“機能性の高いインナーを着れば、使い捨てホッカイロはいりません。家の中身をしっかりさせれば、快適は長持ちするのです。”・・・ここでは、家にまつわるそんなお話を交えてパッシブハウスについて解説しています。 →記事はこちら

 

できる限り建物で解決しようとするのがパッシブハウス。設備で解決しようとするのがスマートハウス。設備はあとから足せますが、建物を直すのは大変です。パッシブハウスの考え方は、21世紀のスタンダードです。

 

 

 

 

解説「パッシブハウス」その3(最終回)

December 22, 2016

 

「パッシブハウス」の解説最終回。ここでは、国内屈指のサッシメーカーをもつYKK株式会社様の肝入りで計画され、弊社が2015年11月に富山県黒部市で施工した「前沢パッシブハウス」の解説を中心にお送りしています。 →記事はこちら

 

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

いかがでしたでしょうか?3回シリーズとなりましたブログダイジェスト(エコハウス編)も今回で最終回です。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。ここで紹介させていただいた記事の一つでも皆様の住まい選び、住まいづくりの参考になれば幸いです。

 

 

これからも皆様にとって有益かつ楽しい記事を投稿していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

木の家フェスタ|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.2


January 20, 2017

気密試験|キノイエ|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|

January 20, 2017

昨日からの続きです。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。

 

技術で「閉じる」、デザインで「開く」

October 8, 2016

 

明確な根拠をもって家のナカとソトをしっかりと断熱できれば、内部は徹底して開放的な空間にデザインすることが可能となり、暮らし方にも様々な可能性が生まれてきます。玄関やホールが居間の一部になるだけでなく、床下や屋根裏も変化に富んだ内部空間になります。→記事はこちら

 

平牛の家|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

 

未来の支出増加リスクを抑えるために

October 24, 2016

 

住宅の選び方で、これからますます生涯コストの差が大きくなります。住宅性能を上げることが将来に渡って多くのメリットをもたらすということについて、日本のエネルギー事情の変化を追いかけながら詳しく解説しています。 →記事はこちら

 

家庭用電灯料金の平均単価の推移

 

 

 

 

家は安全ではない?

October 25, 2016

 

家の中、とりわけ入浴中にお亡くなりになる方の年間人数が、交通事故でお亡くなりになる人の約4倍近い数に上るという事実を皆様はご存知でしたでしょうか。「本物の安心安全な家を選ぶ」というテーマを、軽く見てはいけません。本物の高気密高断熱住宅を選ぶことは、単なる光熱費の削減だけではなく、医療費や介護費用などを含めたその後の生涯コストに大きく影響します。→記事はこちら

 

ヒートショック

 

 

 

 

カビと温度と湿度と換気・・・のお話

October 27, 2016

 

文字通りカビと温度と湿度と換気のお話です。住まいには健康を維持すべき適温と適正湿度が決まっているということ、そして、それを維持するためには、しっかりとした住宅の高気密・高断熱化とロスとムラのない計画換気が必要になります。しかし、現在、日本の多くの既設(ストック)住宅の9割以上は・・・ →記事はこちら

 

カビと温度と湿度と換気

 

 

 

 

アレルギー症状はなぜ起こる?

November 1, 2016

 

換気システムの専門メーカー「株式会社マーベックス」様によるセミナーの内容からほんの少しだけ抜粋して「アレルギー」と「住まい」の関係について、わかりやすい映像も交えてご紹介します。これを知っているのと知らないのとでは、家づくりの選択で大きな違いになるのではないかと思います。 →記事はこちら

 

 

高性能エコハウスを建てる方法

 

 

 

アレルギー症状はなぜ起こる?(その2)

November 2, 2016

 

上記の続きです。引き続き、換気システムの専門メーカー株式会社マーベックス様のお話から。ここでも、家庭における空気環境がいかに映像も交えて分かりやすく解説しています。しっかりとした換気が出来ない家だと、1年間でどれだけのホコリを吸っていることになるかご存知でしょうか? →記事はこちら

 

1年分のホコリ

 

 

 

燃費の悪い新潟県

November 3, 2016

 

東北・北陸地方を中心に世帯当たりの光熱・水道費の金額は高い傾向にあり、中でも新潟県は全国的にみても非常に燃費の悪い地域。なんだかとても損した気分になりますね。だからこそ、住まいの価格は見た目の安さではなく、「生涯価格」で比較し選ばなければなりません。 →記事はこちら

 

光熱・水道費県別ランキング

 

 

気密試験×2

November 10, 2016

 

キノイエでは、新築住宅の気密試験を完成までに2回実施します。果たしてその数値は・・・? →記事はこちら

 

気密試験|キノイエ|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|

 

 

 

本日はここまでです。このダイジェストはあと1回で完結します。次回をどうぞお楽しみに。

 

 

 

木の家フェスタ|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.1


January 19, 2017

ガラリ 床下換気|キノイエ|上越市|糸魚川市|妙高市|注文住宅|高気密高断熱住宅|パッシブデザイン

January 19, 2017

昨年よりブログの記事の中には、時々、住まいの性能についての知られざる知識や、住宅の選び方によっては、家族の健康や家計に直接影響するような驚きのデータなどを交えた情報をお届けしてまいりました。過去のブログ記事を一つひとつ紐解いていただくことでその情報にたどり着くことは可能ですが、記事数も増えてまいりましたので、ここで一度棚卸ししてみました。

 

 

以下は、過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。

 

 

 

自然の恵みを設計に~「パッシブデザイン」入門編

July 2, 2016

 

今年のブログに3回連載で登場した「解説「パッシブハウス」その1~3」の入門ガイダンスのような記事。軒の出方一つもパッシブ設計なのです。 →記事はこちら

パッシブ設計|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

July 19, 2016

 

すべての生き物にとって「呼吸」とは生命にかかわる重要な機能であり、その考え方や働きにも違いがあります。では、住まいはどんな呼吸の仕方をするのでしょう?ここでは「換気」のことについて、その知られざる重要性について語っています。 →記事はこちら

 

昆虫

 

 

 

エアコン1台で家中涼しい暮らし

August 3, 2016

 

じめじめと蒸し暑い夏の日に投稿されたブログです。ここでは、エアコン1台の「弱」運転で、家中どこにいても涼しいキノイエの環境設計について解説しています。 →記事はこちら

 

ガラリ 床下換気|キノイエ|上越市|糸魚川市|妙高市|注文住宅|高気密高断熱住宅|パッシブデザイン

 

 

 

すき間だらけの日本の住宅(前編)

September 14, 2016

 

実は、日本の住宅の高性能化はまだまだ発展途上。ここでは、特に住宅の温熱環境を左右する「気密性能」について、国の基準が示されていない現状と住宅会社のスタンスによる違いについて解説しています。 →記事はこちら

 

住宅とすき間|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

 

すき間だらけの日本の住宅(後編)

September 15, 2016

 

後編では、住宅の隙間を測る基準「C値」(隙間相当面積)と呼ばれる指標についての解説です。 →記事はこちら

 

プレウォール|キノイエ|上越市|糸魚川市|妙高市|注文住宅|高気密高断熱住宅|パッシブデザイン

 

 

 

建てた後に気付く大事なこと

September 30, 2016

 

住まいの新築をお考えの方は、是非お読みください。計画当初の重要関心度の高さに比べ、結果として住んでみたら不満が大きい(=がっかり度が非常に大きい)項目について解説しています。 思った以上に「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実を少しご理解いただけるのではないかと思います。 →記事はこちら

 

家づくりで重視する点

 

 

 

低温住宅は病気のもと

October 2, 2016

 

「子供のアトピーがなかなか治まらない」「ぜんそくがひどい」そんなお悩みをお持ちの方は必読です。家の環境が変わるだけで、体調にも大きな変化が現れます。 →記事はこちら

 

断熱と健康の関係

 

 

 

本物のゼロ・エネルギー住宅はどれ?

October 4, 2016

 

最近、住宅業界で盛んに飛び交っているキーワードに「ゼロ・エネルギー住宅」(通称:ZEH:ゼッチ)という言葉。とても万能に聞こえますが、皆さんはその中身をどれだけご存知ですか? →記事はこちら

 

ZEH|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

 

世界一「燃費の悪い住宅」

October 7, 2016

 

日本の住宅は世界一「燃費の悪い住宅」であるという話を聞いたことがあるでしょうか。その最大の違いは国策。国が義務とする住宅の省エネ基準レベルの違いが大きいと言われています。この記事では、その背景と各国の性能レベルの違いについて解説しています。 →記事はこちら

 

増加する家庭のエネルギー消費

 

 

 

ダイジェストの前編はここまで。いかがでしたか?意外に知らなかった住まいの性能あれこれについて知ることができたのではないでしょうか?

 

 

後半のダイジェストは明日以降のブログにてご紹介いたします。

 

 

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壁を残す


January 16, 2017

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

January 16, 2017

ムダがない小さな邸宅は、あらゆる面でエコであり、かつ住まう人に与えるストレスもミニマムになります。小さいことが窮屈につながるのでは?という心配が出るのは当然のことですが、小さいことが必ずしも窮屈に直結するとは限りません。むしろ、大きいことで生じるモノの散乱、探す時間、間延びした居場所、温まりにくい容積とエネルギーロスなど、空間がムダに大きいことがかえってストレスの増大を生むことはよくあります。

 

 

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

キノイエでは、「引き算の設計」に重きをおいています。目指すのは「小さくつくって大きく暮らす」心の充足度が高まる家づくり。もちろん、大きさは人と比べることではありませんが、誰よりも充実度・幸福度の高い家を限られた予算の中で実現することが、いい家の条件であると私たちは考えています。小さいことで得られる上質感とまとまり、ほんの少しだけ他とは一線を画す付加価値の高い家を実現することが私たちの仕事です。

 

 

ベースとゲヤ|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

キノイエでは、そのための様々な仕掛けを設計の不文律の中にちりばめています。その一つが、「ソトとナカをつなぐ」設計。まずはその敷地の性格を読み取り、かつ隣地との関係性を見極めます。その上で、季節毎に現れるいちばん美しいソトの景色を、どう切り取ってナカに取り込むかを考えながら窓の位置や大きさ、その数を徹底的に吟味して設計に反映していきます。

 

 

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

実は、ここでも、引き算の思想を大切にします。多くの住宅会社が陥ってしまう間取りの失敗は、「明るい家」に目が行き過ぎて、南面にできる限り窓を取り付けるという失敗です。そうすることによって、見たくない景色(道路の歩行者の目、隣の家、さらには数軒離れた近隣の家の視線など)までもを取り込んでしまい、居間やダイニングに必要な安らぎを失ってしまうことが往々にして起こります。(もちろん、サッシの数が増えることで、単純にコストアップと同時に熱損失のリスクも上がり、建物燃費にも影響が出ます。)

 

 

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

心地よい暮らしを演出する設計の要素には、「壁」という大切なアイテムがあります。ソトとナカをつなぐ設計とは、「ひらく」ことばかりではなく、「とじる」ことも重要な要素です。ソトの景色や光を取り込む窓の位置や大きさなどが決まれば、それ以外の空間で大胆に壁を残すことで、よりソトとナカのつながりを意識することにつながります。

 

 

言い換えれば、家の中に「暗」があるからこそ「明」を愉しむ妙味が生まれるのです。

 

 

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キノイエの真価は冬に


January 14, 2017

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

January 14, 2017

センター試験初日となった本日1月14日(土)、上越市内は朝から記録的な大雪。受験生の皆さんにとっては、大変な一日になったことと思います。どうか無事に試験を乗りえていただきたいと願うばかりです。

 

 

 

さて、そんな本日の塩屋新田の家も、朝はご覧の通り白銀の世界に。朝の時点で外気温は-1℃~-2℃。この地域らしい本格的な冬の冷え込みになりました。

 

 

高気密高断熱|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

こんな寒い日のキノイエの室内、さぞや冷え込んでいるのでは?と思われた皆様、こちらの写真をご覧ください。

 

 

高気密高断熱|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

サーモカメラで計測したポイントの床面温度はなんと22度!たった1台の家庭用エアコンが床下送風でとろ火運転しているだけなのに、この暖かさです。

 

 

|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

室内全体の空間温度は20℃をキープ。キノイエの設計チームは、上越エリアでいちばん最初に「省エネ建築診断士」の資格を4名同時取得したプロフェッショナル集団。そのチームが英知を集めて設計したキノイエの高気密高断熱性能には、確かな自信があります。

 

 

高気密高断熱|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

ダイニングテーブルの足元もこの暖かさ。椅子に座っているのがもったいないくらい床がほんのり暖かいです。

 

 

高気密高断熱|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

いかがですか?自然素材、デザイン性、広がる間取りなど、住まいの魅力を測る指標はいくつもありますが、この地域で暮らす人にとって、本当に居心地がよい家を見極める決定要素の一つ、それは紛れもなく「冬の暮らしがいかに暖かくストレスを感じないか?」という指標でしょう。

 

 

キノイエの真価が問われるのは冬・・・それが私たちの合言葉でした。いよいよその季節がやってきました。冬の厳しい寒さも窓越しに楽しむ最高の地元ライフを。ぜひ、この季節にキノイエのモデルハウスに遊びにいらしてください。

 

 

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森みわさんが糸魚川に


January 13, 2017

森みわ|パッシブハウス・ジャパン|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

January 13, 2017

パッシブハウス・ジャパンの代表理事でもあり、国内のパッシブハウスの第一人者でもあります 森みわさん(株式会社キーアーキテクツ代表取締役)と同社一級建築士の青山さんが、本日糸魚川に立ち寄ってくださいました。この度発生した糸魚川市駅北大火を心配して、北陸エリアでの仕事の移動中に糸魚川で途中下車し、わざわざ弊社に足を運んでくださったのです。

 

 

森みわ|パッシブハウス・ジャパン|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

 

 

森みわさんと私たちのご縁は、2015年11月に竣工した北陸エリア初のドイツ認定パッシブハウス「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市)での施工参画から。現在も、YKK株式会社様が黒部市で既存社宅を改築して実施する「パッシブタウン黒部モデル」第3期街区建設計画(低エネ型賃貸集合住宅)においても、森みわさん率いるキーアーキテクツ設計の下、一部施工協力という形で私たちカネタ建設のビルダーチームも参画しています。

 

 

|前沢パッシブハウス|YKK|黒部|上越市・妙高市・糸魚川市の工務店|注文住宅|木の家づくりハウスメーカー|キノイエ|

前沢パッシブハウス(富山県黒部)

 

 

パッシブタウン 第3期街区|YKK提供

パッシブタウン第3期街区の完成予想図(YKK報道発表資料より)

 

 

 

糸魚川市駅北大火

 

 

この日初めて被災現場に足を踏み入れた森さん達は、その被害の大きさに「想像以上」と言葉を失っていました。昔ながらの木造家屋が密集していた古い町並みが一晩にして焼失してしまった現状を目の当たりにし、建物と共に多くの思い出や暮らしの形が失われていくことに大変胸を痛めていました。

 

 

森みわさんといえば、3.11東日本大震災発生の際、いち早く行動し、東北芸術工科大学との共同企画で、宮崎県のスギを使った環境配慮型の簡易間仕切りシステム「ニコニコフレーム」を提案した人物としても知られています。壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で、新たに商店街を高台に仮設建築をつくる「女川町商店街復興プロジェクト」が地元の商工会議所が中心となって立ち上がり、そこに森みわさん率いるパッシブハウス・ジャパンが協力する形で参画。 当時は海外からの義援金によって建設費を賄い、各材料メーカーに働きかけ、厳しい予算にもかかわらず、東北の次世代省エネ基準を上回る省エネ性能の木造店舗を国産のスギ材を使って実現した実績をもっています。今回の糸魚川の大火を見て、何か少しでもまちの復興・再建につながるヒントが生まれるかもしれないという思いで、現地を案内させていただきました。

 

 

糸魚川市駅北大火

 

 

この度の大火にあたり、先日の1月11日には、安倍首相が被災地に訪問。「国としてできることはすべてやる」と語った上で、国と県と市が協力して復興を目指す「糸魚川復興まちづくり推進協議会」を設立する意向を表明したばかり。糸魚川のまちの復興はこれからです。被災された皆様の生活や事業の再建を第一に、様々な英知を結集し議論を重ねながら一日も早く元気な街を取り戻すことができればと願うばかりです。

 

 

森みわさん、青山さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

<森みわさんプロフィール>

(一般社団法人パッシブハウス・ジャパン 代表理事)

 

キーアーキテクツ株式会社 代表取締役

東京都出身

横浜国立大学工学部

Stuttgart大学建設学部

ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州公認建築士

東北芸術工科大学客員教授

 

1999年よりドイツに国費留学、フライオットー設立のILにゲスト研究員として滞在。ドイツ・アイルランドの建築事務所にて省エネ施設やパッシブハウ スの設計プロジェクトに携わる。

 

2009年3月に帰国。鎌倉市に設計事務所キーアーキテクツを設立。同年8月に完成の鎌倉パッシブハウスにて2010年国際パッシブハウスデザインアワードを受賞。

 

著書に「世界基準の「いい家」を建てる」(PHP研究所)「図解エコハウス」(エクスナレッジ)など。

 

(パッシブハウス・ジャパン公式ウェブサイトより)

 

 

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解説「パッシブハウス」その3(最終回)


December 22, 2016

前沢パッシブハウス|黒部市|カネタ建設|上越・妙高・糸魚川で最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木の家をつくる工務店|小さな邸宅|キノイエ|

December 22, 2016

3回シリーズでお贈りした「パッシブハウス」の解説も本日が最終回です。

 

 

さて、ようやく弊社が昨年、富山県黒部市で施工した「前沢パッシブハウス」の話をしたいと思います。

 

 

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

設計は日本におけるパッシブハウスの第一人者でもある森みわ氏(キーアーキテクツ代表)。森みわ氏は、日本国内でパッシブハウスの普及啓蒙を推進する団体「一般社団法人パッシブハウスジャパン」の代表理事も務められております。そして、この建物の発注者(=お施主様)はYKK不動産株式会社様。つまり、国内サッシの大手メーカーであるYKK AP株式会社をグループに持つYKK株式会社が関与する特別な思い入れのある建物です。そして、その陣頭指揮をとったのは、グループ連結売上高7,400億円超、社員数4万4,000名を超える巨大組織のトップである吉田会長ということからもこの建物には並々ならぬ思いが込められていることが想像できます。

 

 

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

YKK吉田会長と森みわ氏との雑誌対談での出会いから始まったこの「前沢パッシブハウス」プロジェクト、実はこの業界においてはとても革命的な出来事でした。これまで日本の住宅の窓性能は世界的にみて非常に遅れをとっているとされてきました。しかし、3.11東日本大震災を契機に、前述した国内のエネルギー事情に対する不安と省エネ機運の高まりも合わせ、YKK AP社は弱点であった窓性能の強化に全社をあげて取り組むことを決断。その努力の結晶として登場したのが、「APW430」シリーズと呼ばれる高性能樹脂窓でした。ファスナーに始まり、アルミサッシが主力製品であった巨大企業が次世代標準に選んだ窓が、熱伝導率を極力低下させた「樹脂窓」ということ自体が非常に革新的であり、吉田会長率いるYKKグループが本気で世界に通用する窓をつくろうとした情熱がひしひしと伝わってきます。

 

 

前沢パッシブハウス|黒部市|YKK|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

そして、現在YKKが本社所在地としている富山県黒部市に建設されたのが、この「前沢パッシブハウス」なのです。前々回のブログ記事「その1」でも触れましたように、パッシブハウスはその段違いの高性能基準により、国内にはまだ10数件程度しか施工実績がない建物です。その中にあって、「前沢パッシブハウス」はいくつかの点で国内においてエポックメイキング的な位置づけの建物として業界から注目を浴びており、これまでにも数多くの建築関係者がこの建物に視察に訪れ、業界誌や住宅会社のブログ記事としても取り上げられております。

 

 

その大きな特徴は以下の2点です。

 

 

その1

【国産サッシを使用した日本初のパッシブハウス認定】

 

実は、日本国内でこれまで認定を受けたパッシブハウスには全て、海外製品の高性能木製サッシ等が使用されていました。つまり、これまではあまりの性能ギャップにより、国産サッシでは認定が取れないという事実がありました。しかし、この前沢パッシブハウスでは、前段で触れたYKK AP社が自信をもって世に送り出した高性能樹脂サッシ「APW430」(トリプルガラス仕様)を採用することで、国産サッシとして日本初となるパッシブハウス認定を受けた建物になります。このニュースは、業界に大きな衝撃を与えました。

 

 

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その2

【気候条件の厳しい北陸エリアでの初のパッシブハウス認定】

 

パッシブハウスは、高い外皮性能(断熱気密性能)だけではなく、夏季の日射熱の遮蔽と冬季の日射熱取得という、文字通り「パッシブ(受動)」によるエネルギーのコントロールが非常に重要になってきます。その点、富山県をはじめとする北陸地域は冬の気候の影響で日照時間・量が不足しやすく、日射熱取得という点で認定数値を取るのが非常に厳しいとされてきましたが、設計の森みわ氏、YKK AP、そしてドイツパッシブハウス研究所とが連携しながら設計を進めることで、方位別に最も最適な窓を解析で算出。同社の高性能トリプルガラス樹脂窓「APW430Kr」と真空トリプルガラス樹脂窓「APW330真空トリプル」を採用し、北陸地域初のパッシブ認定を受けることに成功しました。

 

 

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認定された性能数値は、熱損失係数(Q値)=0.86(W/㎡K)、外皮平均熱還流率(UA値)=0.19(W/㎡K)、暖房負荷=15kwh/㎡・年という値になります。現在、日本の次世代省エネ基準で示されている北陸地域の性能値は、外皮平均熱還流率(UA値)=0.87(W/㎡K)以下、北海道基準までレベルを上げても0.46(W/㎡K)以下とされていますので、その性能差は歴然です。専門的な数値になりますので分かりにくいかもしれませんが、感覚的な表現でいうと「化け物」レベルの性能値です(笑)。どれだけ凄い数値であるかということを言葉で表すのは難しいですが、外気が0℃以下の環境でも、建物内に入った瞬間、その人の体温だけで室内温度が上がると聞いたら、その意味が伝わるのではないかと思います。それだけ、現在の日本国内の「高気密高断熱住宅」という基準が、世界レベルで見た場合にあまりにも説得力が薄いという事実に気付いていただければ、それだけでも皆様にとって大きな収穫になるのではないかと思います。

 

 

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そして、ここで力説したいのは、その設計数値を現実に施工で実現することは非常に至難の業であるという点です。本体の断熱仕様も通常の住宅の施工レベルとは比較にならない高度な技術を要求されます。壁はフェノールフォーム80mm+セルロースファイバー200mm(東西)/240mm(北)がメインで、天井はセルロースファイバー300mmと断熱材の厚みとその収まりは通常の住宅建設とは比較にならない複雑さ。その上で非常に高レベルでの精度を要求されます。今回、前沢パッシブハウスの隙間相当面積(C値)は0.1㎠/㎡でした。これは、40坪の家に換算するともはや切手1~2枚分程度の隙間、つまり、ほぼ「隙間なし」と呼べるレベルの施工精度です。私たちカネタ建設の技術力が問われるデリケートな部分でもありましたが、建築スタッフたちの努力により、見事に設計の要求レベルに応える建物として完成させることができたことで、YKK AP社をはじめとする関係者の皆様より非常に高い評価をいただくことができました。(このことが、現在YKK様よりK-TOWN二期工事にて社員寮6棟同時施工を任されるきっかけにもつながっていると思います)

 

 

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YKK APが社のプライドをかけて挑んだ日本初オール国産サッシ使用、かつ気象条件の厳しい北陸エリア初のパッシブハウス認定という、前例のない住宅建設は、絶対に失敗が許されないという点で、同時に弊社の社運を賭ける案件でもありました。設計の森みわ氏曰く「まるで三輪車のメーカーが、いきなりF1の設計図を渡されて作ったみたいね(笑)」と表現。それだけに、このパッシブハウスの成功は、私たちにとって大きな転換点となりました。この建設に至る過程で、上越地域でいちばん最初に省エネ建築診断士の資格を4名同時に取得するなど、カネタ建設の建築スタッフは、温熱環境に関する知識レベルを飛躍的に向上させ、また前例のない高度な施工経験を通じて、地域の高性能エコ住宅を推進するトップランナーとしての確かな手応えを得ることができました。

 

 

この成功の裏には、多くの関係者の皆様の支援があります。吉田会長をはじめとするYKKグループの多くの関係者の皆様、森みわ代表、青山さんをはじめとするキーアーキテクツの皆様、そして、きっかけをつくっていただいたオーガニックスタジオ新潟の相模社長・・・他にもここではご紹介しきれないほどの素晴らしいご縁と、挑戦するチャンスを与えて下さった多くの関係者の皆様に、あらためてこの場をお借りして心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

 

キーアーキテクツ森みわさんとカネタ建設スタッフ

 

 

3回に渡り解説してまいりしました「パッシブハウス」に関するブログ記事、最後までお読みいただきありがとうございました。これから住まいづくりを考える皆様にとって、少しでも知っておいて損をしない内容の情報をお伝えしたつもりですが、分かりにくい点もあったかもしれません。このブログでは、これからも、時々こうした住宅の性能知識や、住宅業界の真実の部分をお伝えすることで、皆様のお役に立てればと考えています。

 

 

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解説「パッシブハウス」その2


December 21, 2016

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December 21, 2016

昨日の続きです。

 

 

昨日のブログでは、日本の住宅業界のZEH(ゼロエネルギー)基準の考え方と、電力事情が深刻化しているヨーロッパ諸国の「アクティブな設備に頼る前に、まずは建物性能(断熱・気密)を高いレベルに上げておく、つまり「パッシブ(受動)」を優先してゼロを達成しよう」という考え方の違いについて触れました。

 

 

しかし、現在、日本の電力事情も深刻化したヨーロッパ諸国と同じような未来へとまっしぐらに進んでいます。今や国内の全エネルギー消費量の約14%が家庭用。石油ショック前の1973年から2011年までの間に、2倍以上に増加しています。このまま家庭でのエアコン使用が抑制されずに電気消費量の拡大が続けば、化石燃料のほとんどを輸入に頼る日本国内のエネルギー事情に深刻な影響を与えることになります。近年、ようやく日本もその現状に危機感を持ち始めたところですが、商業主義に傾倒する住宅業界の取り組みの遅れ、様々な利権構造による業界変革の遅れ等により、一般の住宅購入者への認知が遅れ、先述のZEHの例のように、若干間違った理解が広がっているような状況下にあります。(日本のエネルギー事情と電気料金の未来については、以前のブログ記事「未来の支出増加リスクを抑えるために」をご参照ください)

 

 

家庭用電灯料金の平均単価の推移

 

 

つまり、住宅の選び方で、これからますます生涯コストの差が大きくなることはほぼ間違いなく、家の燃費「光熱水道費」の圧縮には、高い断熱気密性能をもった住宅を選択することが不可欠です。パッシブハウス・ジャパンのサイトには、このような説明があります。

 

 

‟家の燃費がよくないのに、いろんな設備を足してごまかす家が、増えています。
たとえば、一般的に「スマートハウス」といわれている家が、燃費が良いとは限りません。

 

断熱はそこそこに、設備でしのぐ。すこし極端ですが、「凍えるハダカに大量のホッカイロ」そんなイメージの家が増えています。

 

機能性の高いインナーを着れば、使い捨てホッカイロはいりません。家の中身をしっかりさせれば、快適は長持ちするのです。

 

設備は、いつか壊れてしまいますが、ちゃんと建てられた家は100年持つ。だからパッシブハウスは、”家そのもの”の性能にとことんこだわります。”

 

 

できる限り建物で解決しようとするのがパッシブハウス。設備で解決しようとするのがスマートハウス。設備はあとから足せますが、建物を直すのは大変です。パッシブハウスの考え方は、21世紀のスタンダードです。

 

 

ZEH(ゼロエネルギー住宅)という一見万能に聞こえる言葉に惑わされず、また、その時代の高性能をうたう省エネ機器を選択する以前に、省エネ機器の運転効率を上げ、かつ導入台数を減らす元となる住まいの外皮性能を上げることを第一に考えなくてはいけません。

 

 

ZEHイメージ|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

外皮性能を向上させた家|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

 

 

つまり、「パッシブハウス」とは、表面上の機器技術に頼る以前に、基本的な住宅の外皮性能(断熱・気密性能)を世界基準レベルにまで上げることで、家庭で使用されるエネルギー消費の抑制と国内のエネルギー事情の健全化を実現するグローバルスタンダードな考え方に基づいている性能基準なのです。

 

 

昨年、弊社が施工を担当させていただいた「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市/発注者:YKK不動産株式会社様)は、その考えに基づき、ドイツパッシブハウス研究所の認定を受けて国内12例目のパッシブハウスとして昨年11月に竣工を迎えました。

 

 

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続きは、明日のブログにて。いよいよ、この「前沢パッシブハウス」の性能の高さについて触れてみたいと思います。

 

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解説「パッシブハウス」その1


December 20, 2016

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December 20, 2016

弊社が施工を担当させていただき、昨年11月に竣工を迎えた世界最高水準の省エネ性能、ドイツパッシブハウス研究所認定の「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市/発注者:YKK不動産株式会社様)、度々こちらのブログやサイト上にてご紹介しておりますが、今回は、この「パッシブハウス」について、本日より3回に分けて少し詳しく触れてみたいと思います。

 

 

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まず、「パッシブハウス」は一体何者か?ということから、なるべく丁寧にご説明したいと思います。

 

 

様々な住宅会社がこの「パッシブハウス」の言葉を使用しており、一部に間違った解釈の記述や、拡大解釈して使用されているケースも見受けられますが、正確には、ドイツの物理学者ウォルフガング・ファイスト博士が発案し、1991年にパッシブハウス研究所(ファイスト博士が創設)で確立された省エネ基準です。「年間の冷暖房負荷」(※1)「気密性能」(※2)「住宅全体の一次エネルギー消費量」(※3)の3つの項目で一定の基準(※4)を満たすと認定されます。

 

※1 冷暖房負荷
室内の快適な温湿度を保つため、冷房・暖房で必要とするエネルギー量。

 

※2 気密性能
密閉により、空気の流れや熱・水蒸気などの出入りを妨げる性能。

 

※3 一次エネルギー消費量
電気やガスなど、住宅で消費するエネルギーを作り出すために必要なエネルギー(石油・石炭)を熱量で表したもの。

 

※4 パッシブハウス基準
「冷暖房負荷が各15kWh/m2以下であること」「気密性能として50Paの加圧時の漏気回数が0.6回以下であること」「一次エネルギー消費量(家電も含む)が120kWh/m2以下であること」の3つをクリアすることで認定される。

 

 

・・・すぐに理解するのは難しいですね(笑)ということで、ここからは、もう少しかみ砕いた解説になります。

 

 

日本におけるパッシブハウスの第一人者でもある森みわ氏(キーアーキテクツ代表)が代表理事を務める一般社団法人パッシブハウス・ジャパンのウェブサイトでは、パッシブハウスを「厳しい燃費の基準を乗り越えた家のこと。断熱材や高性能な窓、熱ロスの少ない換気システムなどを駆使して、寒さや暑さをガマンしない、快適さを生み出す家。 自然の力を最大限利用し、少ないエネルギーで、快適な暮らし。日本の気候風土を利用した燃費の基準」と解説しています。この背景について、さらに丁寧に解説してみたいと思います。

 

 

現在、日本の住宅業界では、ZEH(ゼロエネルギー住宅)という言葉があたかも省エネ住宅の最終形のように宣伝されている風潮がありますが、この分野に関して実は日本は非常に遅れた後進国。日本のZEH基準は、エネルギーの取得や消費プロセスはあまり重視されず、太陽光発電などアクティブな機器を多用すればOKになるよう設定されています。若干乱暴な表現を借りると、家の価格を安く見せるため、家の性能を多少下げてもオプション機器の組み合わせで「ゼロにできますよ」、つまり「機械依存」「帳尻合わせ」のZEHでも構わないという状態を生み出しています。大手家電メーカーや特定機器を量産販売したいハウスメーカーにとっては非常に好条件の環境ともいえるでしょう。(ZEHの理解については、ブログ記事「本物のゼロ・エネルギー住宅はどれ?」をご参照ください。)

 

 

ZEH|上越市・妙高市・糸魚川市の注文住宅|木の家づくり工務店|キノイエ|

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それに対して、ヨーロッパの住宅の省エネ化に関するスタンスは全く違います。その時代のアクティブな設備に頼る前に、まずは建物性能(断熱・気密)を高いレベルに上げておく、つまり「パッシブ(受動)」を優先してゼロを達成しようという考え方を基本に置いています。つまり、冷暖房機器や発電機を拡充する前に、家そのものがまとう衣を最高レベルに引き上げましょうという考えです。こうすることで、いかなる時代の変化や機器類の栄枯盛衰にも影響されることなく、家の省エネ性能を担保することができます。

 

 

日本の家は30年遅れている

※一般社団法人パッシブハウス・ジャパンより

 

 

その考え方の違いは、国レベルのエネルギー政策に対する危機意識の違いからきています。以前のブログ「世界一「燃費の悪い住宅」」でも触れている通り、国が義務とする住宅の省エネ基準レベルの違いが大きいと言われています。特にドイツを中心としたヨーロッパ諸国では、早い段階からエネルギー供給不足が深刻な問題になっており、エネルギー消費のウェイトが大きい住宅の断熱性能を上げることで、一次エネルギーの消費を抑えようと努力してきました。つまり、家庭での電力浪費は国としての大きな問題なのです。電気料金も日本の価格とは段違いの高さであることからも、その深刻さは私たちの想像をはるかに超えるものがあります。

 

 

【電気料金(家庭用)の国際比較】

 

世界の電気料金

※一般財団法人 電力中央研究所出典

 

 

かなり知識的な話が重なりましたので、ここで少し休憩です。続きは、明日のブログにて。

 

 

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